どうも、北海道&東日本パスで東北一周をしてきた筆者なか()です! @naka_travel
- 北海道&東日本パスがどんな切符か知りたい
- 北海道&東日本パスの買い方や使い方が知りたい
- 北海道&東日本パスだと、どんな旅ができるのか知りたい
そんなお悩みにお答えします。
これまでに様々なフリー切符を使って、全国各地で鉄道一人旅をしてきた筆者。
そんな僕が今回おすすめしたいのが、北海道&東日本パス。
青春18きっぷと同様に、毎年春・夏・冬シーズンに発売される乗り放題切符。
JRの普通列車に加え、青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道に乗車できることから、東北での鉄道旅行にかなりおすすめの切符と言えます。
東北・北海道での鉄道旅行にうってつけのフリー切符です。
そんなわけで当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 北海道&東日本パスの期間について(2024年春・夏・冬)
- 北海道&東日本パスで乗車できる範囲・フリーエリア
- 北海道&東日本パスの料金、基本的な使い方や買い方
- 北海道&東日本パスを使った旅行記・モデルコース
- 青春18きっぷと北海道&東日本パスの違い
ぜひ参考にしてみてくださいね。
北海道&東日本パスとは?
北海道&東日本パスは、JR東日本とJR北海道の普通列車、快速列車、BRTなどが7日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
北海道東日本パス、北東パスと略されることも多いです。
またJR線に加え
- 青い森鉄道
- IGRいわて銀河鉄道
- 北越急行
以上の第三セクター鉄道にも乗車できるのが最大の特徴。
「青春18きっぷで青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道には乗れる?」で紹介している通り、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道は、青春18きっぷ旅行では難所となる区間。
JR線に比べて料金も高い路線ですし、乗り放題になるのはかなり嬉しいポイントです。
関連記事【盛岡~青森】青春18きっぷで青い森鉄道・いわて銀河鉄道には乗れる?
【2024年春・夏・冬】北海道&東日本パスの発売期間と利用期間・料金
発売期間
春季 | 2024年2月20日~2024年4月16日 |
---|---|
夏季 | 2024年6月20日~2024年9月24日 |
冬季 | ー |
例年は春季・夏季・冬季の設定があるものの、青春18きっぷと同じく今回は夏季のみの発表でした。
特例など諸々の対応に時間がかかっているためでしょう。
このまま廃止一直線…なんてことはまずないかと思います。
なお前年の販売期間は以下の通り。
- 春季:2023年2月20日~2023年4月16日
- 夏季:2023年6月20日~2023年9月24日
- 冬季:2023年12月1日~2024年1月4日
ぜひ参考にしていただければと思います。
利用期間
春季 | 2024年3月1日~2024年4月22日 |
---|---|
夏季 | 2024年7月1日~2024年9月30日 |
冬季 | ー |
前年の夏季・冬季の利用期間は以下の通り。
- 春季:2023年3月1日~2023年4月22日
- 夏季:2023年7月1日~2023年9月30日
- 冬季:2023年12月10日~2024年1月10日
ぜひ参考にしていただければと思います。
料金
大人 | 11,330円 |
---|---|
子ども | 5,660円 |
北海道&東日本パスの料金は11,330円。
つまり、1日あたり約1,620円分の移動をすれば元が取れます。
青春18きっぷとは違い、子ども用が用意されているのも特徴です。
北海道&東日本パスの対象範囲・エリア
JR北海道の対象範囲・エリア
北海道では、JR北海道の普通列車、快速列車全線に乗車できます。
- 函館~五稜郭間は道南いさりび鉄道も乗り入れていますが、北海道&東日本パスでも乗車可能です。ただし、木古内~五稜郭間は別途、料金を支払う必要があります。
- 青森~北海道間を鉄道で移動する場合は、北海道新幹線の特定特急券が必要です。(後ほど解説します)
JR東日本の対象範囲・エリア
東日本エリアでは、JR東日本の普通列車や快速列車、BRTに乗車できます。
またJR線以外にも
- IGRいわて銀河鉄道(盛岡~目時)
- 青い森鉄道(目時~八戸~青森)
- 北越急行(六日町~犀潟)
以上の路線に乗車できるのでお得です。
- 茂市~岩泉間ではJRが管轄するバスが運行されていますが、北海道&東日本パスでは乗車できません。通常通り運賃を支払う必要があります。
- 宮古駅~釜石駅間はJR山田線から三陸鉄道リアス線に移管されたため、北海道&東日本パスでは乗車できません。
北海道&東日本パスで特急・新幹線に乗車できる特例区間
特急に乗車できる区間
路線名 | 区間 | 利用可能な設備 |
---|---|---|
奥羽本線 | 青森駅~新青森駅 | 特急:普通車自由席 全車指定の快速:空いている席 |
石勝線 | 新得駅~新夕張駅 | 普通車指定席の空席 |
室蘭本線 | 東室蘭駅~室蘭駅 | 普通車指定席の空席 |
以上の区間内であれば、北海道&東日本パスのみで特急に乗車可能。
区間外にまたがった利用の場合には、当該特急・急行列車の全乗車区間の乗車券・特急券などが必要です。
特定特急券で新幹線に乗車できる区間
路線名 | 区間 | 利用可能な設備 |
---|---|---|
北海道新幹線 | 新青森駅~新函館北斗駅 | 空いている普通車指定席 |
特定特急券(4,000円)を購入することで、新青森駅~新函館北斗駅間内に限り北海道新幹線を利用可能。
以前は「特急白鳥」や「急行はまなす」など、本州~北海道を結ぶ特急や急行などが数多く走っていました。
