週末パスを使って会津鉄道会津線に乗車し、冬の沿線で一人旅をしてきました。


会津名物のソースカツ丼に、塔のへつり。
そして芦ノ牧温泉や湯野上温泉といった温泉街。
沿線には見どころが多く、観光にとてもおすすめのエリアです。
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 会津鉄道会津線の旅行ブログ
- 会津鉄道会津線で運用中の電車・気動車の紹介
- 会津鉄道会津線の乗車におすすめのフリーパス(週末パスなど)
ぜひ参考にしてみてください。
会津鉄道会津線とは?
会津鉄道会津線は、福島県の西若松駅(会津若松市)~会津高原尾瀬口駅(南会津町)の約57kmを結ぶ第三セクター鉄道。
全列車が、西若松駅より先の会津若松駅まで直通しています。
会津若松駅~会津田島駅(非電化区間)
会津田島駅~会津高原尾瀬口駅(電化区間)
基本的に、以上のように運行形態が分かれているのが特徴です。
会津田島駅以南では、鬼怒川温泉や日光、浅草まで直通する快速列車や特急列車も運行しています。
【車両・車内】会津鉄道会津線で運行する気動車・電車
AT-500形・550形
AT-500形・550形は、会津鉄道の最もスタンダードな車両。
AT-500形、AT-550形の違いは以下の通り。
- AT-500形:車内にトイレなし
- AT-550形:車内にトイレあり
主に普通列車や、特急列車に接続するための「リレー号」という快速列車に使われています。
AT-400形(元キハ40系の展望車)
AT-400形は、現在JRで使用中のキハ40系という車両を改造して導入されたもの。


ちなみにこちらがキハ40系。
同じ会津地方だと、かつて只見線や磐越西線でも使われていました。
「お座トロ展望列車」として、土日をメインにトロッコ車とともに使用されています。
AT-700・750形
AT-700形・750形は、主に「AIZUマウントエクスプレス」という快速列車として使われています。
AT-700形、AT-750形の違いは以下の通り。
- AT-700形:車内にトイレなし
- AT-750形:車内にトイレあり
今回、僕はこの車両に乗車しました。
車内は全席リクライニングシート完備。
快速列車なので、もちろん追加料金はなし。
乗り得すぎます。
1人掛けの座席も3~4席ほどありました。
窓が大きめなので、車窓も思う存分に楽しめます。
各座席にはテーブルもあります。
AIZUマウントエクスプレスは、会津若松~鬼怒川温泉・東武日光間を約2時間~3時間半で運行する快速列車。
この設備であれば、長時間の乗車でも快適に過ごせそうです。
特急リバティ会津
特急リバティ会津は、浅草駅~会津田島駅間を東武鉄道、野岩鉄道、会津鉄道経由で結ぶ特急列車。
会津若松駅~会津田島駅(非電化区間)
会津田島駅~会津高原尾瀬口駅(電化区間)
会津鉄道会津線は、以上のように運行形態が分かれているのが特徴です。
リバティ会津は電化区間しか走れません。
そのため会津若松駅まで乗り入れできず、会津田島駅までしか行かないんですよね。
代替手段として、会津若松駅~会津田島駅間では特急リバティの乗車に便利なリレー号が運行しています。
【会津鉄道会津線 旅行ブログ】塔のへつりにソースカツ丼!冬の沿線を観光
会津若松駅から会津鉄道会津線に乗車
今回の旅の出発地は福島県の会津若松駅。
ここから会津田島行きの会津鉄道会津線に乗車します。
こちらが今から乗車する会津鉄道の車両。
普段は快速AIZUマウントエクスプレスで使用されているんですが、この日は普通列車として運用についてました。
これが会津鉄道の豪華すぎる普通列車である。 pic.twitter.com/zk5xJkqNEF
— なか@東北旅びより (@naka_travel) August 31, 2020
こんなハイスペックな普通列車に乗れるなんて…なんと贅沢な…
AIZUマウントエクスプレスは、会津若松駅~東武日光駅間を結ぶ快速列車。
その所要時間は約3時間にも及びます。
これほどの設備が整っていれば、3時間の鉄道旅もそこまで苦痛に感じることはないのではないでしょうか。
定刻通りに出発した会津鉄道会津線。
途中の七日町駅、西若松駅までは只見線と同区間を走行します。
西若松駅を出発し、会津線区間へと突入。
辺り一面に会津盆地の田園風景が広がっています。
話は少し逸れますが、今年は暖冬なためか雪がまったくないです。
会津鉄道会津線の車窓からは日本古来の原風景が終始見られるので、とてもおすすめです。
沿線は温泉街だらけ!芦ノ牧温泉と湯野上温泉
会津若松駅から約20分、芦ノ牧温泉駅に到着。
芦ノ牧温泉駅のおすすめポイントは、温泉街が近いのはもちろんなんですが…
らぶ駅長さん、どーーしても枯れたお花が気になるようです♪#会津鉄道 #芦ノ牧温泉駅 #らぶ駅長 #ぴーち施設長 pic.twitter.com/Q6hqYGMA5D
— らぶ駅長【公式】 (@ashinomakionsen) January 24, 2020
とってもかわいい猫の駅長がいるんです…!
芦ノ牧温泉駅は、鬼滅の刃の無限城に似ていることで話題になった大川荘がある温泉街。
観光がてら立ち寄ってみるのもいいかと思います。
芦ノ牧温泉駅から約15分、湯野上温泉駅に到着。
茅葺屋根の風情ある駅舎が特徴です。
撮影スポットとしても有名で、2002年には東北の駅百選にも選ばれました。
湯野上温泉は、会津地方屈指の観光地「大内宿」に最も近い温泉街。
大内宿の観光がてら立ち寄るのもおすすめです。
会津地方の景勝地 塔のへつりを観光
湯野上温泉駅から5分、塔のへつり駅に到着。
本当はこの駅で降りるのは次回にしようと思ってたんですけど
という衝動が抑えられず、急きょ予定を変更し降りることに…
一人旅のいいところは、このように急な予定変更もOKなところ。
誰かとの旅行ももちろん楽しいですが、一人だからこその良さもあるんです。
塔のへつり駅の時刻表はこんな感じ。
だいたい1時間に1本の運行のようですね。
駅の待合室はこんな感じ。
雰囲気があってとても好きです。
コインロッカーもいくつかありました。
塔のへつり駅は、会津地方が誇る絶景スポット「塔のへつり」の最寄り駅です。
観光のベストシーズンは、5月か10月下旬~11月上旬くらいの間。
完全にシーズンから外れてますが、せっかく近くまで来たんだしやっぱり見たい…
この秘境感溢れる感じ…めちゃめちゃいいですね…!
駅の近くには広めの駐車場があるので、車でもアクセス可能。
塔のへつりの入口付近には、お土産・お食事処もあります。
駅から歩くこと5分…ついに塔のへつりの入口に着きました。
塔のへつりの「へつり」というのは、会津の方言で「断崖絶壁・急斜面」という意味があるのだそう。

