これまでに青春18きっぷや北海道&東日本パスを使い、東北各地で鉄道一人旅をしてきた筆者。
今回はそんな筆者が
- 絶対なんとしてもまた乗りたい!
- これはぜひみんなにも乗ってほしい!
と感じた、一人旅におすすめしたい東北のローカル線を5つ厳選しました。


海が見える路線や、山の中を走る路線など、東北には絶景ローカル線が盛り沢山。
ぜひお好みのローカル線を見つけていただければ嬉しいです。
【東北】乗って良かった!一人旅におすすめしたいローカル線5選
ここでは、一人旅におすすめしたい東北のローカル線を5つ紹介していきます。
なお先に名前だけ紹介すると、以下の通り。
以上の5つのローカル線です。
海岸の絶景を見られる路線や、峠越えの険しい景色を見れる路線などジャンルは様々。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
津軽線
津軽線は、青森県の青森駅~三厩駅の約56kmを結ぶ路線。
ほとんどの列車が青森駅~蟹田駅間、蟹田駅~三厩駅間で分かれて運行しています。
最近乗った東北のローカル線の中でイチオシなのは青森の津軽線…車窓が綺麗なのはもちろんだけど、沿線から漂う最果て感がローカル線の旅のイメージにピッタリすぎてまじでハマる…機会があればぜひ😳 pic.twitter.com/BEyzXJsMv0
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 27, 2019
秘境感漂う沿線風景から、巷では「最果てのローカル線」とも言われています。
厳密に言うと、最果てのローカル線は津軽線ではなく、同県を走る大湊線なのですが…
(本州最北端の駅である下北駅が沿線内にあるため)
津軽線の方があまりにも最果て感満載の車窓なので、このように言われているのだとか。
新海はTwitterで「学生時代に何度かひとり旅をして、東北、青森は静かで美しい場所だなあと思っていたんです」「ヒロキたちが使っている津軽線沿いの駅は実在のものです」と述べている。
引用:Wikipedia
「君の名は」「天気の子」などを手掛けたアニメーターとして有名な新海誠監督。
実は津軽線沿線が、新海誠監督の作品の舞台となっているんです。
「雲のむこう、約束の場所」という作品内で、津軽線沿線の風景が使われています。
聖地巡礼を兼ねて、沿線で観光してみるのもいいですね。
2021年3月のダイヤ改正で、津軽線で使われていた国鉄車両キハ40系は、新型車両のGV-E400系に置き換えられました。
車窓から見える陸奥湾。
快晴の日の景色は特に素晴らしいです。
まさにローカル線の旅のイメージにピッタリな路線なので、とてもおすすめですよ。

五能線
五能線は、川部駅(青森県)~東能代駅(秋田県)の約147kmを結ぶ路線。
世界よ、これが東北のローカル線である。 pic.twitter.com/Lc5eTBV5nC
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 21, 2021
海沿いを走るローカル線で、約80kmの区間に渡って日本海の絶景を車窓から見れるのが最大の魅力です。
また五能線沿線の驫木駅は、その景色の良さから青春18きっぷのポスターに選出されたことも。
ローカル線の旅情を存分に味わえる路線なので、おすすめですよ。
秋田駅~青森駅間では「リゾートしらかみ」という観光列車が五能線経由で走っています。
東北を代表する観光列車で、全国的に有名です。
沿線の観光名所では数十分停車してくれます。
青春18きっぷや北海道&東日本パス利用者なら指定席券(530円)を買うだけで乗れるので、乗り得な列車とも言えますね。
出発駅までのアクセスも比較的簡単なので、鉄道旅初心者には特におすすめですよ。


また、沿線には黄金崎不老ふ死温泉や、八森いさりび温泉ハタハタ館といった温泉もあります。
宿泊はもちろん、日帰り利用も可能なので、鉄道旅行がてら立ち寄るのもおすすめです。



秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線
秋田内陸縦貫鉄道は、鷹巣駅と角館駅を結ぶ第三セクター鉄道路線。
世界よ、これが冬の東北である。
#見た人もなにか無言で東北あげる pic.twitter.com/fpEN2IlpVt
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 25, 2021
秋田内陸線の魅力は何と言っても、ほぼ全線を通して広大な自然を車窓から楽しめるところ。
中でも冬の秋田内陸線の車窓は、とてもおすすめ。
車窓から見える雪景色がまるで水墨画のようで、思わず見入ってしまいます。


「打当温泉マタギの湯」「阿仁前田温泉クウィンス森吉」など、沿線には温泉地も数多くあります。
途中下車して日帰り温泉をしながら、車窓を楽しむ…そんな旅もいいと思います。

