秋の乗り放題パスを利用して津軽線キハ40系に乗車し、沿線で観光してきました。
キハ40系と言えば、今もなお絶大な人気を誇る国鉄車両のひとつ。
キハ40系大好きブロガーとしては、ぜひ引退前に一度乗っておきたい…
ということで当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 津軽線キハ40系の乗車記
- 龍飛崎・階段国道の観光レポート、アクセス方法
ぜひ参考にしてみてくださいね。
津軽線キハ40系の乗車に利用した秋の乗り放題パスとは?
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ


JRの路線であれば日本中どこへでも行けてしまうので、とても便利ですよ。
7,850円で発売されているので、1日あたり約2,620円分使えば元が取れます。

津軽線の使用車両・車内・時刻表について
津軽線ってどんな路線?
ほとんどの列車が青森駅~蟹田駅、蟹田駅~三厩駅の区間で分かれて運行しています。
以前は北海道へ向かう特急や寝台列車が多数走っていました。
しかし北海道新幹線が開業したタイミングですべて廃止に。
今は普通列車のみが走っています。
最近乗った東北のローカル線の中でイチオシなのは青森の津軽線…車窓が綺麗なのはもちろんだけど、沿線から漂う最果て感がローカル線の旅のイメージにピッタリすぎてまじでハマる…機会があればぜひ😳 pic.twitter.com/BEyzXJsMv0
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 27, 2019
秘境感漂う沿線風景から、巷では「最果てのローカル線」とも言われています。
厳密に言うと、最果てのローカル線は津軽線ではなく、同県を走る大湊線なのですが…
(本州最北端の駅である下北駅が沿線内にあるため)
津軽線の方があまりにも最果て感満載の車窓なので、このように言われているのだとか。
使用車両・車内
キハ40系

キハ40系は国鉄時代に製造された車両で、主に蟹田駅~三厩駅間で運行してます。
登場から数十年が経った今でも、全国でバリバリ活躍中。
キハ40系
国鉄時代に製造された車両。運行開始から数十年が経過した今でも活躍し続けている。一部の車両は観光列車用に改造され、全国で運行中。重圧のあるエンジン音、窓を開けて眺める風景…ローカル線の旅にこれほどマッチする車両はなかなかない。 pic.twitter.com/mPTISKUPjb— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) November 3, 2020
重圧のあるエンジン音…窓を開けて眺める沿線風景…
ローカル線の旅にこれほどマッチする車両は、なかなかないと思います。
701系
青森駅~蟹田駅間で運行してます。
通勤、通学ラッシュを緩和させる目的でつくられた車両なので、収容人数はなかなかです。
時刻表
青森駅発の津軽線の時刻表(2020年現在) | |
---|---|
6:15 | 蟹田行き |
8:13 | 蟹田行き |
11:01 | 蟹田行き |
13:19 | 三厩行き |
15:31 | 蟹田行き |
16:42 | 蟹田行き |
18:13 | 蟹田行き |
20:15 | 蟹田行き |
22:10 | 蟹田行き |
青森駅から蟹田駅まで向かう列車は1日に9本。
三厩駅まで行く場合は蟹田駅で乗り換えなければいけません。
三厩駅まで直通してるのは、13時19分発の津軽線のみ。
蟹田駅・三厩駅の時刻表(2020年現在) | |
---|---|
蟹田発 三厩行き | 7:07 |
11:44 | |
14:11 (13:19 青森発 三厩行き) | |
16:42 | |
19:09 | |
三厩発 蟹田行き | 6:03 |
8:16 | |
12:37 (青森行き) | |
15:36 | |
17:46 |
津軽線の蟹田駅~三厩駅間は、なんと1日に5往復しかありません。
蟹田駅から先まで行く場合は注意が必要です。
ダイヤ改正等により時刻が変更となっている場合があります。予めご了承ください。
新海誠作品「雲のむこう、約束の場所」の舞台になった津軽線
「君の名は」「天気の子」などを手掛けたアニメーターとして有名な新海誠監督。
実は津軽線沿線も、新海誠作品の舞台となっているんです。
「雲のむこう、約束の場所」という作品内で、津軽線沿線の風景が使われています。
新海はTwitterで「学生時代に何度かひとり旅をして、東北、青森は静かで美しい場所だなあと思っていたんです」「ヒロキたちが使っている津軽線沿いの駅は実在のものです」と述べている。
引用:Wikipedia
「雲のむこう、約束の場所」の舞台になって以降、聖地巡礼として多くのファンが津軽線沿線を訪れているのだそう。
津軽線からキハ40系が引退!2020年度中にGV-E400系に置き換えへ
JR東日本では、安全・安定性、快適性を高め、お客さまに安心してご利用いただける鉄
道づくりを推進し、輸送品質の向上を追求しています。
このたび、八戸線用および新潟・秋田地区用に、2形式の車両を新造・投入することにな
りましたのでお知らせいたします。
八戸線用としてE130系気動車、新潟・秋田地区用としてGV-E400系電気式気動車を
公募調達によって新造いたします。
今後も、輸送品質の向上を推進し、安全安定輸送を目指してサービス向上に努めてまい
ります。引用:JR東日本
JR東日本は、2020年度を目途に津軽線のキハ40系車両を新型車両のGV-E400系に置き換えると発表しています。
スタイリッシュでカッコいいです。

