ローカル線・バス乗車記

【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を観光

三厩駅に停車中の津軽線
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どうも、筆者のなか(@naka_travel)です!

2021年3月に引退した、津軽線キハ40系の乗車レポートをお届けしていきます。

青森駅に停車中の津軽線キハ40系と言えば、今もなお絶大な人気を誇る国鉄車両のひとつ。

深浦駅に停車中の五能線GV-E400系しかし「八戸線および新潟・秋田地区への車両新造計画について」にある通り、2021年3月に新型車両のGV-E400系へ置き換えられることが決定してます。

なか
なか
人気の車両なだけに、沿線からいなくなるのは寂しいね…

キハ40系大好きブロガーとしては、ぜひ引退前に一度乗っておきたい…

ということで当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。

  • 津軽線キハ40系の乗車記
  • 龍飛崎・階段国道の観光レポート、アクセス方法

ぜひ参考にしてみてくださいね。

津軽線とは?

青森駅に停車中の津軽線津軽線は青森県の青森駅~三厩(みんまや)駅の約56kmを結ぶ路線。

ほとんどの列車が青森駅~蟹田(かにた)駅、蟹田(かにた)駅~三厩(みんまや)駅の区間で分かれて運行しています。

引用:Wikipedia

以前は北海道へ向かう特急や寝台列車が多数走っていました。

しかし北海道新幹線が開業したタイミングですべて廃止に。

今は普通列車のみが走っています。

秘境感漂う沿線風景から、巷では「最果てのローカル線」とも言われています。

厳密に言うと、最果てのローカル線は津軽線ではなく、同県を走る大湊(おおみなと)なのですが…

(本州最北端の駅である下北駅が沿線内にあるため)

津軽線の方があまりにも最果て感満載の車窓なので、このように言われているのだとか。

新海誠作品「雲のむこう、約束の場所」の舞台になった津軽線

「君の名は」「天気の子」などを手掛けたアニメーターとして有名な新海誠監督。

実は津軽線沿線も、新海誠作品の舞台となっているんです。

雲のむこう、約束の場所」という作品内で、津軽線沿線の風景が使われています。

新海はTwitterで「学生時代に何度かひとり旅をして、東北、青森は静かで美しい場所だなあと思っていたんです」「ヒロキたちが使っている津軽線沿いの駅は実在のものです」と述べている。

引用:Wikipedia

「雲のむこう、約束の場所」の舞台になって以降、聖地巡礼として多くのファンが津軽線沿線を訪れているのだそう。

津軽線からキハ40系が引退!2020年度中にGV-E400系に置き換えへ

JR東日本では、安全・安定性、快適性を高め、お客さまに安心してご利用いただける鉄
道づくりを推進し、輸送品質の向上を追求しています。
このたび、八戸線用および新潟・秋田地区用に、2形式の車両を新造・投入することにな
りましたのでお知らせいたします。
八戸線用としてE130系気動車、新潟・秋田地区用としてGV-E400系電気式気動車を
公募調達によって新造いたします。
今後も、輸送品質の向上を推進し、安全安定輸送を目指してサービス向上に努めてまい
ります。

引用:JR東日本

JR東日本は、2020年度を目途に津軽線のキハ40系車両を新型車両のGV-E400系に置き換えると発表しています。

新発田駅に停車中のGV-E400系こちらが新型車両のGV-E400系

スタイリッシュでカッコいいです。

GV-E400系の乗車レポートはこちら

深浦駅に停車中の五能線GV-E400系
【GV-E400系 車内レポ】五能線で運用中の新型車両に乗ってきたJR東日本の新型気動車「GV-E400系」に乗車しました。現在は新潟と五能線でのみの運行ですが、2021年3月からは秋田・青森のキハ40系の置き換えとして導入される予定。ここでは車内の様子や運用時刻表、評判などお届けします。...
  • 五能線 (東能代~川部)
  • 奥羽本線(秋田~東能代、弘前~青森)

また津軽線だけでなく、他の路線のキハ40系もGV-E400系に置き換える予定とのこと。

2020年度末には、東北からキハ40系がほぼ無くなるということですね…

男鹿線

JR秋田支社では、非電化区間の環境負荷低減を目的として、交流電化区間と非電化区間
を走行できる交流蓄電池電車ACCUM「EV-E801系」2両1編成を男鹿線に先行投入し、2017年3月4日から営業運転を行っています。
このたび、環境対策(CO2削減)及び老朽した気動車の取替えのため、車両を新造し、男鹿線の車両を交流蓄電池電車ACCUM「EV-E801系」に統一します。

