- 週末パスを使って1泊2日の旅行をしたい
- 週末パスで乗り鉄がしたい
- 東京から週末パスでどこかに行きたい
- 週末パスを使った宿泊旅行のおすすめルートを知りたい
- 週末パスで元が取れるモデルコースを知りたい
そんな人へ向けて当ブログ「東北旅びより」では、1泊2日の週末パス旅行記をお届けしていきます。
東京を出発し、新潟や酒田、そして会津若松を経由し仙台へ。
今回使用する週末パスの魅力を挙げるとするならば、大きく分けて以下の3つ。
- フリーエリア内であれば、乗車券代がかからないこと
- 特急券などを追加すれば新幹線、特急に乗車できること
- 会津鉄道などJR線以外も乗車できること
単純に仙台~東京を週末パスで往復するだけでも、元が取れる場合が多いです。
ただせっかくなので今回は以上の魅力をフル活用し、様々な鉄道に乗車しつつ、観光も楽しんでいこうと思います。
ぜひ旅行する際の参考にしてみてくださいね。
週末パスとは?
週末パスは、指定エリア内の鉄道が2日間乗り放題になる土日祝日限定のフリー切符です。
週末パスの魅力は何と言っても、乗車できる路線の多さ。
JRの路線に加え
山形鉄道、福島交通、阿武隈急行、会津鉄道(西若松~会津田島)、北越急行、上田電鉄、しなの鉄道、長野電鉄、松本電鉄、ひたちなか海浜鉄道、鹿島臨海鉄道、富士急行、伊豆急行
以上の地方私鉄、第三セクター路線に乗車できます。
乗り放題切符として代表的な青春18きっぷや北海道&東日本パスでは、これらのほとんどの路線が使えません。
JR以外の路線がここまで使える切符は週末パスくらいなので、かなりの強みですね。
【東京~仙台旅行記】週末パスで行く1泊2日の新潟・酒田・会津周遊旅!お得な使い方をお探しならこれ
1日目 | 東京駅 | (上越新幹線) 新潟駅 (観光列車 海里) 酒田駅 酒田で観光 月のホテルで宿泊
---|---|
2日目 | 酒田駅 | (特急いなほ) 新潟駅 (信越本線) 新津駅 (SLばんえつ物語) 会津若松駅 会津若松で観光 (磐越西線 快速あいづ) 郡山駅 (東北新幹線) 仙台駅
今回の旅程を簡単にまとめると、こんな感じ。
ぜひ旅行する際の参考にしてみてくださいね。
東京駅から上越新幹線で新潟へ
宮城在住の筆者、この日は予定があり東京にいたため、旅のスタートは珍しく東京駅。
せっかくなので道中も楽しみつつ、仙台まで帰ろうかと。
まずは上越新幹線に乗車し、新潟駅を目指します。
上越・北陸新幹線で活躍するE7系。
2024年3月16日の金沢駅~敦賀駅間延伸開業により、東は新潟、西は福井と大活躍の車両になりましたね。
終点の新潟駅までは約2時間の道のりです。
特急券を別で購入すれば、新幹線・特急などにも乗車できるのが週末パスの強みのひとつ。
この2日間で、思う存分に乗り鉄を楽しもうと思います。
東京駅から約2時間、終点の新潟駅に到着。
「新潟って何もないけど…ほら!新潟も東北の仲間みたいなもんだからさ!」と言っていた新潟の知り合いのその哀愁漂う表情を見てたらなんだかこっちまで悲しくなってきたので、越後湯沢駅のぽんしゅ館をここでゴリ押ししておきます。ワンコインで色んな日本酒が飲めるのでぜひ行ってみてください🍶 pic.twitter.com/fM6aJfxPC7
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 2, 2020
新潟駅と言えば、駅構内のぽんしゅ館はおすすめ。
たった500円で最大お猪口5杯分の利き酒を楽しめます。
新潟駅から観光列車 海里で酒田駅へ
新潟駅からは、観光列車の海里に乗車。
週末限定で1日1往復、新潟駅と山形県沿岸部の酒田駅を結んでいます。
黒と赤を基調とした、上品で厳かなデザイン。
旅により一層の彩りが加わります。
