「JR東日本ニュース」にある通り、あきたホリデーパスの2020年、2021年版の詳細がJRから正式に発表されました。
ここだけの話ですが、秋田県では通年で販売しているフリー切符がほとんどないんですよね…
そのため、秋田県内で鉄道旅を検討している方には朗報と言えます。
当ブログ「東北旅びより」では、これまでに様々な乗り放題切符で旅をしてきた筆者が、以下の内容を紹介していきます。
- あきたホリデーパスの期間や料金、対象エリア
- あきたホリデーパスはどのくらいお得なのか?
- あきたホリデーパスで乗車したいローカル線
ぜひ旅行の参考にしてみてくださいね。
あきたホリデーパスとは?
- 秋田内陸縦貫鉄道(鷹ノ巣駅~角館駅)
- 由利高原鉄道(由利本荘駅~矢島駅)
上記のJR以外の路線にも乗れるのが大きな特徴です。
秋田県内で日帰り鉄道旅をするならうってつけの切符ですよ。
あきたホリデーパスの期間・料金・対象エリア・発売箇所・買い方・払い戻し方法について
発売期間と利用期間
発売期間 | 2020年11月28日(土)~2021年2月28日(日) |
---|---|
利用期間 | 2020年12月5日(土)~2021年2月28日(日)までの土・日・祝日 |
※利用日当日でも購入できます
※2020年12月19日(土)~2021年1月11日(月)の間は、平日でも利用できます
料金
大人 | 2,440円 |
---|---|
子ども | 1,220円 |
大人の休日俱楽部会員 | 1,880円 |
「大人の休日俱楽部」の会員であれば、通常より安く切符を買えます。
対象エリア
秋田県内の主要エリアのほとんどが対象エリアになってるのが特徴ですね。
リゾートしらかみ、秋田新幹線、特急つがる・いなほ、急行もりよしに乗車する場合、別途で特急券や急行券、指定席券が必要です。
発売箇所
- 対象エリア内のみどりの窓口
- 指定席券売機
- びゅうプラザ
- 主な旅行会社
指定席券売機での買い方
日付は購入日当日から1ヶ月先まで選択可能です。
内容を確認して正しければ購入します。
なお、支払い方法は以下の通り。
- 現金
- クレジットカード
ぜひ参考にしてみてください。
大人の休日俱楽部会員用を購入する場合は、以下の手順になります。
- 「大人の休日俱楽部割引きっぷ」をタッチ
- 大人の休日俱楽部カードを挿入し「確認」をタッチ
- 「おトクなきっぷ」をタッチ
- 「大人の休日倶楽部会員限定きっぷ」をタッチし、あきたホリデーパスを選択
払い戻し方法
払い戻しは、未使用で有効期間内に限り、フリーエリア内の駅員のいる窓口で可能です。
払い戻しの際、220円の手数料がかかります。
「大人の休日倶楽部会員用」の払戻しの際は、切符の購入時に使用した「大人の休日倶楽部カード」をご持参ください。
あきたホリデーパスはどのくらいお得?
あきたホリデーパスは、どのくらいお得な料金設定になっているのでしょうか?
秋田駅を起点として、主要エリアまでの料金だけ載せています。
出発駅 | 到着駅 | 通常往復料金 (子ども料金) |
---|---|---|
秋田駅 | 能代駅 | 2,340円 (1,170円) |
男鹿駅 | 1,540円 (770円) | |
鷹ノ巣駅 | 3,040円 (1,520円) | |
大館駅 | 3,960円 (1,980円) | |
大曲駅 | 1,980円 (990円) | |
田沢湖駅 | 3,380円 (1,690円) | |
横手駅 | 2,680円 (1,340円) | |
羽後本荘駅 | 1,540円 (770円) |
- いくつかの路線を乗り継ぎながら、遠方に行く場合
- 途中下車を何度もする場合
あきたホリデーパスでJRの路線に乗るなら、上記の場合に使うのがおすすめです。
ちなみに秋田内陸縦貫鉄道、由利高原鉄道で通常通り往復すると、以下のようになります。
秋田内陸縦貫鉄道 | ||
---|---|---|
出発駅 | 到着駅 | 通常往復料金 (子ども料金) |
鷹巣駅 | 角館駅 | 3,400円 (1,700円) |
秋田駅 | 角館駅 (鷹巣駅経由) | 3,220円 (1,610円) ※片道料金 |
由利高原鉄道 | ||
---|---|---|
出発駅 | 到着駅 | 通常往復料金 (子ども料金) |
羽後本荘駅 | 矢島駅 | 1,220円 (610円) |
秋田駅 | 矢島駅 (羽後本荘駅経由) | 2,760円 (1,380円) |
ちなみに由利高原鉄道、秋田内陸縦貫鉄道では、以下のフリー切符も販売してます。
- ホリデーフリーきっぷ全線タイプ(秋田内陸縦貫鉄道):2,000円
- 楽楽遊遊乗車券(由利高原鉄道):1,100円
合わせて参考にしてみてください。
【おすすめ路線】あきたホリデーパスで乗りたい秋田のローカル線
田沢湖線(大曲~田沢湖間のみ)
停車中に新幹線との行き違いを車窓から見れるので、他にはない体験ができますよ。
旅してる感を味わいたい時に見る動画 pic.twitter.com/LKcPTzZmRF
— なか@東北旅びより (@naka_travel) September 25, 2019
峠越えをしながら走る路線なので、車窓も見ごたえ抜群です。