三陸鉄道リアス線
三陸鉄道リアス線は、岩手県の盛駅~久慈駅を結ぶ第三セクター鉄道路線。
以前まで、三陸鉄道リアス線は「北リアス線」と「南リアス線」に分かれて運行していました。
- 北リアス線:久慈駅~宮古駅
- 南リアス線:釜石駅~盛駅
宮古駅~釜石駅間は、元々JR山田線の区間だったんです。
しかし2011年3月11日の東日本大震災の影響で運行休止に…
その後、2019年3月23日に三陸鉄道に移管されて復旧を果たしました。
そして現在は盛駅~久慈駅の163kmの距離を結ぶ、全国最長の第三セクター鉄道として活躍しています。


海のイメージが強くなりがちな三陸鉄道リアス線ですが、実は山の景色も楽しめるローカル線なんです。
山を越え、トンネルを抜ければ大海原…
リアス式海岸の複雑で美しい風景は必見です。
沿線の宮古市、釜石市、大船渡市は魚の街としても知られています。
大船渡駅からだと徒歩圏内に大船渡魚市場があるので、観光がてら立ち寄るのもいいですね。

只見線
只見線は、会津若松駅(福島県会津若松市)~小出駅(新潟県魚沼市)の約135㎞を結ぶ路線。
只見線は全国的に秘境ローカル線として有名です。
その理由は、時刻表を見てもらえばすぐに分かるかと…

2018年5月現在の会津川口駅の時刻表です。
沿線のほとんどが無人駅で、会津川口駅発の列車はなんと1日に6本…
また只見線沿線は豪雪地帯のため、冬期になると運休になる列車が続出します。
- 運行本数が極端に少ない
- 快速列車の運転ゼロ
- 沿線は無人駅だらけ
そんなド田舎を走る路線ですが…
実は絶大な人気を誇るローカル線ということをご存知ですか?
只見線は「絶景の秘境路線」と呼ばれているんです。
絶景というだけあって
- 日本経済新聞「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」第1位
- 日本経済新聞「雪景色のきれいなローカル線ベストテン」第3位
- 旅と鉄道「好きなJRローカル線ランキング(東日本編)」第1位
- 中国の人気SNS微博(ウェイボー)にて「世界で最もロマンチックな鉄道」として話題に
以上のように、メディアからの評価もピカイチ。
国内だけでなく、海外からも支持を得ているローカル線です。
只見線沿線は国内屈指の超豪雪地帯。
車窓から雪景色を楽しめます。


只見線の線路に沿うように流れる、只見川の風景。
新緑の時期の車窓は特におすすめです。

東北でローカル線の旅をするなら北海道&東日本パスがおすすめ
鉄道旅の乗り放題切符といえば、青春18きっぷが代表的。
ですが実は青春18きっぷと似たようなもので、北海道&東日本パスというフリー切符があるのをご存知ですか?
なぜなら北海道&東日本パスなら、青春18きっぷでは乗れない東北の路線にも乗れるからです。
中でも注意が必要なのは、青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道ですね。
青春18きっぷだと、青い森鉄道は条件付きで利用しなければいけませんし、IGRいわて銀河鉄道に至っては乗車すらできません。

青春18きっぷだけで、東京方面から東北方面へ向かう場合、山形県、秋田県側から遠回りしなければいけないんです。
しかもこの区間は「東北の難所」でも解説しているように、列車の運行本数がかなり少ない場所もあります。

その点、北海道&東日本パスなら青い森鉄道、IGRいわて銀河鉄道が乗り放題。
青春18きっぷのような制限がないので、気兼ねなく利用できます。
- 盛岡~青森間はJRではないため、青春18きっぷ利用者は注意が必要
- IGRいわて銀河鉄道(盛岡~目時間)は、青春18きっぷでは乗れない
- 青い森鉄道(目時~青森間)は、八戸・野辺地・青森でのみ乗り降り可
- 北海道&東日本パスなら、青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道も乗り放題に
- 東北・北海道方面での旅行なら、北海道&東日本パスを検討してみてもいいかも?
なお北海道&東日本パスの特徴や買い方、使い方などは「北海道&東日本パスについて」にて紹介しています。
こちらも合わせて参考にしてみてください。

【東北】乗って良かった!一人旅におすすめしたいローカル線5選|まとめ
以上、今回は「【東北】乗って良かった!一人旅におすすめしたいローカル線5選」という内容でお届けしました。
時折、方言が飛び交う車内。
1両~2両編成の鉄道に乗りながら眺める、昔懐かしい風景。
東北には魅力的なローカル線が数多く、鉄道旅行をするにはうってつけです。