引用:JR東日本秋田支社

男鹿線のキハ40系は、2021年3月のダイヤ改正で蓄電池電車ACCUMと呼ばれる「EV-E801系」に統一されることが決定してます。

男鹿駅に停車中のACCUMこちらがその蓄電池電車ACCUMと呼ばれるEVーE801系。

新しい男鹿線の顔としてすでに活躍しています。

なか
なか
あと少しで東北からキハ40系がいなくなるんだね…寂しい…

現実的に考えれば仕方ないことではあるものの、個人的にも好きな車両ですし少し残念な気持ちもありますね…

青森駅に停車中の津軽線どうせなら、乗れるうちに沢山乗っておきたい…!

ということで、青森駅から津軽線のキハ40系に乗車することにしました。

【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を観光

青森駅から津軽線に乗車

青森駅の駅名標出発地は青森駅。

ここから津軽線に乗って、終点の三厩(みんまや)駅まで向かいます。

青森駅に停車中の津軽線乗車するのは13時19分発の津軽線、三厩みんまや行き。

発車の1時間前でしたが、すでに列車がホームに入線してました。

津軽線の行先表示車両の側面に備え付けられたサイドボード。

レトロ感があっていいですね。

ローカル線の旅の旅情をより一層感じさせてくれます。

津軽線の使用車両・車内

蟹田発の津軽線青森駅~蟹田駅間で活躍するのは、701系という車両。

701系は東北地方でよく見かける車両ですね。

ロングシート車内はすべてロングシート。

通勤、通学ラッシュを緩和させる目的でつくられた車両なので、収容人数はなかなかです。

青森駅に停車中の津軽線
現在は新型車両のGV-E400系に置き換えられています。

筆者がこれから乗車するのは、こちらのキハ40系という車両。

キハ40系は国鉄時代に製造された車両で、主に蟹田かにた駅~三厩みんまや駅間で運行してます。

登場から数十年が経った今でも、全国でバリバリ活躍中です。

1日に1往復のみ青森駅~三厩駅を直通する列車があります。

重圧のあるエンジン音…窓を開けて眺める沿線風景…

ローカル線の旅にこれほどマッチする車両は、なかなかないと思います。

津軽線の車内津軽線の車内はほとんどが4人掛けのボックスシート。

津軽線の車内のロングシートドア付近にだけ、6人掛けくらいのロングシートが設置されています。

【青森駅~蟹田駅の車窓】田園風景と陸奥湾の絶景

津軽線出発時の車内定刻通りに出発した津軽線。

途中の奥内駅、左堰(ひだりせき)駅までは住宅街を走行します。

2両編成の列車には乗客が10人ほどで、地元の方よりも旅行者が多い印象でした。

蓬田駅通過時の車窓後潟(うしろがた)駅、中沢駅、蓬田(よもぎた)駅を通過すると、車窓の右側からは陸奥湾が見えてきます。

なか
なか
ちょっとしか見えないね…

瀬辺地駅通過後の車窓蓬田(よもぎた)駅、郷沢(ごうさわ)駅、瀬辺地(せへじ)駅を通過すると、陸奥湾に急接近。

車窓を撮影するならこの辺がおすすめですよ。

ちなみに三厩(みんまや)駅が近くなると、陸奥湾のビュースポットがまた出てきます。

【蟹田駅~三厩駅の車窓】秘境ローカル線らしい風景と旧津軽海峡線跡

蟹田駅蟹田(かにた)駅に到着しました。

青森駅発の津軽線はほとんどがここで折り返します。

蟹田駅のホーム
なか
なか
ホーム長っ!!

これはかつて特急や寝台列車が走っていた時代の名残です。

青森駅を出発した優等列車が蟹田(かにた)駅でお客さんを乗せ、北海道の地へ向かう…

そんな時代もあったんだなあと思わせる光景ですね。

蟹田駅通過後の車窓蟹田(かにた)駅を通過すると、津軽海峡の景色から一変…

辺り一面が田んぼになりました。

列車は汽笛、軽快なエンジン音を鳴り響かせながら進んでいきます。

なか
なか
ローカル線の旅って感じがして最高だね…!!

