青春18きっぷを利用して、常磐線グリーン車で品川駅から水戸駅まで乗車してみました。
やはりグリーン車というだけあって、乗り心地はバツグン。
青春18きっぷや北海道&東日本パス、秋の乗り放題パスといったフリー切符でも乗れるのでおすすめです。
ということで、当ブログ「東北旅びより」では
- 常磐線グリーン車に乗ってみたい、乗り方が知りたい
- 青春18きっぷでの旅行を考えている
という人のために
- 常磐線グリーン車の乗車記
- 常磐線グリーン車の料金や券の買い方・乗り方・運行エリア
など、これから乗る人のために詳しく解説していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
常磐線とは?
常磐線は、日暮里駅(東京都)から岩沼駅(宮城県)の約340kmを結ぶ路線。
しかし実際は、日暮里駅より南は品川駅まで、岩沼駅より北は仙台駅まで直通しているため、距離はもう少し長いことになりますね。
普通列車としては最速の130km/h運転をする路線であり、乗りごたえが十分にあります。
特に福島県のいわき駅~富岡駅間では太平洋の近くを走るので、車窓も素晴らしいです。

常磐線の普通列車グリーン車とは?
そんな常磐線ですが、なんと普通列車でありながらグリーン車がついているんです。
- リクライニングシート・テーブル完備
- グリーン車用トイレあり
- 車内販売あり
と、かなり快適に過ごせそうな設備が整えられています。
首都圏に住んでる人はよく目にする光景だとは思いますが、他の地域ではこのような列車は走っていません。
見かけたとしても新幹線に併設されているグリーン車くらいなので、なおさらレアに感じますね…
ちなみにこのときは青春18きっぷで東京から仙台へ帰る途中でして
ということで、実際に常磐線のグリーン車に乗車してみることにしました。
ちなみに前日の様子は「青春18きっぷで仙台から東京へ」にて詳しくお届けしています。

【常磐線グリーン車 乗車記】青春18きっぷで乗れる乗り得車両
品川駅から常磐線グリーン車に乗車
ということで、さっそくグリーン車に乗ってみることに…
スタートはこちらの品川駅。
ここから終点の水戸駅まで向かうことにしましょう。
あらかじめ券売機でグリーン券を購入し、あとはホームで列車を待ちます。
時刻通りに常磐線がやってきました。
はじめてのグリーン車なので、かなりワクワクしています。
では、さっそく乗ってみましょう。
普通列車グリーン車の座席
こちらが普通列車グリーン車の車内です。
新幹線のグリーン車とは違い、自由に席を選んで座れるのが特徴ですね。
ちなみに普通列車グリーン車は2階席、1階席、平屋席というように分かれています。
- 2階席:景色がよく、走行音がほとんどなくて静かだが混みやすい
- 1階席:少し暗めで、走行音が少しあるが空いていることが多い
- 平屋席:走行音がけっこうするが、唯一席の上に荷物棚がついている
僕としては、やはりおすすめは2階席ですね。
席は埋まりやすいですが、景色がいいですし車内がとても静かなので…
グリーン車を思いっきり堪能することができます。
しかも土日祝日でしたら2階席でも空いているので、混雑を心配することもありません。
またグリーン車には専用のトイレや化粧台もついています。
席で食事をした後に手を洗うときなどにも便利ですね。
しかしグリーン車ではありますが、座席にコンセントはないのでご注意を!
グリーン車ではアテンダントから検札を受ける
グリーン券には「磁気グリーン券」と「Suicaグリーン券」の2種類があります。
- 磁気グリーン券:切符タイプのグリーン券
- Suicaグリーン券:手持ちのSuicaに情報を書き込むタイプのグリーン券
Suicaグリーン券ではなく磁気グリーン券を購入した場合は、アテンダントさんから検札を受けることになります。
検札の際は、アテンダントさんにグリーン券を提示するだけで大丈夫です。
Suicaグリーン券を購入した場合は、自分自身で検札を行います。
座席の上部にSuicaをタッチするパネルがあるので、パネルにSuicaをタッチするだけで大丈夫です。
すると、このようにパネルが赤いランプから緑のランプへと変わります。
これで検札が完了です。
この方法の場合、アテンダントさんからの検札はありません。
青春18きっぷや北海道&東日本パスでグリーン車に乗車できる
常磐線グリーン車は普通列車での運行なので、もちろん青春18きっぷや北海道&東日本パスとグリーン券を併用して乗車することができます。
さらには、手持ちの定期券などに合わせることも可能です。
水戸駅に到着
品川駅から約2時間半、終点の水戸駅に到着です。
グリーン車を降りる際は、特に手続きは必要ないのでそのまま降りて大丈夫です。
とても快適な2時間半を過ごすことができました。
【よくある質問】常磐線グリーン車に乗る前に知っておきたいこと
グリーン車の運行エリアは?

