- 青春18きっぷを使って東北に行きたい!
- 青春18きっぷで、東北から旅行する時におすすめの場所はどこだろう?
そんな方へ。
10代の頃に青春18きっぷ旅行の沼にどっぷりハマり、社会人となった現在も各地で鉄道一人旅をしている筆者。
今回はそんな筆者が、これまでに実施してきた青春18きっぷ旅行記を一挙に紹介していきます。
ということで、ここでの内容は以下の通り。
- そもそも青春18きっぷとは、どんな切符?
- 筆者が実施してきた青春18きっぷ旅行記(費用・旅程・難易度・所要時間など具体的に紹介)
今度の旅行のモデルコースとして、または読み物として…
ぜひ楽しんでいただければ幸いです。
そもそも青春18きっぷとは?
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ


JRの路線なら日本中どこへでも行けるのが最大の魅力。
その気になれば、鉄道を乗り継いで北海道から九州へ行くこともできてしまいます。
12,050円で発売してるので、1日あたり2,410円分使えば元を取れる計算です。
なお2021年、2022年の青春18きっぷの詳細は、以下の通り。
料金 | 12,050円 |
---|---|
発売期間 | 春季:2021年2月20日〜3月31日 夏季:2021年7月1日〜8月31日 冬季:2021年12月1日〜12月31日 |
利用期間 | 春季:2021年3月1日〜4月10日 夏季:2021年7月20日〜9月10日 冬季:2021年12月10日〜2022年1月10日 |
購入場所 | びゅうプラザ JR各社のみどりの窓口 各地の旅行センター、旅行会社 JR各社の指定席券売機(一部は除く) |
青春18きっぷの詳細は「青春18きっぷの使い方」を参考にしてみてください。

【青春18きっぷモデルルート】東北発!筆者の実際の旅程・費用も紹介
ここでは、筆者の実際の青春18きっぷ旅行記を紹介していきます。
- 【仙台~東京(東北本線経由)】青春18きっぷで仙台から東京(品川)へ
- 【仙台~東京(常磐線経由)】常磐線に乗って仙台から東京(上野)へ
- 【仙台~青森】青春18きっぷで仙台から青森へ
- 【仙台~新潟】仙台から新潟へ!米坂線の雪景色は必見
- 【仙台~東京~大阪】仙台から東京経由で大阪へ行ってみた
- 【仙台~東京~金沢】仙台から東京経由で金沢へ行ってみた
- 【グリーン車 乗車記】常磐線グリーン車に青春18きっぷで乗車
ぜひモデルコースとして、参考にしていただければと思います。
東北本線経由で仙台から東京へ

難易度 | |
---|---|
費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+1,500円(食費)+3,000円(宿泊費) 合計:6,910円 |
乗車路線 | 東北本線、東海道本線 |
所要時間 | 約8時間 |
旅程・スケジュール | 07:45 仙台駅発 09:08 福島駅着 09:37 発 10:26 郡山駅着(駅構内のコンビニで昼食購入) 10:45 発 11:24 新白河駅着 11:59 発 12:22 黒磯駅着 12:48 発 13:40 宇都宮駅着 13:48 発 15:11 大宮駅着 15:19 発 16:22 品川駅着(宿泊先:カプセルホテル&サウナ みづほ) |
旅行記 | 青春18きっぷで仙台から東京(品川)まで行ってみた |
青春18きっぷを使い、東北本線経由で仙台から東京まで行ってみました。
ちなみに仙台~東京間のアクセス方法は主に2つありまして、それが以下の通り。
2つのルートの違いは以下の通り。
- 東北本線経由:車窓は代わり映えしないが、乗り継ぎが良い初心者向けルート
- 常磐線経由:乗り継ぎに注意が必要だが、車窓が良い中級者向けルート
東北本線経由の場合は乗り継ぎが良く、特に関東方面では待ち時間数分なんてこともざらです。
青春18きっぷを初めて使う方は、まずはこのルートがおすすめです。

