青春18きっぷを使い、仙台駅から東京を経由して金沢駅まで行ってみました。
片道約970km…所要時間にすると15時間以上…
かなりハードなコースですが、実行できればLCCすら驚く激安ルートになります。
ということで、当ブログ「東北旅びより」では
- 青春18きっぷで仙台から東京経由で金沢まで行った際の旅行記
- 青春18きっぷで仙台から金沢まで行く場合の注意点
をメインに紹介していきます。
青春18きっぷで金沢まで行く場合、かなり注意が必要な区間があるので参考にしてみてください。
北陸新幹線の金沢駅~敦賀駅延伸開業により、2024年3月16日以降は青春18きっぷのみで金沢まで行くことは不可能になりました。
当記事で紹介するルートで金沢まで行く場合、敦賀駅~金沢駅は別途運賃が必要になります。
青春18きっぷとは?
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRTが5日間乗り放題になる切符です。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
12,050円で発売されてるので、1日あたり2,410円分の移動をすれば元を取れます。
通常、仙台~金沢間を新幹線で移動すると片道20,000円以上はかかりますが…
青春18きっぷを使えば、1日あたり実質2,410円で仙台~金沢間を移動できてしまうんです。
青春18きっぷの詳しい買い方や使い方は、以下のページを参考にしてみてください。
【旅行記】青春18きっぷで仙台から東京経由で金沢へ
仙台駅から郡山駅行きの東北本線に乗車
始まりは仙台駅。
ここから片道15時間以上の鉄道旅が始まります…
始発列車だというのにも関わらず、車内には人がけっこういました。
仙台駅から約2時間半、郡山駅に着きました。
時刻は8時半頃…通勤ラッシュが重なり駅前はかなりの人の多さですね。
郡山駅から東北新幹線やまびこで東京駅へ
本来なら東北本線を乗り継いで東京駅まで行きたいところですが…
次の日の予定もあり、現地になるべく早く着かなければいけなかった筆者。
郡山駅からは「やまびこ・なすの自由席片道きっぷ」を使い、新幹線で東京駅まで向かうとしましょう。
「やまびこ・なすの自由席片道きっぷ」は、すでに発売を終了しています。
ちなみに在来線だけで仙台駅から東京駅まで向かう場合は
のどちらかを使って行くようになります。
下記の記事で解説してるので、こちらも参考にしてみてください。
ということで、8時49分発のやまびこ号で東京駅まで向かいます。
普段はやぶさ号とこまち号でよく使われているE5系、E6系が運用についていました。
せっかくですし、あまり乗る機会がないE6系の方に乗車することに…
東京駅から東海道本線に乗り換え
郡山駅から1時間ちょっとで東京駅に着きました。
やっぱり新幹線だと早いですね。
在来線だと4~5時間はかかるのに…
東京駅からは再び在来線に戻ります。
次に乗るのは東海道本線直通の上野東京ライン、熱海行き。
終点の熱海駅まで向かいましょう。
東京駅から約1時間半、終点の熱海駅に到着しました。
青春18きっぷ旅行最大の難所「地獄の静岡区間」
熱海駅からはひたすら東海道本線を乗り継ぎ、大阪まで向かうわけですが…
ここで青春18きっぷ旅行最大の難所「地獄の静岡区間」に突入します…
青春18キッパー(青春18きっぷ旅行者のこと)の中では、静岡県内の東海道本線区間は特に恐れられていまして
- 基本的に各駅停車のため時間がかかる
- 全席ロングシート
- それなりに混む
- 運が悪いと車内にトイレがない
と、巷では色々言われているみたいです…
とは言いつつも
- 乗り継ぎがいい
- すぐ横を新幹線が走ってる
ので「もう無理だ~~!」となったら新幹線で静岡区間を抜けてしまえばいいかな…?といった感じです。
通勤、通学の時間帯だとホームライナーという特急車両を使った列車が走ってます。330円追加で払えば乗れるのでおすすめです。
熱海駅から島田行きの東海道本線に乗り換えます。
途中の興津駅で一度降りました。
ここで浜松行きの東海道本線を待つことにします。
時刻表で調べたところ、次に島田駅から乗る列車は興津駅始発の列車だということが分かってました。
始発駅から乗った方が人があまり多くないと思いますし、座れる確率も高いです。
ということで、興津駅からは浜松行きの東海道本線に乗り換えます。
車内はもちろんロングシート…
もうちょっとの辛抱です…!
