秋の乗り放題パスを利用して、男鹿線の新型蓄電池電車「ACCUM(アキュム)」に乗車してきました。
こちらがその新型蓄電池電車 ACCUM(アキュム)。
とてもカラフルな車両だったので、かなり印象に残りましたね…
男鹿線の国鉄車両キハ40系に代わる新たな顔として、現在は1日に3往復だけ運転されています。
男鹿線の新型車両、果たしてどんなものなのでしょうか?
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容をメインに紹介していきます。
- 男鹿線の新型蓄電池電車「ACCUM(アキュム)」の乗車記
- ACCUM(アキュム)の車内や運用時刻表
- 男鹿線の乗車におすすめの切符
ぜひ参考にしてみてくださいね。
男鹿線ACCUM(アキュム)の乗車に利用した秋の乗り放題パスとは?
秋の乗り放題パスとは、JRの普通列車や快速列車、BRTが3日間乗り放題になるフリー切符です。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ
JRの路線であれば日本中どこへでも行けてしまうので、とても便利ですよ。
7,850円で発売されているので、1日あたり約2,620円分使えば元が取れます。
男鹿線ってどんな路線?
男鹿線は、秋田駅から奥羽本線を経由して追分駅~男鹿駅の約26kmを結ぶ地方ローカル線。
沿線には「男鹿なまはげライン」と愛称がつけられているのが特徴です。
男鹿線
秋田駅~男鹿駅を結ぶ路線。「男鹿なまはげライン」という愛称で親しまれている。男鹿半島の海沿いを走る路線ではあるものの、防風林が立ち並んでいるため車窓から海は見えない。全線が非電化区間なので、気動車と蓄電池車両が走っている。 pic.twitter.com/4fNjXH1dBt— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) November 11, 2019
現在、男鹿線では国鉄車両キハ40系が引退し、蓄電池電車ACCUM(EV-E801系)が運用についています。
男鹿線で運用中の蓄電池電車ACCUM(アキュム)について
蓄電池電車ACCUM(アキュム)とは?
男鹿線では新型のACCUM(アキュム)という車両が走っています。
- 男鹿線で運用されている「蓄電池駆動電車」の愛称
- 蓄電池を意味する英単語「accumulator」が由来
蓄電池電車なので、車両にはバッテリーを搭載。
男鹿線沿線は電線がないレール区間…いわゆる非電化区間と呼ばれるもの。
そのため電車の乗り入れができず、気動車(電気ではなく、燃料を原動力として走る車両)を導入していました。
ですがACCUM(アキュム)は非電化区間でも走れる電車ということから、次世代を担う車両として注目を浴びています。
蓄電池電車ACCUM(アキュム)の車内
ACCUM(アキュム)の車内はこんな感じ。
2両編成で、座席はすべてロングシートです。
車内には電気の流れを表すモニターも。
蓄電池電車ACCUM(アキュム)の運用時刻表
※スマホは横にスクロール可
出発駅 | 出発時刻 | 到着駅 | 到着時刻 | |
---|---|---|---|---|
下り(秋田駅発) | 秋田 | 8:52 | 男鹿 | 9:49 |
12:09 | 13:07 | |||
15:28 | 16:28 | |||
上り(男鹿駅発) | 男鹿 | 10:20 | 秋田 | 11:19 |
13:45 | 14:44 | |||
16:55 | 17:56 |
ACCUM(アキュム)は1日3往復の運行。
今のところは日中をメインに運用されているようですね。
2021年3月13日のダイヤ改正以降、すべての時間帯で蓄電池電車ACCUMが運用についています。
【男鹿線ACCUM(アキュム) 乗車記】新型蓄電池電車で秋田駅から男鹿駅へ
秋田駅からACCUM(アキュム)に乗車
スタートは秋田駅。
秋田県の県庁所在地、秋田市を代表する駅です。
ここから男鹿線の新型蓄電池電車ACCUM(アキュム)に乗車していきます。
ホームへ行くと、すでにACCUM(アキュム)が入線してました。
かなり奇抜なデザインですね…
ちなみにこのデザイン、なまはげをモチーフに作られているんだとか。
だから赤と青なんですね…なるほど…
車両の側面には男鹿線の愛称「男鹿なまはげライン」の表記が。
ACCUM(アキュム)の文字もしっかりと書かれてます。
秋田駅を出発
秋田駅を定刻通りに出発した男鹿線。
出発時点では乗客は20人ほど。
約15分で途中の追分駅に到着しました。
追分駅からは奥羽本線と分岐し、男鹿半島を突き進んでいきます。