旧津軽海峡線と分岐中小国(なかおぐに)駅を過ぎると、なにやら線路が増え出しましたね…

かつてこの線路を通る列車は「津軽海峡線」という愛称で親しまれていました。

なか
なか
ここから青函トンネルを通って、色んな列車が北海道まで行ってたんだよ!

多数の特急や寝台列車が、北海道と本州を結んでいたのも今では遠い昔のこと…

現在は貨物列車がこの線路を使っています。

青函トンネルに入る元津軽海峡線津軽海峡線だった線路はしばらくすると、北海道新幹線の線路と合流して青函トンネルへと入っていきます。

津軽二股駅大平(おおだいら)駅を発車して数分、津軽二股駅に到着しました。

奥津軽いまべつ駅津軽二股駅は、新幹線の奥津軽いまべつ駅の最寄り駅です。

これだけ近いなら

なか
なか
同じ構内に駅作ってくれよ~!

と言いたいところですが

  • 津軽二股駅:JR東日本が管轄
  • 奥津軽いまべつ駅:JR北海道が管轄

なので、きっと大人の事情があるのでしょう…

徒歩2~3分くらいで移動できるので、そこまで距離はありません。

青春18きっぷ利用者がオプション券で北海道新幹線に乗る場合、津軽二股駅で降りることになります。

津軽浜名駅通過後の車窓大川平(おおかわだいら)駅、今別駅、津軽浜名駅を発車して数分、車窓からは三厩湾が見えてきました。

なか
なか
きれ~~い!!

三厩駅に到着 龍飛崎・階段国道を観光

三厩駅青森駅から1時間半ほど…終点の三厩(みんまや)駅に到着しました。

三厩駅の線路もちろん線路はここで途切れています。

三厩駅に停車中の津軽線津軽半島最北端の駅…

ここから東京や大阪、博多、鹿児島まで線路1本で繋がっているんですもんね…

そう考えると感慨深いものがあります。

三厩駅前に停車中の路線バス三厩(みんまや)駅前からは観光スポットの龍飛崎(たっぴざき)、階段国道まで行けるバスが運行してます。

津軽線との接続も考慮されているので、使い勝手がいいです。

なか
なか
しかも料金はどこまで乗っても100円!安い!

龍飛崎(たっぴざき)、階段国道での観光の様子は「【津軽線キハ40旅行記】引退間近の列車に乗車して、龍飛崎と階段国道に行ってみた」にて紹介しています。

龍飛崎・階段国道の観光レポートはこちら

三厩駅周辺を散策

龍飛崎(たっぴざき)、階段国道での観光を終え、三厩(みんまや)駅前に戻ってきました。

まだ時間に余裕があるので、駅周辺を散策してみようと思います。

外ヶ浜町内ちなみに駅前はこんな感じ。

なか
なか
おおお…のどか過ぎる…

三厩(みんまや)駅前にはお店が1軒もないので、食べ物や飲み物は青森駅で前もって買っておくのがおすすめです。

三厩駅近くの海岸駅周辺では、陸奥湾の絶景を間近で楽しめます。

なか
なか
めっちゃ綺麗~!

三厩駅から津軽線に乗車して青森駅へ

三厩駅発車前の津軽線さて、では青森駅へ戻るとしましょう。

先ほど乗ってきた津軽線で、まずは途中の蟹田(かにた)駅まで向かいます。

蟹田発の津軽線蟹田(かにた)駅に到着しました。

蟹田(かにた)駅からはこちらの車両に乗り換えて、終点の青森駅まで向かいます。

蟹田を出発した津軽線の車窓すでに空は夕暮れ模様に…

なか
なか
海と夕日がいい感じにマッチしてて綺麗~!

青森駅に到着した津軽線青森駅に到着しました。

もうすっかり日が暮れてしまいましたね…

津軽線、個人的にかなり好みのローカル線です。

なか
なか
また乗りに来るから!!

【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を観光|まとめ

以上、今回は「【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を観光」という内容でお届けしました。

個人的に津軽線はまた乗りに行きたい路線ですね…

なか
なか
あの最果て感がたまらんね…また絶対乗りにいこ!!

機会があればぜひ、津軽線に乗りに青森までいらしてみては?

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