- 青春18きっぷで電車旅がしてみたい
- この春に青春18きっぷで一人旅がしたいが、行き先を迷っている
- 青春18きっぷ旅行におすすめの場所を知りたい
そんな人へ向けて、当ブログ「東北旅びより」では「【2024春版】青春18きっぷ一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選」という内容でお届けします。
乗り放題切符の代名詞ともいえる青春18きっぷ。
その気になれば東京から仙台、大阪から青森…なんて旅行も可能です。
筆者がよく旅をする東北地方には、2024年春だからこそ乗りたいローカル線が盛り沢山。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
青春18きっぷについて簡単におさらいしよう
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRTが5日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
JRの路線なら日本中どこへでも行けるのが最大の魅力。
切符は1枚で5回分使用でき、12,050円での販売。
つまり1日あたり2,410円分使えば元を取れる計算となります。
なお青春18きっぷの詳しい使い方は「【初心者向け】青春18きっぷ攻略ガイド」を参考にしてみてください。
【2024春版】青春18きっぷ一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選
【釜石線】新観光列車や元急行の乗り得列車で岩手沿岸部へ
釜石線は、岩手県内陸部の花巻駅と、沿岸部の釜石駅を結ぶ路線。
花巻市は宮沢賢治ゆかりの地であることから「銀河ドリーム釜石線」という愛称がつけられています。
また宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」をモチーフとした列車、SL銀河も以前は走っていましたね。
2023年6月に引退したSL銀河に代わり、新たにデビューしたのが観光列車ひなび。
2023年12月に運行開始し、今後は青森・岩手・秋田を中心に活躍の場を広げていきます。
基本的に釜石線内での運転が多くなるでしょうから、これを機に乗車してみるのもアリでしょう。
また釜石線といえば外せないのが、盛岡駅~釜石駅で運行する快速はまゆり。
地方の快速列車にしては珍しく、自由席の他に指定席車両が付いているのが特徴です。
指定席はなんと全座席リクライニングシート。
530円だけ追加すれば青春18きっぷでも利用できることから、乗り得列車としても有名です。
ひなびと合わせておすすめしたい、釜石線の列車です。
【東北本線】春限定!車窓を流れる一目千本桜の景色
東北本線は、東京駅から岩手県の盛岡駅までを結ぶ長大路線。
古くから日本の大動脈路線として活躍してきました。
東北本線 船岡〜大河原
桜の名所「一目千本桜」の開花時期に合わせて徐行運転してくれます🌸#桜 #東北本線 #一目千本桜 #最高かよ pic.twitter.com/WiYiEd2rUB
— なか@東北旅びより (@naka_travel) April 3, 2021
春の時期におすすめしたいのが、宮城県南部の船岡駅〜大河原駅間で見れる一目千本桜。
白石川沿いに咲くおよそ1,200本もの桜並木の風景は圧巻…
その景観は「さくら名所百選」にも選ばれており、毎年県内外から多くの観光客が訪れています。
車窓から眺めるのもいいですし、時間があれば途中下車して堤防沿いを散策するのもおすすめ。
毎年4月上旬~中旬が見頃と言われているので、タイミングが合えばぜひ。
青春18きっぷと似た切符で、北海道&東日本パスがあります。
4月22日までと利用期間が長めに設定されているので、お花見もついでに楽しみたい人にはこちらもおすすめです。
【常磐線】全長2.2㎞にわたる夜ノ森の桜のトンネル
常磐線は東京都の日暮里駅から太平洋沿いを経由し、宮城県の岩沼駅までを結ぶ343.7kmの路線。
ただ実際は岩沼駅から先の仙台駅まで、日暮里駅から先の上野駅・品川駅まで直通しているため、走行距離はもう少し長いです。
春の時期におすすめしたいのが、夜ノ森の桜トンネル。
福島県を代表する名所で、約2kmにわたる420本の桜並木に、毎年多くの観光客が魅了されています。
夜間のライトアップも幻想的な美しさ。
例年4月上旬~中旬が見頃と言われているので、タイミングが合えばおすすめです。
「青春18きっぷで乗りたい海沿いを走る東北の列車」でもある通り、青春18きっぷで仙台~東京を移動する場合、東北本線を乗り継いで行くのが一般的。
他の路線に比べると少ないですが、所々で太平洋の景観も車窓から楽しめます。
青春18きっぷと似た切符で、北海道&東日本パスがあります。
4月22日までと利用期間が長めに設定されているので、お花見もついでに楽しみたい人にはこちらもおすすめです。
【奥羽本線】明治から続く立ち売り販売と新型新幹線E8系
奥羽本線は、福島駅から山形・秋田を経由し、青森駅までを結ぶ路線。
東北地方の主要都市を結ぶ重要路線のひとつです。
山形新幹線つばさの車両として20年近く使われてきた、E3系。
