どうも、鉄道一人旅が趣味の筆者なか()です! @naka_travel
これまでに数々のフリー切符を使って、各地を旅してきた筆者。
そんな筆者が今回おすすめしたいのが、週末パスというフリー切符です。
週末パスは、JR東日本で発売している土日祝日限定のフリーパス。
在来線に加え、特急券を購入すれば新幹線や特急にも乗車できるお得な乗り放題切符なのです。
日帰りでの乗り鉄はもちろん、1泊2日の鉄道旅行や、週末の新幹線でのお出かけなどにも便利ですよ。
そんなわけで当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 週末パスの期間や料金、対象エリア
- 週末パスを使って感じたメリット・デメリット
- 週末パスの元を取るには?
- 週末パスのお得な使い方
- 週末パスを使った実際の旅行記・おすすめルート
ぜひ参考にしてみてくださいね。
週末パスとは?
週末パスは、指定エリア内の鉄道が2日間乗り放題になる土日祝日限定のフリー切符です。
週末パスの魅力は何と言っても、乗車できる路線の多さ。
JRの路線に加え
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
以上の地方私鉄、第三セクター路線に乗車できます。
乗り放題切符として代表的な青春18きっぷや北海道&東日本パスでは、これらのほとんどの路線が使えません。
JR以外の路線がここまで使える切符は週末パスくらいなので、かなりの強みですね。
週末パスの料金・期間・フリーエリア・買い方
料金
料金 | 大人用:8,880円 |
---|---|
子ども用:2,600円 |
発売期間と利用期間
発売期間 | 乗車日の1ヵ月前から前日まで |
---|---|
利用期間 | 土日祝日の2日間 |
フリーエリア・使える路線
主に南東北、甲信越、関東のJR線が対象になっています。
またJR線以外にも、以下の路線に乗車可能なのでお得です。
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
週末パスの対象エリアを表記した路線図は、JR東日本の公式サイトからご覧になれます。
買い方・購入方法
- フリーエリア内の指定席券売機
- みどりの窓口
- 提携販売センターおよび主な旅行会社
- えきねっと
- JR EAST Travel Service Center(JR東日本 駅たびコンシェルジュ)
指定席券売機とは、駅にある紫色の券売機のこと。
指定席券売機で購入する場合は「おトクなきっぷ」から週末パスを購入できます。
みどりの窓口など、駅員さんから購入する際は「週末パスをください」を言えば大丈夫です。
週末パスのメリット・デメリット・注意点
週末パスのメリット
特急券の追加購入で特急・新幹線に安く乗れる
週末パスは、特急券を追加購入すれば特急や新幹線に乗れます。
実際どのくらいお得に乗れるのか、それぞれの往復料金を表にまとめてみました。
区間 | 週末パス+特急券の料金 | 通常の往復料金 |
---|---|---|
仙台~東京 (やまびこ自由席利用) | 大人:17,900円 子ども:7,100円 | 大人:21,120円 子ども:10,540円 |
新潟~東京 (とき自由席利用) | 大人:17,900円 子ども:7,100円 | 大人:20,460円 子ども:10,220円 |
東京~新潟~酒田 (とき・いなほ自由席利用) | 大人:19,660円 子ども:7,980円 | 大人:27,500円 子ども:13,740円 |
山形~東京 (つばさ指定席利用) | 大人:19,680円 子ども:8,000円 | 大人:22,900円 子ども:11,440円 |
上越妙高~東京 (はくたか自由席利用) | 大人:16,360円 子ども:6,340円 | 大人:17,820円 子ども:8,900円 |
表を見ると分かるように、どのエリアも安くなっていることが分かります。
特に東京から新潟経由で酒田へ行く場合、8,000円近く安くなるのでかなりお得です。
首都圏~庄内の帰省や旅行の際にも便利でしょう。
JR以外の路線が沢山使える
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
週末パスはJRの路線に加え、以上の合計13路線の私鉄・第三セクター路線に乗車できるのが最大の特徴。
筆者もこの特徴を活かすべく、週末パスで会津鉄道・阿武隈急行に乗車することも何回かありました。
JRとJR以外の路線にまとめて乗れる乗り放題切符はめったにないので、とてもおすすめです。
子ども用料金が激安
週末パスは大人用料金が8,880円なのに対し、子ども用料金はなんと2,600円。
新幹線や特急を使う場合、子どもの特急料金は
- 小学生:半額
- 6歳未満:無料
となっているので、週末の家族旅行にもうってつけですよ。
週末パスのデメリット・注意点
土日祝日しか使えない
週末パスは土日祝日しか使えません。
平日の利用はできないのでご注意を!