- 五能線 (東能代~川部)
- 奥羽本線(秋田~東能代、弘前~青森)
また津軽線だけでなく、他の路線のキハ40系もGV-E400系に置き換える予定とのこと。
2020年度末には、東北からキハ40系がほぼ無くなるということですね…

JR秋田支社では、非電化区間の環境負荷低減を目的として、交流電化区間と非電化区間
を走行できる交流蓄電池電車ACCUM「EV-E801系」2両1編成を男鹿線に先行投入し、2017年3月4日から営業運転を行っています。
このたび、環境対策(CO2削減)及び老朽した気動車の取替えのため、車両を新造し、男鹿線の車両を交流蓄電池電車ACCUM「EV-E801系」に統一します。引用:JR東日本秋田支社
男鹿線のキハ40系は、2021年3月のダイヤ改正で蓄電池電車ACCUMと呼ばれる「EV-E801系」に統一されることが決定してます。
新しい男鹿線の顔としてすでに活躍しています。
現実的に考えれば仕方ないことではあるものの、個人的にも好きな車両ですし少し残念な気持ちもありますね…
ということで、青森駅から津軽線のキハ40系に乗車することにしました。
【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を観光
青森駅から津軽線に乗車
ここから津軽線に乗って、終点の三厩駅まで向かいます。
発車の1時間前でしたが、すでに列車がホームに入線してました。
レトロ感があっていいですね。
ローカル線の旅の旅情をより一層感じさせてくれます。
途中の奥内駅、左堰駅までは住宅街を走行します。
2両編成の列車には乗客が10人ほどで、地元の方よりも旅行者が多い印象でした。
蓬田駅を通過 車窓から見える津軽海峡
もっと先に行くと津軽海峡がよく見えるので、気長に待ちましょう。
瀬辺地駅を通過 車窓から見える津軽海峡その1
車窓を撮影するならこの辺がおすすめですよ。
ちなみに三厩駅が近くなると、津軽海峡ビュースポットがまた出てきます。
蟹田駅を通過 車窓は辺り一面田んぼに
青森駅発の津軽線はほとんどがここで折り返します。