グリーン車の運行エリアですが、こちらの図に書いてある範囲で運行されています。
なお、グリーン車がついている列車は以下の通りです。
- 東海道線
- 横須賀線、総武快速線
- 宇都宮線
- 高崎線
- 湘南新宿ライン
- 上野東京ライン
- 常磐線
ちなみに今回乗車した常磐線は、高萩駅(茨城県)から品川駅(東京都)までグリーン車がついています。
途中駅(土浦駅、水戸駅など)でグリーン車が切り離しになる場合もあるので、乗車する際はご注意を!
グリーン車は何号車?
首都圏を走る列車はほとんどが10両か15両編成ですが、グリーン車がついているのは4号車と5号車。
ホーム下の案内表示にグリーン車のマークがついているので、それを目印に列に並べば大丈夫です。
常磐線だったらどの車両にもグリーン車がついてるの?
同じ常磐線でも、グリーン車がついている車両とついていない車両があるんです…
今回乗車したのは、こちらの青色の常磐線。
この車両にはグリーン車がついてます。
問題なのは、この緑色の常磐線。
この緑色の常磐線にはグリーン車がついていないのでご注意を!
もし常磐線のグリーン車を利用したい場合は、青色の列車に乗車しましょう。
しかしここで気になるのが…
ということですよね?
実はこれを見分ける方法があります。
基本的に、取手駅が終点となっている常磐線は緑色の列車で運行されるので、グリーン車はついていません。
そして土浦駅、勝田駅などの取手駅より先が終点となる常磐線は、青色の列車で運行されるので、グリーン車がついています。
頭の片隅に入れておくと、もしものときに便利ですよ。
グリーン車の料金は?
50kmまで | 51km以上 | |
---|---|---|
平日 (事前料金) | 770円 | 980円 |
ホリデー (事前料金) | 570円 | 780円 |
平日 (車内料金) | 1,030円 | 1,240円 |
ホリデー (車内料金) | 830円 | 1,040円 |
グリーン券は乗車する距離によって料金が変わるしくみになっています。
片道50kmを境目として料金が決まっており、平日と土日祝日で料金に違いがあるのも特徴ですね。
土日祝日の方が安く設定されています。
また事前料金よりも車内料金の方が高いので、グリーン券はなるべく駅の指定席券売機などで買いましょう。
しかし、ここで誰しもが疑問に思うのが…
ということですよね?
そんな疑問を解決するべく、料金の境目が一目でわかるようにまとめてみました。
駅名 | 50kmを超える駅 | 営業キロ数 |
---|---|---|
品川駅 | 藤代駅 | 56km |
新橋駅 | 藤代駅 | 51.1km |
東京駅 | 佐貫駅 | 51.3km |
上野駅 | 牛久駅 | 52.8km |
日暮里駅 | 牛久駅 | 50.6km |
北千住駅 | 荒川沖駅 | 52.0km |
松戸駅 | 神立駅 | 54.2km |
柏駅 | 石岡駅 | 53.1km |
我孫子駅 | 羽鳥駅 | 55.2km |
取手駅 | 岩間駅 | 54.5km |
牛久駅 | 内原駅 | 52.9km |
土浦駅 | 水戸駅 | 51.5km |
石岡駅 | 大甕駅 | 57.4km |
友部駅 | 小木津駅 | 53.6km |
友部駅より北から乗車する場合は、全駅が50kmまでの料金になります
ちなみに今回の品川駅から水戸駅までを例としてみると、51km以上なので車内料金で980円、または780円ということになりますね。
もし常磐線のグリーン車に乗車する際は、こちらを参考にしていただければと思います。
グリーン券はどこで購入できるの?
- 自動券売機
- みどりの窓口
- 列車の車内(少し料金が高くなります)
- 駅構内のグリーン券販売機(Suicaを利用する場合のみ)
これらの場所で、グリーン券の購入ができます。
ホーム内の販売機では、Suicaグリーン券のみの販売となっているのでご注意を!
磁気グリーン券を購入する場合は、券売機やみどりの窓口を利用しましょう。
また、列車の車内でもアテンダントさんから購入は可能ですが、販売機で購入するよりも料金が高いです。
こちらも注意が必要ですね。
もしグリーン車が満席になってたら?
普通列車、快速列車に連結されるグリーン車はすべて自由席。
つまり、せっかくグリーン券を買ったにも関わらずいざ乗車したら…
なんてこともあり得ます。
――あらかじめ普通列車用の自由席グリーン券を購入し、実際に乗ってみたらグリーン車の席がすべて埋まっていた場合、どうすればいいのでしょうか?