常磐線経由で仙台から東京へ

難易度 | |
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費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+1,500円(食費)+3,500円(宿泊費) 合計:7,410円 |
乗車路線 | 常磐線 |
所要時間 | 約8時間 |
旅程・スケジュール | 08:13 仙台駅発 09:36 原ノ町駅着 09:52 発 10:11 浪江駅着 10:30 発(列車代行バス) 11:00 富岡駅着 11:28 発 12:10 いわき駅着(駅隣接のビルで昼食) 12:48 発 14:17 水戸駅着 14:31 発 16:29 上野駅着(宿泊先:グランパーク・イン北千住) |
旅行記 | 【青春18きっぷ旅行記】常磐線に乗って仙台から東京(上野)へ |
ここで紹介している旅行記は、常磐線が全線開通した2020年3月14日以前のものです。
常磐線経由で、仙台駅から東京の上野駅まで行ってみました。
太平洋に沿って走る路線なので、たまに車窓から海が見えるのが魅力です。
以前は乗り継ぎが多く、移動に8時間はかかっていました。
ですが現在は乗換回数が少なくなったことで、7時間ほどで東京方面まで行けます。
ただ、原ノ町駅~いわき駅間は常磐線の区間の中で最も本数が少ない区間…
時間に気を付けながらスケジュールを立てた方がよさそうですね。

仙台から山形経由で新潟へ

難易度 | |
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費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+1,500円(食費)+3,500円(宿泊費) 合計:7,410円 |
乗車路線 | 仙山線、奥羽本線、米坂線、羽越本線、白新線 |
所要時間 | 7時間半 |
旅程・スケジュール | 09:04 仙台駅発 10:21 山形駅着 11:07 発 11:55 米沢駅着(駅付近のコンビニで昼食購入) 12:16 発 14:48 坂町駅着 15:26 発 16:22 新潟駅着(宿泊先:スーパーホテル新潟) |
旅行記 | 【青春18きっぷ旅行記】仙台から新潟へ!米坂線の雪景色は必見 |
仙台駅~新潟駅間はそこまで距離が離れてないので、1泊2日の旅行におすすめですよ。
ちなみに仙台駅~新潟駅間のルートは大きく分けると2通りありまして、それが以下の通り。
- 山形県を経由するルート(仙山線~米坂線~羽越本線~白新線)
- 福島県を経由するルート(東北本線~磐越西線~信越本線)
それぞれの特徴を簡単にまとめると、以下の通り。
距離 | 所要時間 | 乗換回数 | 使用路線 | |
---|---|---|---|---|
山形経由ルート | 249.8km | 約7時間半 | 3回 | 仙山線 奥羽本線 米坂線 羽越本線 白新線 |
福島経由ルート | 315.9km | 約7時間半~8時間半 | 2回 | 東北本線 磐越西線 信越本線 |
僕は今回、山形県経由ルートを選択しました。
米坂線は1~2時間に1本の運行ということに加え、米沢駅~坂町駅を直通する列車も少ないです。
時間帯には十分に注意しましょう。
特に磐越西線の郡山駅~会津若松駅間は、混雑しやすい区間。
そのため約1時間半もの間、立ちっぱなしってことも多いんですよね…
その混雑しやすい区間でも、たった530円で座席を確約できると考えれば、なかなか安いものではないでしょうか。

観光名所はもちろん、グルメも盛り沢山です。
途中下車して観光を楽しむのもいいかと思います。
峠の険しい道のりをひたすら進みます。
磐越西線の車窓!さすが森と水とロマンの鉄道と言われるだけあるね! pic.twitter.com/GlVfcz5UBL
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 17, 2020
会津若松駅~新津駅間には「森と水とロマンの鉄道」という愛称がつけられており、その名の通り森と川の景色が続きます。
その景観の良さから、休日には「SLばんえつ物語」という観光列車の運行も。
絶景ローカル線としての役目を担っているのが特徴です。

車両は変わっても、車窓の絶景は健在。
車窓をじっくり楽しみたい方にはおすすめです。
- 山形経由ルート:最短ルートで目的地に行きたい人向け
- 福島経由ルート:時間を気にせず、車窓をじっくりと楽しみたい人向け
ぜひお好みのルートを選んでいただければと思います。

仙台から青森へ(リゾートしらかみにも乗車)