これはかつて特急や寝台列車が走っていた時代の名残です。
青森駅を出発した優等列車が蟹田駅でお客さんを乗せ、北海道の地へ向かう…
そんな時代もあったんだなあと思わせる光景ですね。
辺り一面が田んぼになりました。
列車は汽笛、軽快なエンジン音を鳴り響かせながら進んでいきます。
中小国駅を通過 元津軽海峡線と分岐
かつてこの線路を通る列車は「津軽海峡線」という愛称で親しまれていました。
多数の特急や寝台列車が、北海道と本州を結んでいたのも今では遠い昔のこと…
現在は貨物列車がこの線路を使っています。
津軽二股駅に到着
これだけ近いなら
と言いたいところですが
- 津軽二股駅:JR東日本が管轄
- 奥津軽いまべつ駅:JR北海道が管轄
なので、きっと大人の事情があるのでしょう…
徒歩2~3分くらいで移動できるので、そこまで距離はありません。
青春18きっぷ利用者がオプション券で北海道新幹線に乗る場合、津軽二股駅で降りることになります。

津軽浜名駅を通過 車窓から見える津軽海峡その2
車窓から見える津軽海峡を撮影するなら
瀬辺地駅~蟹田駅間
津軽浜名駅~三厩駅間
がおすすめです。
三厩駅に到着 駅周辺を探訪
ここから東京や大阪、博多、鹿児島まで線路1本で繋がっているんですもんね…
そう考えると感慨深いものがあります。
龍飛崎・階段国道を観光
津軽線との接続も考慮されているので、使い勝手がいいです。
龍飛崎、階段国道での観光の様子は「【津軽線キハ40旅行記】引退間近の列車に乗車して、龍飛崎と階段国道に行ってみた」にて紹介しています。
三厩駅周辺を散策
龍飛崎、階段国道での観光を終え、三厩駅前に戻ってきました。
まだ時間に余裕があるので、駅周辺を散策してみようと思います。
三厩駅前にはお店が1軒もないので、食べ物や飲み物は青森駅で前もって買っておくのがおすすめです。
海好きにはたまらないスポットですね。
三厩駅から折り返し 青森駅へ
先ほど乗ってきた津軽線で、まずは途中の蟹田駅まで向かいます。
蟹田駅からはこちらの車両に乗り換えて、終点の青森駅まで向かいます。
もうすっかり日が暮れてしまいましたね…
津軽線、個人的にかなり好みのローカル線です。
津軽線に乗るには?青森駅までのアクセス方法【新幹線・普通列車】
新幹線でのアクセス
料金 | 17,670円 |
---|---|
所要時間 | 約3時間半 |
東京駅からだと、東北新幹線はやぶさを利用するのが便利です。

東京駅~(新幹線)~新青森駅~(奥羽本線)~青森駅
と、乗り継ぐことになります。
新青森駅から青森駅までは一駅分の距離なので、さほど遠くありません。
ちなみに「えきねっと」のえきねっとトクだ値やお先にトクだ値スペシャルを使うと、10%~50%OFFの料金で新幹線に乗れることも。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
普通列車でのアクセス
料金 | 約1,620円 |
---|---|
所要時間 | 約15時間 |
青春18きっぷや北海道&東日本パス、秋の乗り放題パスシーズンの場合、普通列車で東京駅から青森駅まで行くのもおすすめです。
これらの乗り放題切符を使えば、実質上記の料金で移動できます。
なぜなら北海道&東日本パスなら
- 青い森鉄道:青森駅~目時駅
- IGRいわて銀河鉄道:目時駅~盛岡駅
といった、青春18きっぷで乗るには注意が必要な路線も使えるからです。

- 青い森鉄道:青森駅、野辺地駅、八戸駅でしか乗り降りできない
- IGRいわて銀河鉄道:乗車不可
青春18きっぷだと上記のようなルールがあるので、ちょっと面倒なんですよね…
つまり青春18きっぷだけで青森駅まで行く場合、山形県、秋田県側から遠回りをして行かなければいけません。
しかもこの区間は「東北の難所」でも解説しているように、列車の運行本数がかなり少ない場所もあります。

東北での鉄道旅を考えている場合は、北海道&東日本パスもぜひ検討してみてください。

【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を散策|まとめ
以上、今回は「【津軽線キハ40旅行記】置き換え間近の車両に乗って沿線を観光」という内容でお届けしました。
個人的に、津軽線はまた乗りに行きたい路線ですね…
機会があればぜひ、津軽線に乗りに青森までいらしてみては?



