当ブログ「東北旅びより」では
という人のために
などをメインに紹介していきます。
時間と体力との勝負ではあるものの、LCCすら驚きの激安コース。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
本編から見たい場合は「【旅行記】青春18きっぷで仙台から東京経由で大阪へ」からご覧ください。
青春18きっぷとは?
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRT、JR西日本宮島フェリーなどが3・5日間乗り放題になる切符です。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
10,000~12,050円で発売されてるので、1日あたり2,000円分ほどの移動をすれば元を取れます。
- 新幹線 22,000~38,000円くらい
- 飛行機 10,000~50,000円くらい
- 高速バス 10,000~15,000円くらい
以上が、仙台~大阪の移動手段と大体の料金。
青春18きっぷを利用すれば、1日あたり実質2,000円台で仙台~大阪間の移動が可能です。
青春18きっぷの詳細は以下のページをご覧ください。
【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で大阪へ行ってみた
仙台駅から郡山駅行きの東北本線に乗車
スタートは仙台駅。
ここから片道10時間以上の鉄道旅が幕を開けます…
まずは6時発の東北本線、郡山行きに乗りました。
この段階ではまだ日は出ていません。
乗車した車両の車内はこんな感じ。
「ロングシート」と呼ばれる、窓側が背もたれになっているタイプの座席です。
仙台駅から約2時間半、郡山駅に到着。
時刻は8時半頃…
通勤、通学ラッシュが重なり駅前はかなりの人の多さです。
郡山駅から新白河行きの列車に乗り換え、40分ほどで終点に到着。
新白河駅は新幹線の乗り換え駅でもありますが、駅前は閑散としています。
黒磯行きの東北本線へと乗り換え。
首都圏でよく見かけるタイプの車両ですね。
写真は違う車両のものですが、座席は同様の配置。
窓側に背もたれがついたロングシート、2人掛けの座席が向かい合わせに配置されたボックスシートの2種類の座席があります。
お気づきかもしれませんが、東北本線は乗り換えが多い路線。
また快速列車などの優等列車はほとんど走ってないので、普通列車で地道に向かう必要があります。
新白河駅から約25分、終点の黒磯駅に到着。
黒磯駅~宇都宮駅を走る東北本線は、青春18きっぷシーズンだといつもそれなりに混んでいる印象があります。
黒磯駅から約1時間、宇都宮駅に到着。
県庁所在地ということもあり、宇都宮駅周辺は飲食店や商業施設が充実している印象。
ここで早めの昼食をとりたいところですが、今回はそうはいきません。
仙台から大阪までは、路線距離にして900kmほど。
15時間以上はかかるので、先を急ぐため列車に乗り込みます。
快適な普通列車グリーン車で関東を抜ける
宇都宮駅からは、平塚行きの東北本線に乗車。
首都圏で活躍するE233系電車…
これを見るとついに関東に来たという実感が湧きます。
このタイプの車両の最大の特徴とも言えるのが、4号車・5号車に連結されたグリーン車。
宇都宮駅~(東北本線)~平塚駅~(乗り換え)~熱海駅
今後の乗り換え予定としては、こんな感じ。
終点の平塚駅にて乗り換える車両にもグリーン車が付いているため、今回は熱海駅までのグリーン券を購入することにしました。
車内はリクライニングシート、テーブル完備。
乗車の際に1,000円前後の追加料金が発生するものの、まるで特急のような快適性でワンランク上の鈍行旅を楽しめます。
今回はなるべく先を急ぐため、グリーン車で昼食をとることに。
食料は宇都宮駅のコンビニで調達してきました。
普通車と違い、心置きなく食事ができるので大変ありがたいです(混雑している場合は別ですが)
熱海駅に向かう途中、一番景色のよかったところ。
根府川駅周辺は特に海に近い場所を走るため、相模湾が車窓からよく見えます。
宇都宮駅から約3時間半、熱海駅に到着。
たった1回の乗り換えで栃木県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県をまたぎ、静岡県に。
恐るべし、首都圏の鉄道網。
熱海駅からはJR東海エリアを縦横断
熱海駅からは管轄がJR東日本からJR東海へと変わります。
車両もガラッと切り替わり、いよいよ静岡に来たんだなという実感が湧きました。
熱海駅から島田行きの東海道本線に乗り換えます。
熱海~浜松は、運行する列車がほぼロングシート。
運が悪いとトイレすら付いてない車両に出くわすことも。
そのため、青春18きっぷ利用者からは特に恐れられているエリアでもあるのです。
途中の興津駅で一度降りました。
ここで浜松行きの東海道本線を待つことにします。
時刻表で調べたところ、次に島田駅から乗る列車は興津駅始発の列車だということが分かってました。
始発駅から乗った方が人があまり多くないと思いますし、座れる確率も高いです。
ということで、興津駅からは浜松行きの東海道本線に乗り換えます。
車内はもちろんロングシート。
しかしすぐ隣を新幹線が走ってますし、よっぽど限界であれば短区間だけ新幹線を使ってしまうのも手です。