年末年始やゴールデンウィーク、お盆は使えない
基本的に年末年始期間やゴールデンウィーク期間、お盆期間は毎年利用日の対象外になっています。
詳しい利用日は以下のJR東日本公式サイトをご確認ください。
公式サイト週末パス|JR東日本
利用日前日までじゃないと買えない
週末パスは利用日の1ヵ月前から前日までの販売です。
利用日当日の購入はできないのでご注意を!
北東北(青森・秋田・盛岡など)では使えない
週末パスのエリアの北限は、基本的に南東北まで。
奥羽本線の院内駅~湯沢駅を除き、秋田や青森・岩手の大半のエリアが適用外となっています。
元を取るには?週末パスとその他のサービスを徹底比較
新幹線に乗車する場合
週末パスは、特急券を追加購入すれば特急や新幹線にも乗車可能。
実際どのくらいお得に乗れるのか、主要区間の往復料金を表にまとめてみました。
区間 | 週末パス+特急券の料金 | 通常の往復料金 |
---|---|---|
仙台~東京 (やまびこ自由席利用) | 大人:17,900円 子ども:7,100円 | 大人:21,120円 子ども:10,540円 |
新潟~東京 (とき自由席利用) | 大人:17,900円 子ども:7,100円 | 大人:20,460円 子ども:10,220円 |
東京~新潟~酒田 (とき・いなほ自由席利用) | 大人:19,660円 子ども:7,980円 | 大人:27,500円 子ども:13,740円 |
山形~東京 (つばさ指定席利用) | 大人:19,680円 子ども:8,000円 | 大人:22,900円 子ども:11,440円 |
上越妙高~東京 (はくたか自由席利用) | 大人:16,360円 子ども:6,340円 | 大人:17,820円 子ども:8,900円 |
表を見ると分かるように、どのエリアも安くなっていることが分かります。
特に東京から新潟経由で酒田へ行く場合、8,000円近く安くなるのでかなりお得です。
- 東北・新潟方面まで新幹線を利用する
- 新幹線・特急や在来線を複数組み合わせた周遊旅行をする
- 子どもと一緒に鉄道旅行をする
以上の場合は、通常通り新幹線を予約するよりも、週末パスを利用した方がお得になりやすいです。
えきねっと トクだ値14と比較した場合
JR東日本には「トクだ値1」「トクだ値14」などといった新幹線の割引サービスがあります。
ここでは、通常料金から30%~35%OFFになる「トクだ値14」と、週末パス+特急券の料金を比較してみました。
区間 | 週末パス+特急券の往復料金 | トクだ値14の往復料金 |
---|---|---|
仙台~東京 (やまびこ指定席利用) | 大人:18,960円 子ども:7,640円 | 大人:15,220円 子ども:7,600円 |
新潟~東京 (とき指定席利用) | 大人:17,900円 子ども:7,100円 | 大人:14,760円 子ども:7,380円 |
酒田~新潟~東京 (いなほ・とき指定席利用) | 大人:19,660円 子ども:7,980円 | 大人:22,260円 子ども:11,110円 |
山形~東京 (つばさ指定席利用) | 大人:19,680円 子ども:8,000円 | 大人:15,720円 子ども:7,820円 |
新幹線や特急で往復利用だけしたい場合、区間によっては「トクだ値1」や「トクだ値14」を使う方が安くなることもあるんです。
- 出発地~目的地の往復利用のみ
→トクだ値1・トクだ値14 - 目的地が複数ある or 旅程を自由に組みたい
→週末パス
以上のような使い分けがおすすめですね。
ちなみに余談ですが、期間限定で「トクだ値スペシャル21」というキャンペーンが実施されることも。