沿線の角館駅、田沢湖駅は観光地としても有名です。
田沢湖線は本数が少ないので、新幹線を利用して角館、田沢湖で観光するのもアリかと思います。

男鹿線
沿線には「男鹿なまはげライン」と愛称がつけられているのが特徴です。
現在、男鹿線ではキハ40系と蓄電池電車ACCUM(EV-E801系)が運用についています。
- 男鹿線で運用されている「蓄電池駆動電車」の愛称
- 蓄電池を意味する英単語「accumulator」が由来
蓄電池電車なので、車両にはバッテリーを搭載。
いわゆる非電化区間と呼ばれるもの。
そのため電車の乗り入れができず、気動車(燃料を原動力として走る車両)を導入していました。
ですがACCUMは非電化区間でも走れる電車ということから、次世代を担う車両として注目を浴びています。

観光にうってつけの場所です。
快晴の日の景色はとても綺麗です。
特に男鹿線のキハ40系は、2021年3月のダイヤ改正で引退してしまいますし…
もし乗車を考えている場合は、あきたホリデーパスを使うのもおすすめです。


秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線
実に美しきかな、東北の冬景色というものは。 pic.twitter.com/WFfdhdxLKd
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 4, 2021
秋田内陸線の魅力は何と言っても、ほぼ全線を通して広大な自然を車窓から楽しめるところ。
中でも冬の秋田内陸線の車窓は、とてもおすすめ。
車窓から見える雪景色がまるで水墨画のようで、思わず見入ってしまいます。


「打当温泉マタギの湯」「阿仁前田温泉クウィンス森吉」など、沿線には温泉地も数多く、途中下車して日帰り入浴をするのもおすすめです。

【あきたホリデーパス 2020ー21冬】秋田のJR線などが乗り放題になるフリー切符|まとめ
以上、今回は「【あきたホリデーパス 2020ー21冬】秋田のJR線などが乗り放題になるフリー切符」という内容でお届けしました。
まとめると、あきたホリデーパスは以下のような人におすすめです。
- 秋田県内で鉄道旅がしたい
- 鉄道で遠方まで行く
- 何度も途中下車をする予定
- 鉄道の乗りつぶしがしたい
青春18きっぷや北海道&東日本パスの期間ともかぶっていますが、特に社会人だと「旅行はしたいけど、まとまった休みが取れないし…」という方も多いかと思います。
そんな時に、お先にトクだ値スペシャルなどと併用して、あきたホリデーパスを使うのもアリかもしれません。
機会があればぜひ、あきたホリデーパスを使って鉄道旅をしてみては?