男鹿半島を走り抜ける男鹿線
森林の中を走り抜ける男鹿線。
男鹿線は海沿いを走る路線ですが、防風林などが立ち並んでいて車窓から海は見えないんです…
男鹿駅に到着 道の駅OGAREを散策
秋田駅から約1時間、終点の男鹿駅に到着しました。
男鹿駅の外に出てみることに。
男鹿駅は2017年に駅舎を新築したばかりなので、とても新しいです。
男鹿駅前の歩道をまっすぐ進むと、オガーレという観光施設があります。
ハタハタを始めとした特産品が売られてますし、他には飲食店なども。
観光にうってつけの場所です。
オガーレから少し歩くと、男鹿半島の海岸が見えてきます。
この日は快晴だったのでとても綺麗でした。
秋田駅行きの男鹿線ACCUMに乗車
発車時刻が迫ってきてるので、さっそく乗り込みましょう。
先ほどのACCUM(アキュム)で折り返し秋田駅へ向かいます。
車窓を楽しむのが醍醐味の鉄道旅。
先頭車両から眺める景色は特に良くておすすめです。
途中の二田駅では、男鹿線の旧型車両キハ40系と行き違いになりました。
こちらが男鹿線のキハ40系。
重圧あるエンジン音、窓を開けて眺める風景、味のある車内…
キハ40系は個人的に大好きな車両で、これほど鉄道旅の旅情を感じれるものは他にないと思ってます。
JR秋田支社では、非電化区間の環境負荷低減を目的として、交流電化区間と非電化区間
を走行できる交流蓄電池電車ACCUM「EV-E801系」2両1編成を男鹿線に先行投入し、2017年3月4日から営業運転を行っています。
このたび、環境対策(CO2削減)及び老朽した気動車の取替えのため、車両を新造し、男鹿線の車両を交流蓄電池電車ACCUM「EV-E801系」に統一します。引用:JR東日本秋田支社
先日、JR東日本秋田支社は「将来的に男鹿線すべての車両を蓄電池電車ACCUM(アキュム)に統一する」と発表しました。
車両の導入は2021年3月14日からとのこと。
男鹿線でキハ40系を見れる日は、もう長くないということですね…
余談ですが男鹿線だけでなく、磐越西線や只見線、津軽線、五能線など…
他の路線でも置き換えラッシュが始まってるので、近い将来キハ40系を東日本で見るのは困難になってくると思われます。
キハ40系に乗りたい人は早めに乗っておいた方がよさそうですね…
男鹿駅から1時間、秋田駅に戻ってきました。
男鹿線の新型車両、ACCUM(アキュム)。
冷暖房の効き目は良く、音も静か…キハ40系とはまた違った良さがありました。
新しい男鹿線の顔として、これからの活躍を期待しています。
男鹿線ACCUM(アキュム)の乗車に便利な切符
青春18きっぷ
青春18きっぷは、JRの普通列車や快速列車、BRTが全線乗り放題になる切符です。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ
BRTの乗車レポートは下記からご覧になれるので、合わせて参考にしてみてください。
JRの路線であれば日本中どこへでも行けるので、鉄道を乗り継いで北海道から九州へ行くことだって可能。
5日間利用でき、12,050円で発売されています。
つまり、1日あたり2,410円分の移動をすれば元が取れる計算ですね。
北海道&東日本パス
北海道&東日本パスは、JR東日本とJR北海道の普通列車、快速列車、BRTなどが7日間乗り放題になる切符。
北海道東日本パス、北東パスと略されることも多いです。
またJR線に加え
- 青い森鉄道
- IGRいわて銀河鉄道
- 北越急行
といった第三セクター鉄道も乗車可能なのが最大の特徴。
青春18きっぷで青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道を使う際は、正直かなり注意が必要なので…
これはかなりの強みですね。
北海道&東日本パスの料金は11,330円。
つまり、1日あたり約1,620円分の移動をすれば元が取れます。
あきたホリデーパス
あきたホリデーパスは、秋田県内の対象エリアが1日乗り放題になるフリー切符。
- 秋田内陸縦貫鉄道(鷹ノ巣駅~角館駅)
- 由利高原鉄道(由利本荘駅~矢島駅)
上記のJR以外の路線にも乗れるのが大きな特徴です。
秋田県内で日帰り鉄道旅をするならうってつけの切符ですよ。
【男鹿線ACCUM 乗車記】車内や運用時刻表なども一挙紹介!|まとめ
以上、今回は「【男鹿線ACCUM 乗車記】車内や運用時刻表なども一挙紹介!」という内容でお届けしました。
男鹿駅近くのオガーレでは特産品の購入はもちろん、秋田グルメを食べることも可能。
ちょっと足を運べば男鹿水族館にも行けます。
観光にうってつけなので、ぜひ男鹿まで足を運んでみては?