新津駅~会津若松駅間を走る観光列車「SLばんえつ物語」のグリーン車に乗車してきました。
SLばんえつ物語の最大の魅力は何と言っても、超快適なグリーン車。
グリーン車には展望室もついているので、約3時間半の優雅なひと時を過ごせますよ。
新潟・会津での旅行におすすめです。
そんなわけで、当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- SLばんえつ物語グリーン車の乗車記
- SLばんえつ物語の車内や座席表・車内販売
- SLばんえつ物語の料金や停車駅・予約方法
- SLばんえつ物語の乗車におすすめの切符
ぜひ参考にしてみてくださいね。
磐越西線・SLばんえつ物語とは?
- 郡山駅~会津若松駅・喜多方駅(電化区間)
- 会津若松駅~新津駅(非電化区間)
上記の区間で分かれて運行しています。
客層は観光客や帰省客、冬場はスキー場利用者など様々です。
福島県の中心部から会津地方への輸送を担う、重要な路線として活躍しています。
磐越西線の郡山駅~会津若松駅間は、混雑することが多いんです。
しかし指定席付きの車両ができたことで、追加料金を支払えば座席を確約できるようになりました。
約1時間半の道のりを快適に過ごせます。

峠越えなどの険しい区間が続くため、車窓の景色が抜群です。
磐越西線の車窓!さすが森と水とロマンの鉄道と言われるだけあるね! pic.twitter.com/GlVfcz5UBL
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 17, 2020
会津若松駅~新津駅間には「森と水とロマンの鉄道」という愛称がつけられており、その名の通り森と川の景色が続きます。
SLばんえつ物語は、磐越西線の新津駅~会津若松駅間で運行する観光列車。
1999年に運転を開始しました。
そしてSLばんえつ物語の魅力は何といっても、その迫力。
煙を出しながら力強く走る姿は、思わず圧倒されてしまいますね…
特に新緑と紅葉の時期はおすすめです。
SLばんえつ物語の運転日・時刻表・停車駅・予約方法・発売場所・料金・座席表
時刻表と停車駅・運転日
新津 | 五泉 | 咲花 | 三川 | 津川 | 日出谷 | 野沢 | 山都 | 喜多方 | 塩川 | 会津若松 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
新津駅発 | 10:05発 | 10:22着 10:23発 | 10:40着 10:41発 | 10:58着 10:59発 | 11:12着 11:28発 | 11:43着 11:45発 | 12:17着 12:19発 | 12:40着 12:50発 | 13:06着 13:08発 | 13:18着 13:20発 | 13:35着 |
会津若松駅発 | 18:40着 | 18:24発 18:22着 | 18:07発 18:06着 | 17:49発 17:48着 | 17:34発 17:19着 | 17:06発 17:05着 | 16:35発 16:25着 | 16:06発 16:05着 | 15:51発 15:48着 | 通過 | 15:25発 |
SLばんえつ物語は、土日祝日を中心に運転しています。
詳しい運転日はJRの公式サイトで紹介されているので、以下のリンクからご覧ください。
料金・値段
乗車券・運賃 | 会津若松駅~新津駅:1,980円 会津若松駅~新潟駅:2,310円 |
---|---|
指定席券 | 530円 |
グリーン券 | 1,670円 |
SLばんえつ物語は、全車指定席の快速列車。
乗車券の他に指定席券、またはグリーン券が必要です。
普通車指定席を利用する場合、青春18きっぷや北海道&東日本パス、秋の乗り放題パスなどと組み合わせて乗車することもできますよ。
グリーン車に乗車する場合は、青春18きっぷや北海道&東日本パス、秋の乗り放題パスは乗車券として使えません。
別途で乗車券を購入するか、週末パス、三連休東日本・函館パスなどのフリーパスを利用しましょう。
発売場所と予約方法
- 指定席券売機
- みどりの窓口
- えきねっと
- JR東日本の駅にあるびゅうプラザ、主な旅行会社
予約開始は、乗車日1ヵ月前の午前10時からです。
特にグリーン車に乗車したい場合は、混雑しやすいので早めの予約をおすすめします。
座席表




【車内】SLばんえつ物語の客車内の設備を紹介
SLばんえつ物語の車内pic.twitter.com/qWbAfgjpcy
— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) January 18, 2021
SLばんえつ物語は、全部で7両編成。
- 1号車:オコジョルーム・展望車両
- 2・3・6号車:普通車指定席
- 4号車:展望車
- 5号車:普通車指定席・売店
- 7号車:グリーン車
以下でそれぞれ詳しく紹介していきます。
1号車:オコジョルーム・展望車両
子どもが遊べるフリースペースになっています。
乗る時間帯によって見える景色が変わるのが特徴で
- 会津若松駅発:後面からの沿線風景
- 新津駅発:連結するSLの車両
が見れます。
2・3・6号車:普通車指定席
レトロなデザインが特徴です。
窓の開閉が可能で、通路側の座席には肘にテーブルがついてます。
ちなみに座席表ですが
- 窓側:A席、D席
- 通路側:B席、C席
と並んでるので、席選びの参考にしてみてください。
4号車:展望車
窓が他の車両よりも大きめで、車窓を楽しむのにうってつけです。
SLばんえつ物語の利用者は誰でも使えます。
もちろん現在も利用可能。
このポストに投函すると、特別な消印が押されるそう。
切手は車内の売店で63円で販売してます。
5号車:普通車指定席・車内販売


