- 週末パスを使って日帰り旅行をしたい
- 週末パスで乗り鉄がしたい
- 仙台から週末パスでどこかに行きたい
- 週末パスを使って日帰りで行けるおすすめルートを知りたい
- 週末パスで元が取れるモデルコースを知りたい
そんな人へ向けて、当ブログ「東北旅びより」では、週末パスを使った実際の日帰り旅行レポートをお届けしていきます。
週末パス日帰り旅行の舞台は、会津若松。
福島県を代表する観光地のひとつです。
今回使用する週末パスの魅力を大きく分けると、以下の2つ。
- 特急券・指定席券を足すだけで新幹線や特急などに乗車できること
- 会津鉄道などJR線以外も乗車できること
いわば青春18きっぷの上位グレードのようなもの。
今回はこれらの魅力をフルに活用し、様々な鉄道に乗車しつつ、観光も楽しんでいこうと思います。
そして元を取ります(ここが一番大事)
しかもそれを一日だけで。宮城県のお隣、福島県で。
ぜひ旅行する際の参考にしてみてくださいね。
週末パスとは?
週末パスは、指定エリア内の鉄道が2日間乗り放題になる土日祝日限定のフリー切符です。
週末パスの魅力は何と言っても、乗車できる路線の多さ。
JRの路線に加え
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
以上の地方私鉄、第三セクター路線に乗車できます。
乗り放題切符として代表的な青春18きっぷや北海道&東日本パスでは、これらのほとんどの路線が使えません。
JR以外の路線がここまで使える切符は週末パスくらいなので、かなりの強みですね。
【週末パス旅行記】日帰りで行く会津鉄道の旅!仙台からお得に乗り鉄するならこのルートがおすすめ
移動手段 | 乗車駅 | 出発時刻 | 降車駅 | 降車時刻 |
---|---|---|---|---|
東北本線 | 仙台駅 | 6:00 | 槻木駅 | 6:26 |
阿武隈急行 | 槻木駅 | 6:33 | 丸森駅 | 6:55 |
丸森駅 | 6:57 | 福島駅 | 7:56 | |
東北本線 | 福島駅 | 8:10 | 郡山駅 | 8:58 |
磐越西線 | 郡山駅 | 9:15 | 会津若松駅 | 10:31 |
会津若松市内を観光・昼食 | ||||
会津鉄道線 (お座トロ展望列車) | 会津若松駅 | 13:34 | 会津田島駅 | 14:57 |
会津田島駅内 日本酒の自販機で試飲 | ||||
会津鉄道線 (普通列車) | 会津田島駅 | 15:38 | 会津若松駅 | 16:53 |
磐越西線 (快速あいづ) | 会津若松駅 | 17:30 | 郡山駅 | 18:36 |
東北新幹線 | 郡山駅 | 18:54 | 仙台駅 | 19:37 |
今回の旅程を簡単にまとめると、こんな感じ。
以下で詳しく紹介していきます。
仙台駅から阿武隈急行の起点駅 槻木駅へ
旅の始まりは仙台駅。
仙台駅まで乗り入れる阿武隈急行線もありますが、1日に2往復のみ。
ほぼすべての列車が槻木駅始発です。
なので東北本線に乗車し、まずは槻木駅まで向かいましょう。
仙台駅から約30分で槻木駅に到着。
槻木駅は、宮城県柴田郡柴田町の主要駅のひとつ。
そのためか乗客の乗り降りも比較的多いです。
槻木駅より乗車するのは、丸森行きの阿武隈急行線。
2019年にデビューした新型車両「AB900系」が運用についていました。
阿武隈急行線の前身は、槻木駅~丸森駅を結んだ国鉄丸森線。
そのときの名残でしょうか、駅はJRと共同使用しているようですね。
東北本線は1・3番線、阿武隈急行線は2番線からの発着となっています。
JR線以外の様々な鉄道会社を利用できるのも、週末パスの魅力のひとつ。
これから乗車する阿武隈急行も、乗り放題エリアに含まれています。
東北本線・磐越西線で会津若松へ!市内を観光
阿武隈急行線に乗車すること約1時間半、福島駅までやってきた筆者。
東北本線の乗り場は少し離れているため、まずはJR線の改札口へ向かいます。
福島駅からは再びJR線の旅です。
福島駅から東北本線に乗車すること約50分、郡山駅に到着。
交通の要衝、郡山…
福島県郡山市の代表駅で、東北新幹線、東北本線、磐越東線、磐越西線、水郡線が乗り入れています。
郡山から会津若松方面の列車に乗り換える場合、1時間近く時間が空くこともあるでしょう。
駅前には商業施設や飲食店なども密集してますし、ここで一息つくのもアリかと。
会津若松行きの磐越西線が1番線ホームに入線。
会津若松駅までの1時間半、お世話になります。
郡山駅を出発した磐越西線。
先ほどまで乗車していた東北本線と分岐し、会津方面へ。
猪苗代駅付近では、車窓右側から磐梯山が見えます。
磐梯山は、福島県のシンボルのひとつ。
「会津富士」とも呼ばれているのだとか。
終点の会津若松に到着。
福島県会津若松市の代表駅であり、只見線、磐越西線、会津鉄道会津線が乗り入れています。
会津地方の中心駅ということもあり、駅内にはみどりの窓口や指定席券売機はもちろん、飲食店・コンビニ・土産物屋なども。
会津若松駅からは、周遊バス「あかべぇ」に乗車。