その後継機として2024年3月にデビューしたのが、E8系新幹線です。
山形新幹線は福島駅~新庄駅間では在来線への直通運転をしているので、タイミングが合えば山形県内で見れるチャンスがあるかもしれません。
時間があれば、峠駅に寄り道するのもおすすめ。
山形県米沢市に所在する、奥羽本線内屈指の秘境駅。
新幹線はすべて通過し、普通列車上下6本のみが停車します。
標高626mと沿線内で最も高い場所で営業する、峠の茶屋。
そこで販売する峠の力餅は有名で、列車が来るなりホームには人だかりができるほど。
峠の茶屋の最大の特徴は何と言っても、全国的にも珍しいホームでの立ち売り販売を実施しているところ。
奥羽本線の峠駅開業直後である1901(明治34)年から、峠の力餅の販売を続けること120年以上…
汽車・客車だった車両もやがて電車へと代わり、当時のような旅情は失われつつあるものの、立ち売りスタイルは健在。
創業以来、鉄道旅行者から愛され続ける味がそこにはあります。
【五能線】貴重な国鉄気動車キハ40を原型とするリゾートしらかみ くまげら編成
五能線は川部駅~東能代駅の約147kmを結ぶ路線。
全列車が川部駅から先の弘前駅まで直通しているので、実際の走行距離はもう少し長いです。
そんな五能線で走る観光列車が、リゾートしらかみ。
秋田駅~弘前駅・青森駅を五能線経由で1日3往復運行しています。
東北を代表する観光列車としても全国的に有名です。
関連記事【初心者向け】リゾートしらかみの料金や時刻表・予約方法など解説
全3種で一番古いタイプの「くまげら編成」は、貴重となった国鉄時代の気動車キハ40を原型とする車両。
- リゾートしらかみくまげら編成
- 主に仙台周辺で活躍する風っこ
- 会津鉄道会津線のお座トロ展望列車
数年前までは東北各地で見られたキハ40も、今では以上の3つを残すのみ。
もうしばらくは残り続けるでしょうが、いつ引退してもおかしくないのも事実。
今のうちに沢山乗車しておくのがおすすめです。
【津軽線】復旧か廃止か?今も不通が続く蟹田駅~三厩駅
津軽線は、青森駅から蟹田駅を経由し、三厩駅までを結ぶ路線。
- 青森駅~蟹田駅 電線があるため電車での運行
- 蟹田駅~三厩駅 電線がないため気動車での運行
以上のように分かれているのが特徴です。
北海道新幹線開業前は、数々の優等列車が走った路線でもあります。
【青森県 津軽線】
東北最果てのローカル線として有名な津軽線。沿線から漂う秘境感がたまらん…!#コロナで気が滅入るからみんなの動画で旅行しようぜ pic.twitter.com/3KrkYw7faY
— なか@東北旅びより (@naka_travel) April 8, 2020
車窓からのぞむ陸奥湾の景色。
最果てに来たかのような旅情を味わえる素晴らしいローカル線です。
そんな津軽線は2022年8月の大雨の影響で、蟹田駅~三厩駅間が運行休止に。
現在はバスによる代行輸送及び乗合タクシー「わんタク」「わんタク定時便」への振替輸送を実施中です。
- 青森駅~蟹田駅 鉄道での運行
- 蟹田駅~三厩駅 代行バス・乗合タクシーでの輸送
この運休区間の存廃を巡り、沿線自治体とJRでは協議を続けているそう。
災害による不通が続いた後、そのまま廃線の運命をたどった路線が同じ東北に前例としてあるだけに、心配ですね。
本州最北端の駅は大湊線の下北駅なんだけど、パッと見だとどうしても津軽線の三厩駅の方が最北端っぽさを感じる。 pic.twitter.com/QGe9uonJ3h
— なか@東北旅びより (@naka_travel) July 27, 2021
この風情溢れる駅舎が残る風景も、下手したら二度と見れなくなるのかもしれません。
廃止がまだ決まったわけではありませんが、津軽半島の観光に合わせていま現在の風景を残しておくのも、いいのではないかと思います。
【磐越西線】鶴ヶ城の桜とSLばんえつ物語
磐越西線は、郡山駅~会津若松駅~新津駅を結ぶ路線。
- 郡山駅~会津若松駅
- 会津若松駅~新津駅
基本的に以上の区間に分かれて運行しています。
日本で唯一の赤瓦の天守閣を持つ城、鶴ヶ城。
春には約1000本のソメイヨシノが開花し、その景観は「日本さくら名所100選」にも選ばれているほど。
期間限定で夜間ライトアップも実施しており、夜桜も楽しめます。
例年4月中旬~下旬が見頃と言われていますが、早いと上旬には開花することも。
また磐越西線を走る人気観光列車、SLばんえつ物語も4月から運行再開となります。
青春18きっぷ利用者であれば、840円追加することで普通車指定席を利用可能。
タイミングが合えば、桜の観光と合わせてぜひ乗車していただきたい列車です。
青春18きっぷと似た切符で、北海道&東日本パスがあります。
4月22日までと利用期間が長めに設定されているので、お花見もついでに楽しみたい人にはこちらもおすすめです。
【2024春版】青春18きっぷ一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選|まとめ
以上、今回は「【2024春版】青春18きっぷ一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選」という内容でお届けしました。
ぜひ参考にしていただければと思います。