大湊線快速しもきた、リゾートあすなろの乗車レポートをお届けしていきます。
大湊線は、青森県の野辺地駅と大湊駅の約58kmを結ぶ地方ローカル線。
週末には観光列車「リゾートあすなろ下北」が、八戸駅~大湊駅間を青い森鉄道・大湊線経由で運行しています。
大湊線の魅力はなんといっても、車窓の景色。
目の前に広がる陸奥湾の絶景と雄大な風景が、人々を魅了させます。
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 大湊線快速しもきた 野辺地駅~大湊駅のレポート
- リゾートあすなろ下北 下北駅~八戸駅のレポート
- リゾートあすなろ下北の車内、おすすめ座席など
ぜひ参考にしてみてくださいね。
リゾートあすなろは、新たな観光列車「ひなび」としてリニューアルされました。
今後は「ひなび下北」が八戸駅~大湊駅を結びます。
大湊線・リゾートあすなろとは?
大湊線は、青森県の野辺地駅と大湊駅の約58kmを結ぶ地方ローカル線。
「はまなすベイライン大湊線」という愛称が付けられています。
大湊線の起点である野辺地駅は、かつてJR東北本線との接続駅としての役目も担っていました。
しかし2010年の東北新幹線全線開業以降、東北本線は第三セクターの青い森鉄道へ経営分離されます。
その結果、大湊線はJR東日本で唯一、他のJR線に接続しない飛び地路線となったのです。
さらには乗客が年々減少していることから、過去には幾度となく廃止が取りざたされた大湊線。
同じく下北半島を走った下北交通大畑線は、2001年には廃止に。
そんな状況の中、大湊線は2021年9月に開業100周年を迎えます。
大湊線の魅力はなんといっても、車窓の景色。
目の前に広がる陸奥湾の絶景と雄大な風景の数々が、人々を魅了させます。
特に有戸駅~吹越駅間は、海沿いを走る見どころポイントのひとつです。
そんな大湊線で運行する観光列車が、リゾートあすなろ。
2010年12月の東北新幹線全線開業に伴い、新青森駅で新幹線と接続する観光列車として運行を開始しました。
このように運行開始後は、様々な運用についていました。
しかしリゾートあすなろ下北以外の列車は、2018年以降設定されない状態が続くことに。
- リゾートあすなろ下北:八戸駅~大湊駅(青い森鉄道・大湊線)
- さんりくトレイン宮古:盛岡駅~宮古駅(山田線)
2021年7月現在は、以上のような運行体系をメインとしています。
名前の由来は、青森の県木「青森ヒバ」の別名でもある「あすなろ」から。
カラーリングは、夏祭りの熱気を表す赤、下北半島に咲く菜の花畑の黄、豊かな森をイメージした緑の3色。
青森らしさを全面に表現した観光列車です。
リゾートしらかみ青池編成
海里
車両は、リゾートしらかみや海里などと同じHB-E300系気動車。
乗り心地抜群ですし、下北半島での観光のお供に利用しておきたい列車です。
【旅行記ブログ】大湊線・リゾートあすなろ|本州最北の路線!車窓の景色が抜群のローカル線で乗り鉄旅
野辺地駅から大湊線の快速しもきたに乗車
旅の始まりは野辺地駅。
青い森鉄道と大湊線が乗り入れています。
野辺地駅~(快速しもきた)~大湊駅~(普通列車)~下北駅~(リゾートあすなろ下北)~八戸駅
ということで、まずは終点の大湊駅まで向かうことにしましょう。
これから乗車するのは、大湊線の快速しもきた号。
青い森鉄道・大湊線経由で、八戸駅~大湊駅を結ぶ快速列車です。
八戸駅~下田駅~三沢駅~上北町駅 ~(乙供駅)~野辺地駅~陸奥横浜駅~(近川駅)~下北駅~大湊駅
使用車両は、地方の非電化路線でよく見かけるキハ100系気動車。
終点の大湊駅までお世話になります。
大湊線の車窓の景色
野辺地駅を出発後、青い森鉄道と分岐。
次の停車駅である陸奥横浜駅までは約25分間、ノンストップで走ります。
有戸駅を過ぎると、車窓左側からは陸奥湾を一望できます。
窓越しにうつる海が、まるで映画のワンシーンのようです。
- 野辺地駅発:進行方向に向かって左側の席
- 大湊駅発:進行方向に向かって右側の席
野辺地駅を出発して25分、快速しもきたは陸奥横浜駅に到着。
陸奥横浜駅は、大湊線内では唯一列車交換が可能な途中駅。