興津駅から1時間半、浜松駅に到着。
さすが政令指定都市、浜松市。
駅前はかなり賑わっています。
浜松駅からは、ようやくボックスシートの車両に。
豊橋行きの東海道本線に乗り換え、ひたすら西へ進みます。
浜松駅から豊橋駅までは約30分。
ついに愛知県に突入です。
豊橋駅からは、大垣行きの東海道本線に乗り換えます。
県庁所在地、名古屋を越えて岐阜県の大垣市までこれ1本。
筆者の住む宮城では、仙台方面へ向かう列車はほとんどが仙台止まり。
名古屋終点ではないのが不思議な感覚です。
大垣駅に到着しました。
いよいよ岐阜県に突入です。
ここからは米原行きの東海道本線に乗り換えます。
帰宅ラッシュにぶち当たったため、車内はなかなかの混雑ぶり。
大垣駅を定刻通り出発した東海道本線。
すっかり日が暮れましたが、まだまだ進みます。
米原駅に到着です。
ついに滋賀県に入りました。
米原駅からはJR西日本のエリアとなります。
青春18きっぷ旅行者の強い味方!関西で走る新快速
本日最後の列車。
米原駅からは播州赤穂行きの東海道本線に乗り換えます。
関西でよく見かける「新快速」というタイプの快速列車。
青春18きっぷ旅行者には、これがめちゃめちゃありがたいんです…
転換クロスシートと呼ばれるタイプの座席。
座り心地も良好で、目的地の大阪まで快適に過ごせそうです。
ちなみに車内全体はこんな感じ。
米原駅乗車時はかなり空いていた車内も、京都の手前あたりから徐々に混雑し始めました。
目的地の大阪駅に到着
仙台駅から約17時間、ついに目的地の大阪駅に到着。
かなりの長旅でした。
大都会、大阪の街並みに呆然と立ち尽くす筆者。
余談ですが、仙台からだと兵庫県の姫路市までなら1日で行けるみたいですね。
仙台から大阪まで青春18きっぷ1日分で移動した場合、料金はなんとたったの2,410円。
LCCすら驚きのコスパ抜群ルートですが、そのぶん時間と体力がかなり必要です。
正直、青春18きっぷ旅初心者にはあまりおすすめできませんが
- とにかく在来線で遠くまで行ってみたい
- 仙台~大阪の移動費を限界まで安くしたい
- 鈍行メインで仙台、大阪まで行ってみたい
そんな人はぜひチャレンジしてみてください。
青春18きっぷで仙台から東京経由で大阪まで行く際の注意点
できるだけ早い列車で行こう
今回の所要時間は合計約17時間。
仙台発、大阪発のどちらの場合も早朝の列車に乗らないと間に合いません。
仙台~東京は主に2つのルート
青春18きっぷを利用して仙台から東京までアクセスするには、主に2つのルートがあります。
ひとつが福島県の中心部、栃木県を経由する東北本線ルート。
そしてもうひとつが、福島県の沿岸部、茨城県を経由する常磐線ルート。
早朝に出発するのであれば、所要時間はどちらも大差はないかと思います。
ただ事故や災害で列車に遅延・運休が発生した場合のことを考えると、新幹線が並走している東北本線ルートの方がリカバリーはしやすいかと。
お好みに合わせて選んでみてくださいね。
首都圏ではグリーン車を使えば快適
宇都宮駅~熱海駅間では普通列車グリーン車が運用についています。
ただでさえ長い時間鉄道に乗っているわけですし、静岡区間では特に体力を消費することでしょう。
より効率的に移動するなら、グリーン車で体力を温存しつつ、食事もしてしまうのがベター。
1,000円ほど足せば使えるので、ぜひ検討してみてください。
食べ物や飲み物は余裕のあるときに買っておこう
在来線のみで移動する場合、基本的に朝から晩まで乗り続けることになります。
そのため余裕のあるうちに、予め食べ物や飲み物を買っておくのがおすすめです。
特に首都圏・静岡エリアは列車の本数が非常に充実してますし、途中下車して駅内の飲食店などに行くのもアリでしょう。
熱海~浜松間を快適に過ごすには?新幹線でのワープも検討しよう
- 基本的に各駅停車のため時間がかかる
- ロングシート車両にあたることが多い
- それなりに混む
- 運が悪いと車内にトイレがない
以上のことから、青春18きっぷ旅行者の中では、静岡県内(熱海~浜松間)は特に恐れられているのです。
とは言いつつも
- 在来線の乗り継ぎがいい
- すぐ横を新幹線が走ってる
ので「もう無理!!」となったら、一部区間のみ新幹線を利用する「ワープ」という手段を検討するのもアリです。
参考までに、青春18きっぷ旅行者がよく利用する新幹線区間をまとめると以下の通り。
- 三島~静岡:1,980円(特定特急券+乗車券)
- 静岡~浜松:2,330円(特定特急券+乗車券)
特定特急券とは、一部の区間で販売している特急券のこと。
東海道新幹線に関しては、特定特急券=自由席特急券と覚えておいて大丈夫です。
快適に移動できる上、うまくいけば30分~1時間ほど所要時間を短縮できることも。
時間帯が合えば利用してみるのもいいかもしれません。
また静岡だけでなく、東北にもワープを積極的に活用すべき区間が複数あります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で大阪へ行ってみた
以上、今回は「【青春18きっぷ旅行記】仙台から東京経由で大阪へ行ってみた」という内容でお届けしました。
正直かなりハードなルートではありますが、コスパはかなり抜群。
LCCすらびっくりするほどの激安コースです。
ぜひ参考にしてみてくださいね。