新潟を10時11分に発車し、酒田に着くのは13時27分。
約3時間半の長旅ですが
- 乗り換えなし(普通は1、2回乗り換え必要)
- リクライニングシート完備
- 車内限定の食事メニューあり
このようにいいこと尽くし。
追加料金が840円必要ですが、それでも乗車する価値は十分にあるでしょう。
山形県沿岸部の主要都市 酒田で昼食・観光・宿泊
観光列車の海里に乗車すること約3時間半、酒田駅に到着。
庄内地方の主要都市、酒田市を代表する駅。
数年前に大規模改修工事が完了し、駅舎はピカピカですね。
ちょうどお昼時だったので、ランチに海鮮丼を食べに行くことに。
港町まで来たからには魚料理は外せません。
酒田駅からはレンタサイクルで移動します。
目的地までは地味に距離がありますし、しかもありがたいことに無料で貸出してくれるということでしたので。
公式サイト観光用の貸し自転車はありませんか?|酒田市公式サイト
受付で申し込み用紙に必要事項を記入すると、担当者からレンタサイクルのカギをもらえます。
カギには番号が書いてあるので、同じ番号の自転車を使いましょう。
自転車を走らせること約10分、酒田みなと市場に到着。
敷地内に駐輪場があるので、そこに自転車を止めましょう。
酒田みなと市場内の小松まぐろ専門店にお邪魔します。
人気店なだけになかなかの混雑具合…
待つこと10分、念願の赤身丼とご対面。
リーズナブルな価格でありながら、意外とボリューミー。
まさかこれで600円とは。
まるで中トロのような脂ののり具合。
刺身の一枚一枚が大きめにカットされているので、とても食べ応えがあります。
加えて味噌汁、お新香付き。
コスパ抜群です。
ランチの後は引き続き市内を観光することに。
ちなみに駅から中心部までは、歩くと30分ほどかかります。
酒田で観光するのであれば、自転車またはバスでの移動がほぼ必須と思っておいていいでしょう。
中でも筆者のおすすめスポットは本間美術館、本間家旧本邸、山居倉庫。
ホテルのチェックインまで、こちらで時間をつぶそうかと思います。
チェックイン時間になったので、今回宿泊する月のホテルへ。
月のホテルが位置するのは、なんと酒田駅の向かい側という超好立地。
酒田駅前交流拠点施設「MIRAINI(ミライニ)」に隣接しており、中からそれぞれの行き来が可能です。
やはり駅前に宿泊施設があると、鉄道旅行者としてはありがたいですね。
月のホテルは、2020年11月にオープンした比較的新しい宿泊施設。
地元料理を楽しめる朝食ビュッフェもあるとのことで、とても楽しみです。
2日目スタート!特急いなほ・信越本線で新津駅へ
一夜明け酒田駅に戻ってきた筆者。
6時59分発の特急いなほ4号で新潟駅を目指します。
秋田駅~酒田駅~新潟駅を結ぶ特急いなほ。
7両編成での運行の場合、グリーン車が連結されています。
このグリーン車がとにかく快適すぎることで有名なんです。
普通車と比べれば一目瞭然。
筆者も乗車しましたが、間違いなく東日本トップクラスの快適性を誇る特急車両だと感じました。
自由席・指定席に比べれば値段は張るものの、損はしない体験になることは間違いありません。
機会があればぜひ乗車していただきたい車両です。
新津駅から観光列車SLばんえつ物語で会津若松駅へ
新潟駅からは信越本線に乗車し、20分ほどで新津駅に到着。
鉄道の要衝として栄えてきた新津駅。
4方向に分かれた行き先もなかなか見られません。
新津駅からはSLばんえつ物語に乗車。
新津駅と福島県の会津若松駅を結ぶ、大人にも子どもにも大人気の観光列車です。
SLばんえつ物語の最大の魅力ともいえるのが、最後部に連結されたグリーン車。
大変人気な上に30席ほどしかないため、売り切れるのがかなり早いです。
グリーン車の乗客限定で楽しめる後面展望。