5号車には、普通車指定席の他に車内販売があります。
- フロムアクア550P 130円
- 青森リンゴジュース 160円
- 雪国緑茶 180円
- ホットコーヒーSサイズ 320円
- コーヒー・ドーナツセット 480円
- 弁当各種 1,000円~
- バニラアイス 290円
- コシヒカリジェラート 330円
- サッポロ風味爽快ニシテ 280円
- 越後鶴亀アルミ缶 320円
水やソフトドリンク、アルコール類にお菓子、弁当、SLグッズなど…
幅広く揃ってました。
- 現金
- クレジットカード
- Suica
支払い方法は以上の3つに対応してます。
7号車:グリーン車
この車両が、SLばんえつ物語の人気を不動のものとしたと言っても過言ではありません…
理由は色々ありますが、まず驚くのが料金。
普通車指定席 | 530円 |
---|---|
グリーン車 | 1,670円 |
1,000円ちょっと追加するだけで、超快適なグリーン車に乗れちゃうんです…
グリーン車はたった30席しかないので倍率が高く、満席になっていることがほとんど。
僕が乗る日もグリーン車はお預けだろうと思っていたんですが、なんと運良く空席があったので乗車することに。
上品な雰囲気が漂う、超フカフカのリクライニングシートです。
ちなみに座席ですが
- 1人掛け座席:A席
- 2人掛け座席:通路側がB席、窓側がC席
となっています。
SLばんえつ物語のグリーン車を利用するなら、個人的なおすすめ座席は1人掛け用のA席。
正直、車窓はどちらの窓側に座っても十分に楽しめます。
足元は広く、十分に足を伸ばせます。
手前には荷物入れだけで、テーブルはついてません。
1号車と同じく、乗る時間帯で見える景色が変わるのが特徴で
- 会津若松駅発:連結するSLの車両
- 新津駅発:後面の沿線風景
が見れます。
皇室の方が乗っててもおかしくないような外観。
今回はそんなグリーン車に乗って、新津駅から会津若松駅まで向かいました。
【SLばんえつ物語グリーン車 乗車記】豪華客車で広大な車窓を楽しみながら新津から会津若松へ
新潟駅からSLリレー号で新津駅へ
まずはSLリレー号という臨時列車に乗って、SLばんえつ物語の出発駅である新津駅を目指します。
以前までは、SLばんえつ物語は新潟駅~会津若松駅間で運行していました。
しかし新潟駅が高架化されたことにより、SLの乗り入れが困難に…
現在では新津駅~会津若松駅間の運行となり、新潟駅~新津駅間では臨時のSLリレー号を走らせることになったのです。
SLリレー号は、ノンストップで終点まで行ってくれるので
新潟駅から新津駅までの所要時間 | |
---|---|
普通列車 | 20分 |
SLリレー号 | 15分 |
このように、所要時間が普通列車に比べて少し早いのが特徴。
また、同一ホームでSLに乗り換えられるのでとても便利です。
鉄道の街として有名な新津。
「これぞ鉄道の拠点!」と思わせてくれるような光景が、個人的にとても好きです。
新津駅からSLばんえつ物語に乗車
さすがSL…実際に見ると迫力が段違いです。
SLリレー号で新津駅に到着した時点では、体験乗車の受付は終了してました。
体験乗車をしたいときは、もっと早い時間帯の列車で新津駅まで来るのをおすすめします。
SLばんえつ物語グリーン車に乗車して出発
とても楽しみです…!
五泉駅でもお客さんを乗せ、勢いのある音を立てながら軽快に発進していきます。
ハシルキセキ…確かに言われてみればそうかもしれません。
4号車に記念スタンプを押せるところがあるので、早速向かいましょう。

2019年で運行開始から20年だそうで、スタンプには「ありがとう20周年」という記載も。
もう20年も走ってるんですね。すごいです…
後ろの展望室からはこんな景色も見られるので、見ごたえ抜群です。

せっかくなので、5号車の車内販売でアイスを買ってみました。
僕が購入したのはこしひかりジェラート。
#エスエルスゴクカタイアイス pic.twitter.com/fjl7279sUB
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 22, 2019
しばらく置いてから食べてみましたが、まるで甘酒のアイスを食べているかのような感覚でした。
甘さ控えめのさっぱりした風味で、とても食べやすい味付けだと思います。
津川駅で15分間停車
津川駅では15分停車するそう。
トンネル越えとじゃんけん大会
15分後、SLばんえつ物語は津川駅を出発。
2006mの磐越西線内最長を誇るトンネルを抜け、軽快に走り抜けていきます。
日出谷駅を過ぎると、なにやら車掌さんがぞろぞろと車内に入ってきました…
どうやらじゃんけん大会で勝った人は、ここでしかもらえない記念品がもらえるとのこと。
グリーン車ではその記念品が4つ配られるらしく、30人でその座を争うことになりました。
果たして結果は…?