まだ時間に余裕があるので、少し市内で観光することにします。
周遊バス「あかべぇ」は30分間隔で運行しているので、観光にはちょうどいいペースですね。
やはり鶴ヶ城は外せない観光スポットのひとつ。
特に桜の時期の風景は何度見ても素晴らしいです。
鶴ヶ城を観光した後は、再び周遊バスに乗り東山温泉へ。
最寄りバス停の東山温泉駅で下車。
ちなみに駅ではありますが鉄道は通っていません。
レトロノスタルジックな待合室。
まるでここだけ時間が止まっているかのようです。
温泉街なだけあって足湯もあります。
湯加減がちょうどよく、ずっと浸かっていたいくらいの心地よさ。
足湯の後は、こちらの卯之家にてランチを。
戦後間もない頃からこの地でお店を営んでいるそうです。
中でもおすすめは、会津グルメを一挙に楽しめる卯之家セット。
リーズナブルでありながら大変おいしく、とてもおすすめです。
会津鉄道会津線の観光列車 お座トロ展望列車に乗車
再び会津若松駅に戻ってきた筆者。
会津若松駅より乗車するのは、会津鉄道線の観光列車であるお座トロ展望列車。
会津若松駅~会津田島駅にて1日3往復、主に4月~11月の土日に運行しています。
お座トロ展望列車は花号・風号・星号の3便がありまして
- 花号 会津若松駅 午前発
- 風号 会津田島駅 正午発
- 星号 会津若松駅 午後発
以上のような運行体系となっています。
今回筆者が乗車するのは、会津若松駅を午後に発車する会津浪漫星号。
沿線の風景を肌で感じられるトロッコ席や、非日常感のあるお座敷席、そして優雅に景色を楽しめる展望席。
とても魅力あふれる列車で、会津線での観光におすすめです。
会津田島駅で日本酒の試飲
お座トロ展望列車に乗車すること約1時間半、会津田島駅に到着。
南会津町の主要駅ということもあって、大きめの駅舎を構えています。
会津田島駅といえば、この日本酒の自販機。
会津ゆかりの地酒をたったの200円で楽しめます。
利用方法は近くの売店にて料金を支払い、専用のコインをもらうだけ。
店員さんと駅長さんがおすすめする銘柄、山王丸。
せっかくなのでこちらをいただくことに。
立ち飲みスペースでパシャリ。
初めていただいた銘柄でしたが、香りが非常によく、桃のようにフルーティで後味スッキリ。
かなり飲みやすい一杯でした。
1杯あたり50cc~70cc程度なので、試飲にはちょうどいいサイズ感。
お土産に地酒を購入する際の参考にもできていいですね。
帰りは会津鉄道線の普通列車で、会津若松駅まで向かいます。
4人掛けのボックスシートを主体とした車内。
1両編成での運行でしたが、乗客は指で数えられる程度でした。
乗車すること約1時間半、終点の会津若松駅に到着。
途中の湯野上温泉駅からは多くのお客さんが乗ってきたため、降車後のホームはかなり賑やかです。
指定席付き快速列車 快速あいづで郡山駅へ
会津若松駅からは、磐越西線の快速列車「あいづ6号」に乗車して郡山駅まで向かいます。
快速あいづは、磐越西線の郡山駅~会津若松駅間で1日3往復のみ運行する快速列車。
1両の半室がリクライニングシートとなっているのが特徴的です。
530円の指定席料金が必要ですが、そのコスパはなかなかに良好。
とてもおすすめです。
郡山駅から東北新幹線で帰路につく
郡山駅に着く頃には、すでに辺りは真っ暗に。
郡山駅からは東北新幹線やまびこ号に乗車して、仙台駅まで向かいます。
普段ははやぶさ号、こまち号として運用されているE5系とE6系がやってきました。
今回利用している週末パスですが、フリーエリア内であれば新幹線に乗車する場合は特急券のみの購入でOK。
乗車券代を節約できるのでありがたいです。
なんとE6系側は全7両のうちの6両がすべて自由席。
せっかくなので、普段はあまり乗らないE6系側に乗車することに。
17両編成かつやまびこ号としての運行ですし、やはり空席が目立ちます。
郡山駅から約30分、仙台駅に到着。
これにて日帰り会津旅行は終了です。
日帰り旅行だとどのくらい元を取れる?通常料金と比較
- 週末パスなし
→10,170円(乗車券代)+3,570円(特急券・指定席券代)+600円(バス代)=14,340円 - 週末パスあり:
→8,880円(乗車券代)+3,570円(特急券・指定席券代)+600円(バス代)=13,050円 - 14,340円(週末パスなし)-13,050円(週末パスあり)=1,290円
日帰りかつ隣県への旅行でしたが、なんとか1,290円お得に旅行することに成功。
元を取れるだけでなく、今回のように日帰りでも十分に楽しめることがわかりました。
週末パスでの日帰り旅行、意外とアリですね。
【週末パス旅行記】日帰りで行く会津鉄道の旅!仙台からお得に乗り鉄するならこのルートがおすすめ|まとめ
以上、今回は「【週末パス旅行記】日帰りで行く会津鉄道の旅!仙台からお得に乗り鉄するならこのルートがおすすめ」という内容でお届けしました。
週末パスは、用途によって様々な使い方ができるのが最大の強み。
1泊2日での旅行はもちろんですが、今回のように日帰りでも十分に楽しめることがわかりました。
区間によっては十分元を取ることも可能です。