自然の力、恐るべし。
海だったなんて全然考えられないです。
さて、では待ちに待った塔のへつりを見に行くとしましょう…

すぐ隣にお店があったので、店員さんにちょっと確認してします。
なんと…嫌な予感が的中してしまうとは…
詳しく聞いてみたところ、どうやら12月~3月くらいまでの間は通行止めにしているそう。
日を改めてまた来なさいってことですね…
春か秋になったらリベンジすることにしますか!
下まで降りられなかったのは残念でしたが、店員さんがおすすめの撮影ポイントを教えてくれました。
塔のへつりは、およそ100万年の歳月をかけて浸食と風化を繰り返した末に生み出された地。
国の天然記念物にも指定されており、会津の観光スポットとしての役目も担っています。
ちなみに大内宿とセットで観光していく人が多いです。
福島県 塔のへつりにてpic.twitter.com/kINIg77S9y
— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) January 18, 2021
さて…観光もできたことですし、引き続き会津鉄道会津線に乗って、今度は会津田島駅まで向かいます。
会津田島駅で会津名物 ソースカツ丼を堪能!
塔のへつり駅から約20分、終点の会津田島駅に到着しました。
会津田島駅内にはヴォーノというレストランが入ってます。
駅ナカの施設なので、列車の待ち時間に立ち寄るのもいいですね。
ちょうどお昼時ですし、せっかくなのでこちらで昼食をとることにしました。
会津といえばソースカツ丼ですよね。
食べないわけにはいかないです。

とても充実した旅になりました。
冬が明けたらまた来ようかと思います。
【乗り放題切符】会津鉄道会津線の乗車におすすめのフリーパス
東武・会津鉄道・野岩鉄道で販売中のフリーパス
名称 | 料金 | 発売期間 | 利用期間 |
---|---|---|---|
浅草往復列車たびきっぷ | 大人:5,620円~ 子ども:2,840円~ | 通年 | 4日間 |
会津・日光フリーきっぷ | 大人:4,190円~ 子ども:2,130円~ | 通年 | 2日間 |
大内宿共通割引きっぷ | 大人:2,200円 子ども:1,100円 | 2020年4月1日~2021年3月31日 | 2日間 |
ゆったり会津東武フリーパス | 大人:5,320円~ 子ども:2,690円~ | 通年 | 4日間 |
野岩・会津全線フリーきっぷ | 大人:4,820円~ 子ども:2,420円~ | 通年 | 2日間 |
週末パス
週末パスは、指定エリア内の鉄道が2日間乗り放題になる土日祝日限定のフリー切符です。
週末パスの魅力は何と言っても、乗車できる路線の多さ。
JRの路線に加え
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
以上の地方私鉄、第三セクター路線に乗車できます。
乗り放題切符として代表的な青春18きっぷや北海道&東日本パスでは、これらの路線は使えません。
JR以外の路線がここまで使える切符は恐らく週末パスくらいなので、かなりの強みですね。

【会津鉄道会津線 旅行ブログ】塔のへつりにソースカツ丼!冬の沿線を観光|まとめ
以上、今回は「【会津鉄道会津線 旅行ブログ】塔のへつりにソースカツ丼!冬の沿線を観光」という内容でお届けしました。
会津鉄道会津線の沿線には、観光地や温泉街などが盛り沢山。
旅行におすすめのスポットです。





