ここでは八戸線 八戸駅~久慈駅の乗車レポートをお届けしていきます。
八戸線は青森県の八戸駅と、岩手県の久慈駅の約65kmの区間を結ぶ路線。
太平洋に沿って走るため車窓の景色が良く、ローカル線の旅情を十分に楽しめます。
沿線には観光名所や名物グルメも多いですし、鉄道旅行におすすめの路線ですよ。
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 八戸線 八戸駅~久慈駅の乗車レポート
- 八戸線沿線のおすすめ観光スポット・グルメ
- 八戸線の乗車におすすめの切符について
ぜひ参考にしてみてくださいね。
八戸線とは?
八戸線は青森県の八戸駅と、岩手県の久慈駅の約65kmの区間を結ぶ路線。
八戸駅~鮫駅間には「うみねこレール八戸市内線」という愛称がつけられています。
- 八戸駅~鮫駅間:通勤、通学路線
- 鮫駅~久慈駅間:海が見える絶景ローカル線
このように、八戸線は区間によって特徴が変わるのがとても面白いです。
太平洋に沿って走る路線なので、車窓からは海が見えます。
海のイメージが強い八戸線。実は海の他にも田園風景や市街地、山、漁港みたいな感じで、次々と車窓が映り変わっていく面白い路線なんだよね。乗ってて楽しいしすごく好き。 pic.twitter.com/QVArhRB4jK
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 18, 2020
また海だけでなく、険しい山中を進む区間もあり、車窓の見ごたえは抜群。
沿線には蕪島や種差海岸などの観光地の他、みなと食堂や陸奥湊駅前朝市といった海鮮グルメも豊富。
途中下車して旅行するのもおすすめです。
【八戸線 旅行記】海が見えるローカル線に乗って沿線を観光
八戸駅から八戸線に乗車
今回の旅のスタートは八戸駅。
ここから八戸線に乗って、終点の久慈駅まで向かいます。
まず乗車するのは、7時52分発の鮫行きの列車。
ただ久慈駅まで乗り通すのはもったいないので、鮫駅で下車して周辺を観光するとしましょう。
ホームへ行くと、すでに八戸線のキハE130系が入線していました。
八戸線の使用車両 キハE130系の車内
キハE130系は、2017年末から八戸線内で活躍している車両。
水郡線や久留里線でも使われています。
水色を基調とした、海をイメージさせるようなデザイン。
そしてウミネコのロゴマーク。
まさに八戸線にピッタリの車両だと感じます。
車内はこんな感じ。
車椅子対応の洋式トイレが設置されています。
赤を基調としたデザインの座席。
通路は広々としています。
4人掛けと2人掛けのボックスシートが並んでいます。
ワンマン運転に対応しているので、車両の先頭部には運賃表がありました。
2018年に車両がキハE130系に統一されるまでは、キハ40系が八戸線内で活躍していました。
キハ40系といえば、鉄道旅行者から根強い人気を集めている国鉄車両のひとつ。
重圧のあるエンジン音…窓を開けて眺める沿線風景…
ローカル線の旅にこれほどマッチする車両は、なかなかないと思います。
非冷房車、今じゃ全然見ないけど旅情を感じられてけっこう好きだったんだよなあ… pic.twitter.com/k6gj3Qtzjy
— なか@東北旅びより (@naka_travel) July 9, 2020
八戸線のキハ40系は、冷房ではなく扇風機が備え付けられていたのが特徴的でした。
個人的には「趣があっていいなあ~」と思ってましたし、キハ40系の引退も本当に残念な気持ちになりましたが…
この車両を毎日利用する人からすれば、いくら青森と言えども夏は相当厳しかったでしょう。
地元民にとっては、冷房付きの車両になって良かったのではないかと思います。
【八戸~鮫の車窓】八戸駅を出発
定刻通りに八戸駅を出発した八戸線。
東北本線と分岐し、久慈方面へと向かいます。
八戸駅~鮫駅間は内陸部を走行する区間が多め。
そのため、車窓からは田園風景や市街地の景色がよく見れます。
八戸駅から約10分、本八戸駅に到着。
余談ですが、実は八戸市の街の中心部は、八戸駅周辺ではなく本八戸駅周辺なんです。
観光するなら、本八戸駅周辺の方が断然おすすめです。
宿泊施設や飲食店がかなり揃っているので、拠点として利用しやすいかと思います。