このキャンペーンを利用すれば、特急や新幹線が50%OFFで乗れます。
詳しくは「トクだ値スペシャル21について」にて紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【モデルコース】週末パスで乗りたいおすすめ路線・おすすめルート
常磐線特急ひたちで行く東京・仙台・松島の旅
1日目 | 東京駅 | (特急ひたち) 仙台駅 (仙石線) 松島海岸駅 日本三景 松島を観光 (仙石線) 仙台駅 駅前で夕食・宿泊
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2日目 | 仙台駅 | (バス) 瑞鳳殿、仙台城跡、大崎八幡宮など観光 仙台駅3F 牛たん通り・すし通りで昼食 仙台駅 (東北新幹線) 東京駅
仙台の主要な観光地やグルメ、日本三景の松島を巡る1泊2日のコース。
仙台~東京の移動は、今や東北新幹線が主流。
ですが実は在来線の特急列車でも、乗り換えなしで東京から仙台まで行けてしまうんです。
常磐線の特急ひたちを使うと、東京から仙台まで片道約4時間。
普段とは一味違った移動手段を試したいときにおすすめです。
新潟・酒田・会津を巡る乗り鉄周遊旅行
1日目 | 東京駅 | (上越新幹線) 新潟駅 (観光列車 海里) 酒田駅 酒田で観光・宿泊
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2日目 | 酒田駅 | (特急いなほ) 新潟駅 (信越本線) 新津駅 (SLばんえつ物語) 会津若松駅 会津若松で観光 (磐越西線) 郡山駅 (東北新幹線) 東京駅
新潟エリアの特急や観光列車で遊びつくす、1泊2日の乗り鉄旅行。
特急いなほ、観光列車のSLばんえつ物語や海里は筆者イチオシの列車でもあります。
中でも特急いなほのグリーン車の快適性は、東日本の特急列車の中ではトップクラス。
酒田までの約2時間、快適で優雅なひと時を過ごせます。
SLばんえつ物語、海里も負けず劣らずの快適性。
旅の思い出にもなる、乗って楽しい列車です。
日帰りで行く!阿武隈急行・会津鉄道 お座トロ展望列車の旅
1日目 | 仙台駅 | (東北本線・阿武隈急行) 郡山駅 (磐越西線) 会津若松駅(市内で観光・昼食) (会津鉄道会津線 お座トロ展望列車) 会津田島駅 (会津線 普通列車) 会津若松駅 (磐越西線) 郡山駅 (東北新幹線) 仙台駅
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週末パスを使い、仙台から会津若松への日帰り旅行。
阿武隈急行と会津鉄道の観光列車、お座トロ展望列車に乗車しました。
どちらも青春18きっぷなどでは乗車できませんし、個人的にイチオシの路線です。
週末パスは、用途によって様々な使い方ができるのが最大の強み。
1泊2日での旅行はもちろんですが、今回のように日帰りでも十分に楽しめることがわかりました。
区間によっては十分元を取ることも可能です。
【2024年版】週末パスの使い方・買い方・おすすめルートを解説|まとめ
以上、今回は「【2024年版】週末パスの使い方・買い方・おすすめルートを解説」という内容でお届けしました。
- 東北・新潟方面まで新幹線を利用する
- 新幹線・特急や在来線を複数組み合わせた周遊旅行をする
- 子どもと一緒に鉄道旅行をする
以上の場合は、週末パスを利用した方がお得になりやすいです。
1泊2日の鉄道旅にとてもおすすめの週末パス。
用途に合わせて、新幹線や特急を自由に組み合わせられるのも魅力的。
機会があればぜひ、週末パスでお出かけしてみては?