しかし2016年の北海道新幹線開業を機に在来線の旅客運行はなくなり、本州~北海道間は新幹線のみの営業となっています。
しかし原則として、北海道&東日本パスでは新幹線に乗れません。
そこで必要になってくるのが、特定特急券。
北海道&東日本パスの他に特定特急券を追加購入すれば、北海道新幹線の新青森~新函館北斗間が利用可能になります。
鉄道にこだわる理由が特にない場合は、他の交通手段を考えてみるのもアリです。
「新幹線以外で北海道まで行く方法」では、その他の交通手段も合わせて解説しています。
「新幹線以外で北海道まで行く方法」は、主に青春18きっぷ利用者へ向けて書いている内容ですが、北海道&東日本パスを利用する場合でも参考にできるものです。
リーズナブルな価格で利用できますし、特に青春18きっぷや、北海道&東日本パス愛用者の中では裏ワザとしてよく知られている方法です。
ぜひ参考にしていただければと思います。
関連記事【青森~北海道】北海道&東日本パス・青春18きっぷ利用者は新幹線かフェリーがおすすめ
北海道&東日本パスの購入場所・買い方
- JR北海道・JR東日本のみどりの窓口
- 各地の旅行センター、旅行会社
- JR北海道・JR東日本の主な指定席券売機
以上の場所で北海道&東日本パスを購入できます。
窓口で購入する場合は、係員さんに「北海道&東日本パスをください」と言えば大丈夫です。
ちなみに指定席券売機とは、切符売り場に並んでいる紫色の券売機のこと。
「おトクなきっぷ」をタッチすれば、北海道&東日本パスのボタンが出てきます。
北海道&東日本パスは出発当日でも購入できます。
購入するときは指定席券売機やみどりの窓口をご利用ください。
北海道&東日本パス北海道線特急オプション券は廃止?今期も設定されず
利用可能区間 | 北海道新幹線:新函館北斗~新青森間の空席 在来線:特急列車の普通車自由席 |
---|---|
利用期間 | 1日間 |
料金 | 大人:6,110円 子ども:3,050円 |
- 北海道新幹線の新函館北斗~新青森間の空いている席 or 立席
- 北海道内の特急列車の普通車自由席
以上の区間が1日間乗り放題となる、北海道&東日本パス北海道線特急オプション券。
北海道&東日本パス北海道線特急オプション券は春季に続き、夏季も設定されないとのこと。
この感じで行くと、冬季以降も設定されそうになさそうですね。
北海道で特急メインの鉄道旅行をしたい場合は「北海道フリーパス」も検討してみるといいかもしれません。
この切符だと27,430円で、7日間JR北海道の特急に乗り放題。
北海道フリーパスについては、JR東日本の公式サイトから詳細をご覧になれます。
【簡単な早見表】北海道&東日本パスと青春18きっぷの違いは?
北海道&東日本パスに似た切符として、青春18きっぷがあります。
青春18きっぷと北海道&東日本パス、一体どんな違いがあるのでしょうか?
それを簡単に下の表にまとめました。
優勢となっている特徴は太字にしています。
料金 | 対象エリア (JR) | 対象エリア (第三セクター) | 有効期間 | 発売期間 | 利用期間 | 複数人での利用 | 自動改札機 | 北海道新幹線 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
青春18きっぷ | 12,050円 (小児用なし) | 全国のJR線 | 原則として利用不可 | 5日間 (飛び飛びの利用OK) | 2月20日〜3月31日 7月1日〜8月31日 12月1日〜12月31日 | 3月1日〜4月10日 7月20日〜9月10日 12月10日〜1月10日 | 奥津軽いまべつ~木古内 (片道2,490円) | ||
北海道&東日本パス | 大人 11,330円 小児 5,660円 | JR北海道 JR東日本 | 青い森鉄道 IGRいわて銀河鉄道 北越急行 | 連続する7日間 | 2月20日~4月16日 6月20日~9月24日 12月1日~1月4日 | 3月1日~4月22日 7月1日~9月30日 12月10日~1月10日 | 新青森~新函館北斗 (片道4,000円) |
ここからは上の表に基づいて
- 北海道&東日本パスが青春18きっぷより優れている点、劣っている点
- 北海道&東日本パスを利用して感じたメリット、デメリット
をメインに紹介していきます。
【メリット】北海道&東日本パスを使って感じたプラスポイント
青春18きっぷよりも少し値段が安い
- 青春18きっぷ:12,050円
- 北海道&東日本パス:11,330円
北海道&東日本パスは青春18きっぷよりも720円安いんです。
ほんのちょっとの違いですが、できるだけ安く旅行したい人にはメリットですね。
青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道に乗れる
JR東日本、JR北海道の路線に加えて、IGRいわて銀河鉄道、青い森鉄道、北越急行にも乗車できます。
青春18きっぷでは、IGRいわて銀河鉄道には乗れません。
さらに青い森鉄道を使う場合は、条件付きで利用する必要があります。
- 青い森鉄道の青森~八戸間で途中下車せず、JR線に乗り継ぐ場合
- 青い森鉄道の青森~野辺地間で途中下車せず、JR線に乗り継ぐ場合
- 青い森鉄道の八戸~野辺地間で途中下車せず、JR線に乗り継ぐ場合
もしこのルールを破ってしまった場合、通常通りの運賃を支払わなければいけません。
「青春18きっぷで青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道には乗れる?」で紹介している通り、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道は、青春18きっぷ旅行では難所となる区間。
JR線に比べて料金も高い路線ですし、乗り放題になるのはかなり嬉しいポイントですね。
関連記事【盛岡~青森】青春18きっぷ・北海道&東日本パスで青い森鉄道・いわて銀河鉄道には乗れる?