余談ですが、本八戸駅から2駅先の陸奥湊駅で途中下車をするのもおすすめですよ。
八戸には特に有名な朝市が2つありまして、それが「舘鼻岸壁朝市」と「陸奥湊駅前朝市」というもの。
陸奥湊駅前朝市は駅の目の前でやっているので、かなりアクセス抜群です。
買ったお刺身をご飯に盛り付けて、自分だけのオリジナル海鮮丼が作れるのが魅力。
早起き必須ですが、一度は行く価値アリです。
陸奥湊駅で観光するなら、みなと食堂もおすすめ。
新鮮なヒラメの漬け丼をリーズナブルな値段で堪能できます。
鮫駅で下車 蕪島・蕪嶋神社を観光
八戸駅から約20分、鮫駅に到着。
久慈行きの八戸線が来るまで時間があるので、蕪島・蕪嶋神社に行ってみようと思います。
地名は「蕪島」ですが、神社名は「蕪島神社」ではなく「蕪嶋神社」と表記します。
鮫駅という名前なだけあって、駅前にはサメのモニュメントが設置されています。
鮫駅から徒歩15分、蕪嶋神社に到着。
ものすごく神聖な雰囲気が漂っているように感じられます。
ちなみに、蕪島はウミネコの繫殖地にもなっているんです。
ただ、ウミネコがいるのは大体3月から8月頃まで。
社殿の方まで来てみました。
蕪島神社は2019年末に再建されたため、建物がすごく新しいです。
【鮫~久慈の車窓】久慈行きの八戸線に乗車
鮫駅に戻ってきました。
鮫駅からは再び八戸線に乗車し、終点の久慈駅を目指します。
鮫駅を過ぎると、車窓が一変。
一気に絶景ローカル線の景色へと変貌します。
特に鮫駅~陸奥白浜駅間は景観がよく、青春18きっぷのポスターにも選出されているんです。
ちなみに海側の席に座りたい場合は、以下を参考にしていただけると幸いです。
- 八戸発:進行方向左側が海側の座席
- 久慈発:進行方向右側が海側の座席
種差海岸駅に到着。
種差海岸も、八戸の有名観光スポットのひとつ。
国の名勝にも指定されています。
階上駅にて、八戸行きの八戸線と行き違いになりました。
階上町は、八戸線沿線では比較的大きめの街。
そのためか乗客が一気にこの駅で降りていきました。
次の角の浜駅からは岩手県に入ります。
八戸線の車窓から pic.twitter.com/8tnrllDtAb
— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) October 27, 2020
宿戸駅~陸中中野駅間では、再び車窓から太平洋が見えるようになります。
八戸線沿線では、宿戸駅~陸中中野駅間の辺りが一番海に近いです。
鮫駅から約1時間20分、終点の久慈駅に到着しました。
とってもコンパクトな久慈駅のホーム。
線路自体は南側へ続いていますが、久慈駅からは三陸鉄道リアス線になります。
【おすすめ切符】八戸線での旅行に使いたいフリーパス
青春18きっぷ
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRTなどが3・5日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ
青春18きっぷといえばフリー切符の王道ですね。
JRの路線なら日本中どこでも行けるので、鉄道を乗り継いで北海道から九州へ行くことだってもちろん可能。
12,050円で発売されているので、1日あたり2,410円分使えば元を取れる計算です。
北海道&東日本パス
北海道&東日本パスはJR東日本、JR北海道の普通列車とBRTが、1週間乗り放題になる切符。
北海道東日本パス、北東パスと略されることも多いですね。
11,330円で発売されているので、1日あたり約1,620円という計算になります。
北海道、東北方面で鉄道旅をするときは特におすすめです。
秋の乗り放題パス
秋の乗り放題パスとは、JRの普通列車や快速列車、BRTが3日間乗り放題になるフリー切符。
青春18きっぷの秋バージョンと言ってもいいですね。
JRの路線であれば日本中どこへでも行けてしまうので、とても便利ですよ。
【八戸線 旅行記】海が見えるローカル線に乗って沿線を観光|まとめ
以上、今回は「【八戸線 旅行記】海が見えるローカル線に乗って沿線を観光」という内容でお届けしました。
八戸線は車窓の景色がよく、沿線には観光名所が多いのでおすすめです。
機会があればぜひ、八戸線に乗車してみては?