大切に保管することにします。
途中の徳沢駅では、会津若松発新潟行きの快速あがのと行き違いになりました。
徳沢駅からいよいよ新潟県を抜け、福島県に入ります。
車窓の景色がかなり最高です。
山都駅で10分間停車
ここでもSLのメンテナンス作業のため、10分停車するとのこと。
かなりキレイに整備されていました。
山越え区間が終わり会津若松駅へ
喜多方駅を出発したタイミングで、車掌さんからグリーン車記念乗車証をいただきました。
【おすすめ切符】SLばんえつ物語の乗車におすすめのフリーパス
名称 | 料金 | 発売期間 | 有効期間 | グリーン車 |
---|---|---|---|---|
青春18きっぷ | 12,050円 (大人、子ども同額) | 春・夏・冬 | 5日間 | |
北海道&東日本パス | 大人:11,330円 子ども:5,660円 | 春・夏・冬 | 連続した7日間 | |
週末パス | 大人:8,880円 子ども:2,600円 | 利用日の前日まで | 連続した2日間 (土日祝日限定) |
SLばんえつ物語のグリーン車は、青春18きっぷや北海道&東日本パスでは乗車できません。
フリーパスでグリーン車を利用したい場合は、週末パスがおすすめです。
以下で詳しく紹介していきます。
青春18きっぷ

料金 | 12,050円 (大人、子ども同額) |
---|---|
有効期間 | 5日間 |
関連記事 | 青春18きっぷ攻略ガイド|使い方から裏技まで徹底解説 |
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRTなどが5日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ


青春18きっぷといえばフリー切符の王道ですね。
JRの路線なら日本中どこでも行けるので、鉄道を乗り継いで北海道から九州へ行くことだってもちろん可能。
12,050円で発売されているので、1日あたり2,410円分使えば元を取れる計算です。

北海道&東日本パス
料金 | 大人:11,330円 子ども:5,660円 |
---|---|
有効期間 | 連続した7日間 |
関連記事 | 【初心者向け】北海道&東日本パス|使い方・買い方を解説 |
北海道&東日本パスはJR東日本、JR北海道の普通列車とBRTが、1週間乗り放題になる切符。
北海道東日本パス、北東パスと略されることも多いですね。
11,330円で発売されているので、1日あたり約1,620円という計算になります。
青春18きっぷだと、IGRいわて銀河鉄道には乗れませんし、青い森鉄道も区間に制限があります。

週末パス

料金 | 大人:8,880円 子ども:2,600円 |
---|---|
有効期間 | 連続した2日間 (土日祝日限定) |
関連記事 | 【初心者向け】週末パスの使い方・買い方・おすすめコースを解説 |
週末パスは、指定エリア内の鉄道が2日間乗り放題になる土日祝日限定のフリー切符です。
週末パスの魅力は何と言っても、乗車できる路線の多さ。
JRの路線に加え
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
といった地方私鉄、第三セクター路線に乗車できます。
乗り放題切符として代表的な青春18きっぷや北海道&東日本パスでは、これらのほとんどの路線が使えません。
JR以外の路線がここまで使える切符は週末パスくらいなので、かなりの強みですね。

【口コミ・評判】ツイッターでのSLばんえつ物語に乗車した人の感想は?
9,SLばんえつ物語号初乗車
ひっさびさにSL乗った
沿線の歓迎っぷりには感動したね pic.twitter.com/KkmoONpPHY— 茨城のまめ (@JR651LtdExp) February 21, 2021
昨年乗った列車で特に思い出に残っているのがこちら。
越乃Shu*Kura
SLばんえつ物語(グリーン車)
現美新幹線(指定席)
新潟県は人気のある列車がかなり多いですね。 pic.twitter.com/ADsOGVBCvY— 683SnowRabbit (@hakutaka_super) February 9, 2021
大正時代のロマンに浸れる観光列車、SLばんえつ物語。
昔ながらの旅情を感じれるので、とてもおすすめです。
【SLばんえつ物語グリーン車 乗車記】豪華客車で広大な車窓を楽しみながら新津から会津若松へ|まとめ
以上、今回は「【SLばんえつ物語グリーン車 乗車記】豪華客車で広大な車窓を楽しみながら新津から会津若松へ」という内容でお届けしました。
SLばんえつ物語はリゾートしらかみなどと並ぶ、東北を代表する観光列車だと思います。
伊達に20年走ってるわけじゃないなあと感じました。
機会があればぜひ、SLばんえつ物語に乗車されてみては?