興津駅から1時間半、浜松駅に到着しました。
静岡区間を脱出!浜松駅からはボックスシートの列車に
浜松駅からは、豊橋行きの東海道本線に乗り換えます。
2時間半に及ぶロングシートの刑を抜け、ひたすら西へ進みます。
浜松駅から豊橋駅までは約30分。
思っていたよりもすぐ着きました。
豊橋駅からは、大垣行きの東海道本線に乗り換えましょう。
大垣行きの東海道本線は途中、名古屋駅を通ります。
ここまでの所要時間を計算すると、新幹線を使っても約9時間ちょっと…
つまり、仙台から名古屋まで青春18きっぷで行くと11時間くらいかかることになりますね。
ぜひ参考にしてみてください。
大垣駅に到着しました。
いよいよ岐阜県に突入です。
ここからは米原行きの東海道本線に乗り換えます。
大垣駅を定刻通り出発した東海道本線。
もうすっかり暗くなってしまいましたね…
米原駅に到着です。
ついに滋賀県に入りました。
米原駅から北陸本線を乗り継いで金沢駅へ
米原駅からは北陸本線に乗り換え、終点の敦賀駅を目指します。
関西で走っている「新快速」というタイプの列車。
とにかく速いので、青春18きっぷ旅行者には頼もしい味方ですね…
米原駅から約50分、終点の敦賀駅に到着しました。
福井県に突入です。
どうやら福井県は「恐竜王国」として有名みたいです。
後で調べてみましたが、恐竜の化石がかなり見つかってるからなんだそう。
手取層群という恐竜が生きていた時代の地層が岐阜県、富山県、福井県にまたがっているらしく、このエリアが日本最大の恐竜化石の産出エリアになっています。
福井行きの北陸本線に乗り換えます。
4両編成の車両です。
福井駅行きの乗客はそこまでいませんでした。
先ほどまで賑やかな駅ばかり通過していたからか、余計静かに感じてしまいますね…
ちなみに敦賀駅~南今庄駅間では北陸トンネルを通るんですが、このトンネルがかなり長い…
敦賀駅から約1時間、福井駅に到着しました。
ついに本日最後の列車…
金沢行きの北陸本線に乗り換えて、終点の金沢駅まで向かいます。
福井駅から約1時間、ついに目的地である金沢駅に到着しました。
仙台からはるばる約970km…所要時間およそ15時間の鉄道旅…
金沢駅といったら鼓門。
やっぱりいつ見ても迫力がありますね…
仙台から金沢への青春18きっぷ旅行、機会があればぜひチャレンジしてみてください。
青春18きっぷで仙台から東京経由で金沢へ行く際の注意点
青春18きっぷだけで行くと2日かかる
今回は郡山駅~東京駅間で新幹線を使ったので、1日で金沢まで行けましたが…
在来線だけで行こうとすると2日かかります。
仙台駅~山形駅~米沢駅~坂町駅~新潟駅~直江津駅~富山駅~金沢駅
2015年3月までは、このルートで仙台から金沢まで行けたんですが…
北陸新幹線の開業により、直江津駅~金沢駅間はJRの運営する区間ではなくなりました。
つまり、青春18きっぷだけだと日本海側経由で仙台から金沢まで行けないんです。
もしこの区間を利用する場合、直江津駅から金沢駅までの料金が別途必要になってきます。
仙台駅~郡山駅~宇都宮駅~東京駅~熱海駅~浜松駅~大垣駅~米原駅~敦賀駅~金沢駅
現在は関東、関西を経由して遠回りして行く必要があるので、かなり時間がかかります。
- 日本海側(新潟県・富山県経由)では行けない
- 関東、関西を経由していかなければいけない
- 最低でも青春18きっぷ2日分+1泊分の旅費が必要
ぜひ参考にしていただければと思います。
北陸新幹線の金沢駅~敦賀駅延伸開業により、2024年3月16日以降は敦賀駅~金沢駅がJRではなくなります。
青春18きっぷのみでは金沢まで行けなくなるのでご注意を!
首都圏ではグリーン車を使えば快適
宇都宮駅~熱海駅間では普通列車にグリーン車が併設されています。
ただでさえ長い時間鉄道に乗っているわけですし、静岡区間では特に体力を消費することでしょう。
グリーン車ならリクライニング席に乗りながら食事だってできるので、かなり快適に過ごせますよ。
1,000円ほど足せば使えるので、ぜひ検討してみてください。
食べ物や飲み物は余裕のあるときに買っておこう
関東や関西の方まで行くと、びっくりするほど乗り継ぎがいい時間帯があります。
そのため余裕のあるうちに、予め食べ物や飲み物を買っておくのがおすすめです。
ただでさえ朝早くから夜遅くまで乗り通しになるので、食べ物くらいは調達しておきたいところですね。
飲み物は自販機で買えるので、さほど問題はないかと思います。
青春18きっぷ以外での仙台から金沢までのアクセス方法
新幹線でのアクセス
【料金】片道22,910円(はやぶさ、かがやき利用)
【所要時間】約1時間半
東北新幹線で大宮駅まで行き、北陸新幹線に乗り換えることになります。
はやぶさ号とかがやき号を利用すると料金は22,910円。
やまびこ号とはくたか号の自由席を使う場合は21,130円です。
高速バスでのアクセス
【料金】片道7,700円~
【所要時間】約9時間
仙台~金沢間では夜行バスが運行しています。
乗る便や時期によって料金が変動するのでご注意を!
【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で金沢へ行ってみた|まとめ
以上、今回は「【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で金沢へ行ってみた」という内容でお届けしました。
かなりハードな旅程にはなるものの、もし実行できればかなりの激安コース。
機会があればぜひチャレンジしてみては?
なお青春18きっぷを使った旅行記は他にも書いてるので、ぜひ参考にしてみてください。