沿線では主要駅のひとつにも数えられます。
キハ100系の醍醐味は、なんといっても前面展望。
電線も建物もない自然の中、ひたすらまっすぐ進む景色はいつまでも見ていられます。
野辺地駅から約50分、快速しもきたは終点の大湊駅に到着。
大湊駅は「てっぺんの終着駅」とも呼ばれています。
そのため線路もこの先には続いていません。
2010年にリニューアルされた、大湊駅の駅舎。
かつて周辺には海軍の部隊がおかれており、駅の利用者はそれなりに多く、周辺の商店も活気づいていたんだそう。
現在も何軒か旅館や商店などが立ち並んでいますが、街の中心部に近い下北駅周辺に比べて静かな印象です。
大湊駅に停車中の快速しもきたと、リゾートあすなろ下北。
リゾートあすなろの出発時刻まで余裕があるので、隣の下北駅まで行ってみようと思います。
本州最北端の駅 下北駅
大湊駅から普通列車に乗車し、ひとつ隣の下北駅に来ました。
本州最北端の駅は、実は大湊駅のひとつ手前にある下北駅。
大湊駅は、下北駅よりも緯度がやや南側に位置するみたいです。
ホームの反対側(旧1番線)からは、2001年まで下北交通大畑線が発着していました。
大畑線の廃止以前は、終着駅である大畑駅が本州最北端の駅だったんだそう。
2009年に供用開始した新駅舎。
駅前にはレンタカー会社があり、路線バスも発着していることから、下北半島の観光の玄関口としての役目も担っていることがうかがえます。
駅前には下北半島のガイドマップもありました。
大間崎に下風呂温泉、恐山…気になるところばかりです。時間がないのが悔やまれる…
しばらくすると、大湊駅からやってきたリゾートあすなろ下北が到着。
終点の八戸駅までお世話になります。
リゾートあすなろ下北の車内・座席
リゾートあすなろは、全部で2両編成。
全座席がリクライニングシートになっています。
リゾートあすなろの座席。
山側からA席、B席、C席となり、海側がD席です。
- 陸奥湾の景色が見たい D席
- 田園風景を楽しみたい A席
乗車する際の参考にしてみてください。
実際に席に座ってみました。
足元は広々としていて、窮屈さはまったく感じません。
長時間の乗車でも快適に過ごせそうです。
背面テーブルの他、肘掛けにミニテーブルが備え付けてあります。
荷物棚があるので、大きめのバックパックやスーツケースなどがあっても安心。
また車両上部のモニターでは、前面展望や沿線の観光情報などを楽しめます。
1・2号車の車両端部にある展望室では、前面展望・後面展望を思う存分に楽しめます。
トイレ、洗面台はデッキ部分にあります。
トイレは車椅子対応です。
くず物入れはドア付近にあります。
リゾートあすなろ下北の車窓
陸奥湾沿いを進むリゾートあすなろ。
大湊線の魅力はなんといっても、この車窓の景色です。
大湊線の車窓から pic.twitter.com/2zGUXR7Fjd
— 東北旅びより@東北の一人旅メディア (@tohoku_travel) July 10, 2021
目の前に広がる陸奥湾の絶景と、雄大な風景の数々が、人々を魅了させます。
特に有戸駅~吹越駅間は、海沿いを走る見どころポイントのひとつです。
野辺地駅に到着したリゾートあすなろ。
10分ほど停車したのち、再び八戸駅へ向けて出発します。
八戸駅を出発し、青い森鉄道線内を進むリゾートあすなろ。
下北駅を出たときはまだ日中だったのに、すっかり日も暮れてきましたね。
下北駅から約2時間、リゾートあすなろは終点の八戸駅に到着。
観光名所もまわりたかったところですが、時間の都合上、今回は断念…
大湊線で旅行するなら、一度は乗っておきたいリゾートあすなろ。
八戸~下北半島を乗り換えなしで移動できるのは、やはり便利です。
乗り鉄に、または下北での観光のお供に、機会があればぜひ利用してみてください。
【旅行記ブログ】大湊線・リゾートあすなろ|本州最北の路線!車窓の景色が抜群のローカル線で乗り鉄旅|まとめ
以上、今回は「【旅行記ブログ】大湊線・リゾートあすなろ|本州最北の路線!車窓の景色が抜群のローカル線で乗り鉄旅」という内容でお届けしました。
まるで北海道を彷彿とさせるような、広大な車窓が魅力の大湊線。
沿線には観光名所も多く、旅行におすすめのローカル線です。