青春18きっぷを利用し、仙台駅から青森駅まで行ってみました。
仙台~青森間の在来線ルートはいくつかありますが、今回は北上線・五能線(リゾートしらかみ)を使って行くことに。
中でも五能線は全国的に有名な絶景路線でもあり、鈍行旅にはうってつけのローカル線。
ということで当ブログ「東北旅びより」では
- 仙台から青森まで普通列車で行きたい
- 仙台から青森までのおすすめルートを知りたい
という人へ向けて、以下の内容を紹介していきます。
- 青春18きっぷ 仙台駅~青森駅の旅行記
- 青春18きっぷで仙台から青森へ行く際の注意点
- 仙台~青森の電車旅におすすめの切符「北海道&東日本パス」
ぜひ参考にしてみてくださいね。
旅行で使った青春18きっぷとは?
青春18きっぷは、JRの普通列車や快速列車、BRTが5日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
12,050円で発売されてるので、1日あたり2,410円分の移動をすれば元を取れます。
- 新幹線 8,400~11,400円
- 高速バス 5,800~7,500円
仙台~青森間を交通機関で移動すると、以上の通り。
しかし青春18きっぷを使えば、実質2,410円で仙台~青森間を移動できてしまうんです。
青春18きっぷの詳しい買い方や使い方は「初めての青春18きっぷ」を参考にしてみてください。
【青春18きっぷ旅行記】仙台から青森まで在来線で行くと?おすすめルートも紹介
仙台駅から一ノ関駅行きの東北本線に乗車
旅の始まりは仙台駅。
まずはここから東北本線に乗車し、終点の一ノ関駅まで向かいます。
本日最初の列車。
4両編成のE721系です。
厳密には違う車両のものですが、車内はこんな感じ。
色が違うだけでほとんど一緒です。
定刻通りに仙台駅を出発した東北本線。
塩釜駅を過ぎると、車窓からは日本三景の松島が見えてきます。
仙台~一ノ関間では、ここが一番のビューポイントでしょう。
一ノ関駅から盛岡駅行きの東北本線に乗り換え
仙台駅から約1時間半、一ノ関駅に到着しました。
岩手県に突入です。
一ノ関駅からは盛岡行きの東北本線に乗り換え。
2両編成の701系です。
東北本線は盛岡駅~東京駅を結ぶ長大路線ですが、地域によって車両に特徴があって面白いですね。
これも鉄道旅の楽しみのひとつではないでしょうか。
北上駅から横手駅行きの北上線に乗り換え
一ノ関駅から約30分、途中の北上駅にて下車。
ここからは北上線に乗り換えます。
東北新幹線が八戸駅・新青森駅まで延伸開業したことで、東北本線の盛岡駅~青森駅間はJRではなくなりました。
つまり青春18きっぷのみで青森まで行きたい場合、山形県・秋田県側から迂回して向かう必要があるんです。
仙台駅から山形県・秋田県側を迂回して向かう場合、考えられるルートは主に以下の3つ。
- 仙台→(仙山線)→山形→(奥羽本線)→青森
- 仙台→(東北本線)→北上→(北上線)→横手→(奥羽本線)→青森
- 仙台→(東北本線)→盛岡→(田沢湖線)→大曲→(奥羽本線)→青森
今回は時間的に北上線の方が都合がよかったので、北上駅で途中下車することに。
ということで北上線で秋田県に抜け、終点の横手駅から再び青森を目指そうと思います。
北上線の車両は、東日本の地方ローカル線でよく見るキハ100系。
1両編成のワンマンカーです。
横手駅から秋田駅行きの奥羽本線に乗り換え
北上駅から約1時間、終点の横手駅に着きました。
いよいよ秋田県に突入です。
奥羽本線に乗車し、終点の秋田駅を目指します。
2両編成の701系です。
秋田駅から観光列車リゾートしらかみに乗車
横手駅から約1時間、秋田駅に到着。
今回のルートで行くと、秋田駅到着時点で13時過ぎ頃かと思います。
この辺で食事休憩をとるとちょうどいいでしょう。
昼食をとり、秋田駅に戻ってきた筆者。
このまま奥羽本線を乗り継いで青森駅まで行ってもいいんですが、今回は一味違ったルートで行くことに。
秋田駅~青森駅間では、リゾートしらかみという観光列車が走っています。
秋田駅からはこの列車に乗車することに。
リゾートしらかみは、秋田県・青森県の沿岸部を経由して走る観光列車。
沿線の大部分で、日本海の絶景を楽しめるのが魅力です。
奥羽本線であれば3時間ほどの所要時間のところ、リゾートしらかみはなんと5~6時間。
840円の追加料金が必要ですが、それでも乗車する価値は十分にあります。
ということで、秋田駅からは観光列車リゾートしらかみに乗車し、終点の青森駅まで行きます。
目的地の青森駅に到着
秋田駅から約6時間…ついに青森駅に到着。
仙台から約10時間の長旅でしたが、とても充実した時間を過ごせました。
青春18きっぷで青森へ行く際は、ぜひ参考にしていただければと思います。
最終的な所要時間・乗り換え回数・費用は?