難易度 | |
---|---|
費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+1,500円(食費)+6,000円(宿泊費)+530円(リゾートしらかみ指定席券代) 合計:10,440円 |
乗車路線 | 東北本線、北上線、奥羽本線、五能線(リゾートしらかみ) |
所要時間 | 約10時間半 |
旅程・スケジュール | 06:44 仙台駅発 07:28 小牛田駅着 07:40 発 08:30 一ノ関駅着 08:56 発 09:34 北上駅着 10:03 発 11:15 横手駅着 11:47 発 13:05 秋田駅着(近隣で昼食) 13:58 発(リゾートしらかみ乗車) 19:40 青森駅着(宿泊先:ホテルルートイン青森駅前) |
旅行記 | 【旅行記】青春18きっぷで仙台から青森へ!おすすめルートも紹介 |
東京方面から青森まで行く場合、東北本線でひたすら北を目指すのが一般的なルートでした。

仙台駅~青森駅間の主なルートは4通りありまして、それが以下の通り。
- 山形ルート(仙山線、奥羽本線を利用)
- 北上線ルート(東北本線、北上線、奥羽本線を利用)
- 花輪線ルート(東北本線、花輪線、奥羽本線を利用)
- 新幹線ルート(盛岡~八戸間だけ東北新幹線を利用)
それぞれの特徴をまとめると、以下の通り。
距離 | 追加料金 | 所要時間 | 乗換回数 | 使用路線 | |
---|---|---|---|---|---|
山形ルート | 450.6km | ±0円 | 約13時間 | 4回 | 仙山線 奥羽本線 |
北上線ルート | 453.0km | ±0円 | 約11時間 | 5回 | 東北本線 北上線 奥羽本線 |
花輪線ルート | 393.3km | +660円 ※盛岡駅~好摩駅間は別途料金が必要 | 約11時間 | 5回 | 東北本線 花輪線 奥羽本線 |
新幹線ルート | 376.1km | +3,570円 ※運賃+特定特急券 | 約5時間半 | 4回 | 東北本線 東北新幹線(盛岡~八戸) 青い森鉄道 |
所要時間を考えると新幹線ルートが圧倒的におすすめですが、今回は北上線ルートを選びました。
北上線は本数こそ少ないものの、沿線風景がいいですし途中下車におすすめの駅もあります。
温泉施設「ほっとゆだ」が駅内にあるので、途中下車して立ち寄るのもいいですね。

今回紹介しているスケジュールの通りに行くと、秋田駅に到着するのが13時過ぎ。
リゾートしらかみ5号の出発時間が13時58分なので、ちょうどいい時間に現地に着けます。
世界よ、これが東北のローカル線である。 pic.twitter.com/Lc5eTBV5nC
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 21, 2021
リゾートしらかみが運行する五能線は、日本海に沿って走っている路線。
車窓の景色がかなり良いので、一度乗って損はありません。

仙台から東京経由で大阪まで

難易度 | |
---|---|
費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+1,500円(食費)+2,800円(宿泊費)+3,900円(新幹線の切符代) 合計:10,610円 |
乗車路線 | 東北本線、東北新幹線、東海道本線 |
所要時間 | 約12時間~16時間 |
旅程・スケジュール | 06:00 仙台駅発 08:23 郡山駅着 08:49 発(東北新幹線に乗車) 10:08 東京駅着(駅内で昼食を購入) 10:39 発 12:12 熱海駅着 12:35 発 13:32 興津駅着 13:44 発 15:14 浜松駅着 15:25 発 15:57 豊橋駅着 16:02 発 18:09 米原駅着 18:17 発 19:42 大阪駅着(宿泊先:ナインアワーズ新大阪駅) |
旅行記 | 【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で大阪へ行ってみた |
今回の旅行をした時はちょうど「やまびこ・なすの自由席片道きっぷ」の発売期間だったので、一部区間で新幹線を利用することにしました。
仙台と大阪の距離は約920km…
今回は新幹線を使ったので早く着きましたが、青春18きっぷだけで行くと半日以上はかかります。
理由は以下の通り。
- 各駅停車がほとんどのため時間がかかる
- ほぼ全ての列車が全席ロングシート(長時間座ってると超疲れる)
- どこもそれなりに混む
- 運が悪いと車内にトイレがない
青春18きっぷ利用者から最も恐れられている区間と言ってもいいでしょう。
とは言え、各駅停車のロングシート車両に何時間も揺られ続けるのは、決して楽だとは言えません。
「どうにかならないのか…!?」という方は、以下のような対策法もあるので、参考にしてみてください。
- 一部区間だけ新幹線を使う
- ホームライナーを利用する
所要時間はかかるものの、LCCすらも凌駕するコスパ抜群のルートです。
青春18きっぷ旅行に慣れてきた方は、ぜひチャレンジしてみてください。

