常磐線のいわき~富岡間で運用されている、特急型車両の651系普通列車に乗ってきました。
始めに言っておきますが、この列車…乗り得すぎます…
青春18きっぷや北海道&東日本パス利用者には特におすすめです。
ということで、当ブログ「東北旅びより」では
- 651系についての紹介
- 651系が普通列車として使われている理由
- 651系普通列車の乗車記
- いわき駅、富岡駅までのアクセス方法
- 651系普通列車の引退時期はいつ?
など、これから乗る人のために詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
ではまずは、651系とはどんな列車なのか簡単に紹介していきます。
乗車記本編を見たい場合は「【乗車記】引退間近の常磐線651系普通列車で富岡からいわきへ」からご覧ください。
651系普通列車は、2020年3月13日をもって沿線から引退しました。
元常磐線特急 651系普通列車とは?
651系はそもそも普通列車ではなく、特急列車として誕生しました。
真っ白なタキシードボディという斬新なデザイン。
その当時の在来線としては初の130km/h走行など…
651系は当時の鉄道界の常識を180度ひっくり返した存在として、かなりの注目を浴びました。
運用開始から数十年が経った現在でも、スワローあかぎや伊豆クレイル、特急草津として、関東で活躍を続けています。
そんな651系ですが、かつては常磐線特急スーパーひたち、フレッシュひたちとしても活躍していました。
ですが…東日本大震災の影響で、今はもうその名前は残っていません。
新型車両E657系への置き換えなども重なり…
常磐線内で651系の姿を見ることはできなくなってしまいました。
常磐線特急列車、651系はこうしてその役目を終えたのです。
651系が普通列車として常磐線の運用に復帰
悲しい形で役目を終えることになった651系…
そんな651系が、震災の数年後に再び常磐線内で運用につくことになります。
詳しくは下の「常磐線に651系普通列車」をご覧ください。
常磐線の大スターとして活躍した651系(付属編成の4両車)が、なんと特急列車ではなく普通列車としての運用が決まったのです。
その理由としては、どうやら常磐線内で使用する車両の不足を補うためなのだとか。
しかし理由はどうあれ、651系が再び鉄路を走るということで、沿線住民や鉄道ファンの間ではかなり話題になりました。
現在、651系普通列車は福島県のいわき駅~富岡駅間のみでの運行となっています。
今回はそんな651系普通列車に実際に乗車してきたので、さっそくその模様をお届けしていきましょう。
651系普通列車は、2020年3月13日をもって沿線から引退しました。
【乗車記】引退間近の常磐線651系普通列車で富岡からいわきへ
富岡駅から651系普通列車に乗車
ということで富岡駅から651系普通列車で、終点のいわき駅まで向かいます。
富岡駅で待機すること10分ほど。
651系普通列車がいわき駅方面からやってきました。
純白のタキシードボディは健在ですね。
普通、いわき行きの幕表示…
こんな表示を見れる特急車両はまずありません。かなりレアですね。
それではさっそく乗車していきましょう。
651系に乗ることは、実は僕の夢でもあったので…
本当にワクワクが止まりません。
ちなみに今回利用している切符は青春18きっぷ。
JR線が3・5日間乗り放題になるお得な切符です。
651系普通列車の車内
車内はこんな感じです。
座席をそれぞれ向かい合わせにしています。
本来、リクライニング席は列車の進行方向に応じて向きを合わせているもの。
ですが予め向かい合わせの座席配置にすることにより、乗務員が車内整備する手間が省けるというメリットもあるのでしょう。
いわき駅16:13発の651系普通列車は、富岡駅に16:54に到着します。
折り返しいわき駅行きとなり、出発時刻は10分後。
10分の間で数少ない乗務員が車内の準備をするのは、あまりにもハードですからね…
なお座席を回転させたい時は、座席下のペダルを踏んで席を回転させれば大丈夫です。
座席の真上には読書灯も。
もちろんちゃんとライトもつきます。
特急車両なので、座席指定の番号の表示もありました。
車内の案内板は停止されていました。
時刻と、自由席という文字だけが表示されています。
かつてのスーパーひたち時代の面影を感じるものが数多くあり、とても嬉しくなりますね…
651系普通列車の車窓
定刻通りに富岡駅を出発した651系普通列車。
モーター音を響かせながら、いわき駅方面へと進みます。
現在の特急車両と比べると多少の揺れは感じますが、そこまで気になるほどではありません。
それよりも、このリクライニングシートがあまりにもフカフカで居心地が良すぎますね…
他の車両とは段違いのレベルです。
ちなみに各座席の後ろ部分にテーブルがついてるので、座席を回転させてデスクワークすることも可能。
広野駅を過ぎると、だんだんと車窓から太平洋が見えてきます。
中でも久ノ浜駅~四ツ倉駅間では、特に海岸が近くなるので眺めがいいです。
写真を撮るならこの辺りが撮りやすそうですね。
終点のいわき駅に到着
富岡駅から40分ほど。あっという間に終点のいわき駅に到着です。
元々は特急として運用されていたこの列車。
シートももちろん特急仕様なわけなので…
まさに乗り得な列車と言えます。とても良い旅でした。
常磐線 651系普通列車の運用時刻表
出発駅 | 出発時刻 | 到着駅 | 到着時刻 |
---|---|---|---|
いわき | 10:27 | 富岡 | 11:09 |
富岡 | 11:28 | いわき | 12:10 |
いわき | 16:13 | 富岡 | 16:54 |
富岡 | 17:04 | いわき | 17:46 |
651系普通列車は、1日2往復の運転です。
鉄道旅の乗り継ぎなどにも使いやすい時間帯ですね。
651系普通列車は、2020年3月13日をもって沿線から引退しました。
【富岡駅・いわき駅へのアクセス】常磐線651系普通列車に乗車するには?