旅程 | 6:00 仙台発→19:38 青森着 |
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乗り換え回数 | 4回 |
所要時間 | 約13時間半 |
費用 | 2,410円(18きっぷ1日分)+840円(指定席券代)+1,000円(食費) 【合計】4,250円 |
今回のルートだと、仙台~青森は路線距離にして約500km。
乗り換え回数が意外と少ないのが驚きでした。
リゾートしらかみに乗車すると、所要時間こそかかるものの
- 秋田~青森が乗り換えなし
- 広々としたリクライニングシートでゆっくりできる
- 日本海の景色を長時間に渡って楽しめる
以上のように、メリット盛り沢山。
追加料金もたった840円で済みますし、とてもおすすめです。
青春18きっぷで仙台から青森へ行くなら必読!IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道は要注意
東北新幹線が八戸駅・新青森駅まで延伸開業したことで、東北本線の盛岡駅~青森駅間はJRではなくなりました。
- 盛岡駅~目時駅 IGRいわて銀河鉄道
- 目時駅~青森駅 青い森鉄道へ移管
現在は以上のような運行体系となっています。
そのため、盛岡駅~青森駅間で青春18きっぷを使うのはかなり注意が必要です。
IGRいわて銀河鉄道は乗車不可
青春18きっぷでは、IGRいわて銀河鉄道に乗車できません。
もし乗車する場合は、いかなるときでも運賃が必要です。
盛岡~大館を結ぶJR花輪線に乗車する場合も注意。
途中の盛岡駅~好摩駅のみいわて銀河鉄道線を経由するため、別途料金(660円)が必要です。
青い森鉄道は青森駅・野辺地駅・八戸駅での通過利用のみ可
JR津軽線、JR奥羽本線、JR大湊線とJR八戸線の各駅相互間を在来線で乗り継ぐためには青い森鉄道線の「青森~八戸」間、「青森~野辺地」間及び「八戸~野辺地」間を通過する必要があることから、特例として、青い森鉄道線の同区間を普通・快速列車の普通車自由席で通過利用する場合に限り、別途運賃を支払うことなく利用できます。
ただし、青森駅・八戸駅・野辺地駅でJRの在来線に乗り継ぐ場合に限り、途中下車することができます。引用:青い森鉄道株式会社
青い森鉄道を利用する場合、青森駅・野辺地駅・八戸駅でJR線に乗り継ぐ場合に限り、青春18きっぷでの乗車が可能。
青森駅・野辺地駅・八戸駅以外の駅での乗降は、通常通り乗車駅からの運賃を支払う必要があります。
目時駅~八戸駅間も青春18きっぷでは乗れないので、ご注意ください。
青春18きっぷだけじゃない!仙台から青森まで在来線で行くなら北海道&東日本パスもおすすめ
青春18きっぷと似たような切符で、北海道&東日本パスというものがあります。
なぜならこの切符を使えば、青い森鉄道やIGRいわて銀河鉄道も乗り放題になるからです。
青春18きっぷだと、青い森鉄道は条件付きで利用しなければいけませんし、IGRいわて銀河鉄道に至っては乗車すらできません。
そのため北へ向かう場合は、山形県・秋田県側から遠回りをしていく必要があります。
北海道、東北方面での鉄道旅を考えているのであれば、とてもおすすめです。
【青春18きっぷ旅行記】仙台から青森まで在来線で行くと?おすすめルートも紹介|まとめ
以上、今回は「【青春18きっぷ旅行記】仙台から青森まで在来線で行くと?おすすめルートも紹介」という内容でお届けしました。
仙台~青森で青春18きっぷ旅行をするなら、今回のルートが筆者としては一番おすすめですね。
中でもリゾートしらかみは、一度は入るべき観光列車。
青春18きっぷで青森へ行く際は、ぜひ参考にしていただければと思います。