ちなみに会津若松駅発の場合は先頭車両となり、SLの車体を間近で拝めます。
青春18きっぷなどのフリー切符では普通車指定席しか乗れませんが、週末パスであればグリーン車も乗車可能。
機会があればぜひ乗車していただきたい列車です。
会津若松で昼食・観光
3時間半ほどで会津若松駅に到着。
次の列車まで3~4時間くらい余裕があるので、市内で観光をしていくことに。
会津若松駅からは、周遊バス「あかべぇ」に乗車。
まだ時間に余裕があるので、少し市内で観光することにします。
周遊バス「あかべぇ」は30分間隔で運行しているので、観光にはちょうどいいペースですね。
やはり鶴ヶ城は外せない観光スポットのひとつ。
特に桜の時期の風景は何度見ても素晴らしいです。
鶴ヶ城を観光した後は、再び周遊バスに乗り東山温泉へ。
最寄りバス停の東山温泉駅で下車。
ちなみに駅ではありますが鉄道は通っていません。
レトロノスタルジックな待合室。
まるでここだけ時間が止まっているかのようです。
温泉街なだけあって足湯もあります。
湯加減がちょうどよく、ずっと浸かっていたいくらいの心地よさ。
足湯の後は、こちらの卯之家にてランチを。
戦後間もない頃からこの地でお店を営んでいるそうです。
中でもおすすめは、会津グルメを一挙に楽しめる卯之家セット。
リーズナブルでありながら大変おいしく、とてもおすすめです。
時間に余裕のある場合は、会津鉄道会津線に乗車するのもおすすめです。
週末パス利用者であれば、会津田島駅までなら乗り放題。
青春18きっぷでは乗車できない路線ですし
- 芦ノ牧温泉
- 湯野上温泉
- 塔のへつり
などなど、沿線には観光名所も豊富です。
快適な指定席付き列車 快速あいづで郡山駅へ
会津若松駅からは、磐越西線の快速列車「あいづ6号」に乗車し郡山駅へ。
快速あいづは、郡山駅~会津若松駅間で1日3往復のみ運行する列車。
1両の半室がリクライニングシートとなっているのが特徴的です。
530円の指定席料金が必要ですが、そのコスパはなかなかに良好。
郡山駅から東北新幹線で仙台駅へ
1時間ほどで郡山駅に到着。
ここからは新幹線を利用して帰ります。
東北新幹線やまびこ号に乗車。
普段ははやぶさ号、こまち号として運用されているE5系とE6系がやってきました。
週末パス利用者であれば、特急券を追加購入することで新幹線にも乗車可能。
乗車券代を節約できるので嬉しいですね。
せっかくなので普段はあまり乗らないE6系側に乗車することに。
E6系側は全7両のうち、6両がすべて自由席。
17両編成かつやまびこ号としての運行ですし、やはり空席が目立ちます。
郡山駅から約30分、仙台駅に到着。
これにて1泊2日の週末パス旅行は終了です。
どのくらい元を取れる?通常料金と比較
- 週末パスなし
→17,600円(乗車券代)+11,120円(特急券・指定席券代)+6,800円(宿代)=35,520円 - 週末パスあり:
→8,880円(乗車券代)+11,120円(特急券・指定席券代)+6,800円(宿代)=26,800円 - 35,520円(週末パスなし)-26,800円(週末パスあり)=8,720円
1泊2日かつ近隣の県の旅行でしたが、8,720円お得に旅行することに成功。
乗車券代を大幅に節約することができました。
今回のように近場であっても、複数の場所を周遊するような旅行であれば元が取りやすいです。
【東京~仙台旅行記】週末パスで行く1泊2日の新潟・酒田・会津周遊旅!お得な使い方をお探しならこれ|まとめ
以上、今回は「【東京~仙台旅行記】週末パスで行く1泊2日の新潟・酒田・会津周遊旅!お得な使い方をお探しならこれ」という内容でお届けしました。
お得な使い方やプランをお探しの人にはおすすめしたいコース。
ぜひ参考にしていただければと思います。