北海道新幹線を使う場合、青春18きっぷよりも便利
本州と北海道を鉄路で移動するためには、新幹線を利用しなければなりません。
北海道&東日本パスの場合は、特定特急券(4,000円)を別途で購入することで新青森~新函館北斗間で新幹線を利用できます。
青春18きっぷでも、北海道新幹線オプション券(2,490円)を購入すれば乗車できますが…
青春18きっぷ北海道新幹線オプション券を使う場合、乗り継ぎルートは以下の通り。
青森駅~(津軽線)~津軽二股駅~(徒歩)~奥津軽いまべつ駅~(北海道新幹線)~木古内駅~(道南いさりび鉄道・函館本線)~函館駅
しかも津軽線は本数が少ないですし、列車の接続時間もあまり良くないので時間がかかります。
青森駅~函館駅を移動するだけでも、4~5時間はかかります。
それを考えると、青森から新幹線1本で函館まで行けるのは、かなりのメリットです。
自動改札機が使える
青春18きっぷだと、自動改札機は使えません。
そのため、改札を出る際は駅員さんに切符を毎回見せる必要があります。
しかし北海道&東日本パスの場合は自動改札機を使えるので、とても楽です。
「初めての青春18きっぷ旅でやってしまったミス」でも紹介しているように、旅程を組む上で余計なタイムロスがないことは極めて重要。
筆者としてはこれだけでもポイントが高いです。
利用できる期間が青春18きっぷより長い
青春18きっぷ | 北海道&東日本パス | |
---|---|---|
春季 | 3月1日〜4月10日 | 3月1日~4月22日 |
夏季 | 7月20日〜9月10日 | 7月1日~9月30日 |
冬季 | 12月10日〜1月10日 | 12月10日~1月10日 |
北海道&東日本パスは、青春18きっぷよりも利用できる期間が長いです。
特に夏シーズンは7月初め~9月末と、約3か月間も利用可能。
【デメリット】北海道&東日本パスを利用して感じたマイナスポイント
期間が連続した7日間でなければならない
期間が連続した7日間でなければならないため、青春18きっぷのように飛び飛びの日程で予定を組むことはできません。
- 連日の旅行が難しい
- 飛び飛びの日程で旅行したい
そんな人には青春18きっぷがおすすめです。
関連記事【初心者向け】青春18きっぷ攻略ガイド|使い方から裏技まで徹底解説
1枚の切符を複数人で使用できない
青春18きっぷの場合は、1枚の切符を複数人で使用できます。
- 日帰り旅行で1枚を5人で使用→5回分使用
- 1泊2日の旅行で1枚を2人で使用→往路2回分、復路2回分、計4回分使用
北海道&東日本パスは複数人では利用できないので、注意が必要です。
JR北海道・JR東日本以外では使用不可
北海道&東日本パスという名前の通り、JR北海道とJR東日本が管轄する区間内でしか使用できません。
それに対して青春18きっぷの場合は、JRなら北海道から九州までどこでも利用可能です。
【モデルコース】北海道&東日本パスを使った東北一周旅行
北海道&東日本パスの魅力は、青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道に乗り放題となる点。
青春18きっぷよりも制約がゆるいため、北海道&東日本パスはより東北一周旅行に適しているんです。
そんな筆者の初めての鉄道旅行も、北海道&東日本パスを使った東北一周旅行でした。
「北海道&東日本パスで行く一人旅」では、旅行時の様子に加え、日程・費用なども詳しく紹介しています。
東北一周旅行をする際の参考にしてみてください。
【初心者向け】北海道&東日本パス 2024年春|普通列車が1週間乗り放題に!使い方・範囲・モデルコースを紹介|まとめ
以上、今回は「【初心者向け】北海道&東日本パス 2024年春|普通列車が1週間乗り放題に!使い方・範囲・モデルコースを紹介」という内容でお届けしました。
東北や北海道への旅行は北海道&東日本パスが断然おすすめですよ。
ぜひ参考にしてみてください。