仙台から東京経由で金沢へ

難易度 | |
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費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+1,500円(食費)+5,000円(宿泊費)+3,900円(新幹線の切符代) 合計:12,810円 |
乗車路線 | 東北本線、東北新幹線、東海道本線、北陸本線 |
所要時間 | 約15時間~ |
旅程・スケジュール | 06:00 仙台駅発 08:23 郡山駅着 08:49 発(東北新幹線に乗車) 10:08 東京駅着(駅内で昼食を購入) 10:39 発 12:12 熱海駅着 12:35 発 13:32 興津駅着 13:44 発 15:14 浜松駅着 15:25 発 15:57 豊橋駅着 16:02 発 18:09 米原駅着 19:02 発 19:49 敦賀駅着 20:10 発 21:17 福井駅着 21:27 発 22:45 金沢駅着(宿泊先:東横イン金沢駅東口) |
旅行記 | 【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で金沢へ行ってみた |
青春18きっぷで仙台~金沢間を移動する場合、以前までは新潟経由で日本海側を通るのが一般的でした。
しかし北陸新幹線の開業により直江津駅~金沢駅間がJRではなくなったため、このルートは現在使えません。
そのため今は関東や関西を経由し、遠回りをして行かなければいけないんです…
今回は新幹線を使ったので1日で金沢まで行けましたが、本来は最低でも2日必要です。
静岡エリア(熱海駅~新所原駅間)の
- 各駅停車がほとんどのため時間がかかる
- ほぼ全ての列車が全席ロングシート(長時間座ってると超疲れる)
- どこもそれなりに混む
- 運が悪いと車内にトイレがない
という点にだけ気を付けていただければ、大丈夫です。
仙台~大阪間以上に体力勝負ですが、興味のある方はチャレンジしてみては?

【番外編】青春18きっぷ+グリーン車で快適に移動

難易度 | |
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費用 | 2,410円(青春18きっぷ1日分)+780円(グリーン券代) 合計:3,190円 |
乗車路線 | 常磐線 |
所要時間 | 約2時間半 |
旅程・スケジュール | 09:34 品川駅発 11:59 水戸駅着 |
旅行記 | 【常磐線グリーン車 乗車記】青春18きっぷで乗れる乗り得車両 |
首都圏では普通列車にグリーン車がついている列車が走ってまして、長距離を移動する際にかなり便利です。
首都圏エリアでは2~4時間走り続ける列車がざらに走ってます。
もちろん普通席で車窓を楽しむのもいいですが、疲れを残さないためにもこのような座席を活用するのもアリですよ。
青春18きっぷの他にグリーン券を購入すれば乗車できるので、これを機に利用してみるのもいいですね。
車内で駅弁を食べたりしながら過ごせるので、まるで新幹線に乗っているかのような気分で旅を楽しめます。

【青春18きっぷモデルルート】東北発!筆者の実際の旅程・費用も紹介|まとめ
以上、今回は「【青春18きっぷモデルルート】東北発!筆者の実際の旅程・費用も紹介」という内容でお届けしました。
ぜひお好みのルートで、旅を楽しんでいただければと思います。
- 【仙台~東京(東北本線経由)】青春18きっぷで仙台から東京(品川)へ
- 【仙台~東京(常磐線経由)】常磐線に乗って仙台から東京(上野)へ
- 【仙台~青森】青春18きっぷで仙台から青森へ
- 【仙台~新潟】仙台から新潟へ!米坂線の雪景色は必見
- 【仙台~東京~大阪】仙台から東京経由で大阪へ行ってみた
- 【仙台~東京~金沢】仙台から東京経由で金沢へ行ってみた
- 【グリーン車 乗車記】常磐線グリーン車に青春18きっぷで乗車