関東方面からいわき駅までのアクセス
関東方面からですと、富岡駅よりもいわき駅まで行った方が位置的に近いので便利です。
代表的なルートをあげると、以下のようになります。
- 特急ひたちでいわき駅へ
- 東北新幹線で郡山駅まで行き、磐越東線でいわき駅へ
- 常磐線の普通列車を乗り継いでいわき駅へ
ルートとしてはこの3つがあげられますが、一番速くて楽なのは特急ひたちでいわき駅まで行く方法です。
ひたちなら乗り換えなしでいわき駅まで行けますし、速達性も十分にあります。
しかも終点がいわき駅なので、終点までずっと乗っていればいいだけですからとても楽ですね…
東北新幹線と磐越東線を利用するルートは速達性があるものの、列車の接続があまりよくないのでおすすめはできません。
常磐線の普通列車を乗り継いで行くルートは、青春18きっぷや北海道&東日本パスを利用する場合はおすすめですね。
品川駅~いわき駅間の運賃は3,670円なので、片道分だけで青春18きっぷや北海道&東日本パスの1日あたりの元をとれてしまいます。
なお詳しい料金や使い方、買い方は「青春18きっぷについて」「北海道&東日本パスについて」をご覧ください。
東北、北海道方面から富岡駅までのアクセス
対して東北、北海道方面からの移動になると、今度は富岡駅の方が位置的に近くなりますね。
東北、北海道方面から富岡駅に行くには、北海道新幹線、東北新幹線で仙台駅へ行き、そこから常磐線を乗り継いで行くしか方法はありません。
もしくは東北新幹線で郡山駅まで行き、そこから磐越東線でいわき駅へ行くか…
というルートになります。
【口コミ・評判】常磐線 651系普通列車に乗った人の感想は?
普通列車のいわき行きは、651系での運行。😆
車両はK201編成。去年、なでしこリーグカップの観戦でいわき駅に居た時、富岡行きの普通列車が651系だったのだが、まだ651系での運用が残っていたんだな。👍
シートがフカフカだ。😆 pic.twitter.com/zq1ujspL5I— Vegalta&Carp&OER Forever (@VegaltaCarpOER) 2019年1月8日
いわきから651系の普通列車に乗って富岡に行きます
かつては常磐線の特急スーパーひたちで上野から仙台まで走ってました
途中から一部のフレッシュひたちでも使われるようになった
タキシードボディと呼ばれていました pic.twitter.com/Jip6ELaMFC— みっくー (@2424nanpu) 2019年1月7日
651系普通列車に当時のスーパーひたちの面影を重ねる人が多い印象ですね。
そしてやはり車内の快適さは健在のようです。僕自身もそう思いました。
【651系普通列車 乗車記】引退間近の元常磐線特急で富岡からいわきへ|まとめ
以上、今回は「【651系普通列車 乗車記】引退間近の元常磐線特急で富岡からいわきへ」という内容でお届けしました。
車両自体は古いので、新型の車両に比べれば揺れはあるものの…
座席のフカフカ感、窓の大きさや車窓の見映えなど、とても素晴らしかったです。
特に座席のフカフカ感に関しては本当に最高で、数十年前に作られた車両だとは思えませんでしたね。
そんな651系は引退しましたが、9年ぶりに常磐線が全線開通を遂げ、特急ひたちも仙台に帰ってきました。
復旧に合わせて「トクだ値スペシャル21」というキャンペーンも開始されたので、ぜひ参考にしていただければと思います。