グリーン車の利用をやめて普通車に移る場合、グリーン車の業務員(グリーンアテンダント)にその旨を伝えてください。グリーン券を使わなかったという証明書を発行します。これを持って駅の窓口に行けば、無手数料でグリーン料金を払い戻しします。
引用:乗りものニュース
その際はグリーン車にいるアテンダントさんに「満席で座れない」ということを伝え、普通席を利用しましょう。
その際にアテンダントさんから「グリーン席を使えませんでした」という証明書をもらえるので、それを駅の窓口に持っていってください。
手数料なしでグリーン券代を払い戻ししてくれます。
Suicaグリーン券でも磁気グリーン券でも大丈夫とのことなので安心ですね。
グリーン車のデッキや通路の利用でも、グリーン車を利用しているとみなされてしまいます。
その際は払い戻しができませんのでご注意を!
常磐線グリーン車はこんな人におすすめ
- 長距離を移動する人(熱海→高崎、東京→宇都宮など)
- どうしても座りたい人
- 座って作業に集中したい人
ということで、実際に普通列車のグリーン車に乗って2時間半の鉄道旅を楽しんだわけですが…
上記にあてはまる人には、グリーン車がおすすめだと感じました。
しかしパソコンなどを使って作業をする際は、コンセントがないので注意が必要です。
しかし、さすがグリーン車…
走行音がほとんど感じられませんでしたし、なによりほぼ確実に座れるというのがいいですね。
特に首都圏では座席の確保は難しいので、これはかなりの利点です。
それにグリーン車は、普通車のようにぎゅうぎゅう詰めになることもないですし…
そういったストレスがゼロなのもありがたいことですね。
お金を支払う価値は、十分にあると感じました。
【口コミ・評判】常磐線グリーン車に乗車した人の感想は?
初めてのJR東日本グリーン車自由席!!
…このためにSuica購入したのは内緒w🤫
関東に行く機会も増えたし、多少はねww#JR東日本 #常磐線 pic.twitter.com/xWkF46uGh2— はるやん◢͟│⁴⁶ラーメン部🍜 (@keyaki_haruyan) 2019年1月12日
上野から常磐線グリーン車。朝からハイボールという贅沢😎 pic.twitter.com/5Yhg2k6gd9
— ぱちぇ (@patchee0629) 2019年1月5日
このように、良い評判が目立ちました。
弁当を食べながら車窓を眺めるなど、普通席ではできないようなことがグリーン車ではできてしまうわけですからね…
まるで新幹線に乗っているような気持ちで過ごすことができますよ。
品川駅~水戸駅の移動は常磐線グリーン車と特急ひたち、どっちがおすすめ?
常磐線特急ひたち号・ときわ号は、停車駅に品川駅、水戸駅が含まれています。
今回のように品川駅~水戸駅間を移動する場合なら、特急の利用もアリですね。
参考までに、普通列車グリーン車と、特急のスペックの違いを比較してみました。
普通列車グリーン車 | 特急ひたち号・ときわ号 | |
---|---|---|
所要時間 | 約2時間20分 | 約1時間半 |
料金 | 3,290円 | 3,890円 |
列車の本数 | 1時間に3~4本 | 1時間に1~2本 |
コンセント | なし | あり |
荷物棚 | あり(平屋席のみ) | あり |
トイレ | あり | |
定員 | 180名 | 600名 |
所要時間や車内設備を考えると、品川駅~水戸駅間の移動は特急ひたち号・ときわ号の方が快適に過ごせそうです。
しかも表を見ると分かる通り、実はその料金の差…わずか600円。
普通列車グリーン車はもちろん快適ですが、特急となればそのグレードは段違い。
- 全座席コンセント完備
- 所要時間の短縮効果大
と、その恩恵はやはり大きいです。
600円の差をどう捉えるかは、人それぞれ違ってくるとは思いますが…
たった600円でここまでのメリットがあるのなら、ぜひおすすめしたいというのが本音ですね。
ちなみに特急ひたちの詳しいスペックなどについては「特急ひたち乗車記」で紹介してます。
合わせて参考にしてみてください。

【常磐線グリーン車 乗車記】青春18きっぷで乗れる乗り得車両|まとめ
以上、今回は「【常磐線グリーン車 乗車記】青春18きっぷで乗れる乗り得車両」という内容でお届けしました。
僕のように青春18きっぷや北海道&東日本パスなどのフリー切符で長時間の乗車が必要になる人には、うってつけの車両だと感じましたね。
座席に2時間半座っていても全然疲れませんでしたし、グリーン車の快適さに驚きを隠せませんでした。
機会があればぜひ、グリーン車に乗って鉄道旅を楽しんでみては?




