- 一人旅、電車旅がしてみたい
- この夏に東北で一人旅がしたいが、行き先を迷っている
- 鉄道旅行におすすめの場所や路線を知りたい
そんな人へ向けて、当ブログ「東北旅びより」では「【2024夏版】旅行好き厳選!一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選」という内容でお届けします。
旅行好きにおすすめしたい、列車を使った一人旅。
中でも有名な乗り放題切符「青春18きっぷ」を使えば、その気になれば東京から仙台、大阪から青森…なんて旅行も可能です。
筆者がよく旅をする東北地方には、2024年夏だからこそ乗りたいローカル線が盛り沢山。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
【2024夏版】旅行好き厳選!一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選
【釜石線】新観光列車やレトロな乗り得列車で岩手沿岸部へ
釜石線は、岩手県内陸部の花巻駅と、沿岸部の釜石駅を結ぶ路線。
花巻市は宮沢賢治ゆかりの地であることから「銀河ドリーム釜石線」という愛称がつけられています。
また宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」をモチーフとした列車、SL銀河も以前は走っていましたね。
2023年6月に引退したSL銀河に代わり、新たにデビューしたのが観光列車ひなび。
2023年12月に運行開始し、青森・岩手・秋田を中心に活躍しています。
基本的に釜石線内での運転が多いですし、これを機に乗車してみるのもアリでしょう。
また釜石線といえば外せないのが、盛岡駅~釜石駅で運行する快速はまゆり。
快速列車にしては珍しく、自由席の他に指定席車両が付いているのが特徴です。
指定席はなんと全座席リクライニングシート。
530円だけ追加すれば青春18きっぷでも利用できることから、乗り得列車としても有名です。
ひなびと合わせておすすめしたい、釜石線の列車です。
【磐越西線】新観光列車とレトロなSLで会津を巡る
磐越西線は、新津駅(新潟県)~郡山駅(福島県)の約175kmを結ぶ路線。
- 郡山駅~会津若松駅・喜多方駅
- 会津若松駅~新津駅
以上の区間で分かれて運行しています。
あいづSATONO
SLばんえつ物語
その磐越西線を代表する2大観光列車、あいづSATONOとSLばんえつ物語。
以上の区間で運行しています。
どちらも人気の観光列車で、個人的にもぜひ乗っていただきたいと思うところ。
2日かけて乗り比べるのもいいですし、時間帯的に1日でどっちも乗ってしまうことも可能。
会津旅行のお供に使いたい、非日常を楽しめる素晴らしい列車です。
【山田線】日本の原風景を楽しめる岩手の秘境ローカル線
山田線は、岩手県の盛岡駅~宮古駅間の約102kmを結ぶ路線。
かつては宮古駅より先の釜石駅まで結んでいましたが、東日本大震災の影響で盛岡駅~宮古駅間での運行を余儀なくされていました。
宮古駅~釜石駅間は現在、三陸鉄道リアス線に移管された形で復旧しています。
山田線すご…よくこんなとこに線路通せたなあ🙄 紅葉シーズンになったらもっと景色がよさそう! pic.twitter.com/BiGmWIKmOS
— なか@東北旅びより (@naka_travel) September 27, 2019
山田線は、山奥を走る東北屈指の秘境ローカル線。
かなり険しい峠を越えていきます。
特におすすめしたい時期は夏。
車窓から見える新緑や清流が美しく、見ていて飽きません。
秘境ローカル線に乗りたい人や、山奥の車窓を楽しみたい人には特におすすめの路線です。
【羽越本線】日本海を結ぶ路線で新潟・山形・秋田の旅
羽越本線は、新津駅(新潟県)から酒田駅(山形県)を経由し、秋田駅までの約271kmを結ぶ路線。
東北の日本海側で活躍する、主要路線のひとつとして数えられます。
羽越本線の魅力はなんといっても、その風光明媚な車窓。
新潟県側では、日本海の絶景や笹川流れ。
山形県・秋田県側では、庄内平野や鳥海山。
険しい山道や崖の中を進む姿は、○○本線という名前からは想像がつきません。
そんな羽越本線で運行する特急列車、いなほ号。
いなほ号は、羽越本線・白新線経由で新潟駅~酒田駅~秋田駅間を結ぶ特急列車です。
特急いなほの最大の特徴は、圧倒的な快適性を誇るグリーン車。
- 2列+1列の3列広々シート
- 新幹線をはるかに上回る足元の広さ
- 充電コンセント付き
- 車窓を楽しめるフリースペースあり
鉄道旅行者の中では「豪華すぎるグリーン車」として有名で、在来線の特急列車としては最高のスペックだと言われています。
筆者はこれまでに様々な車両に乗ってきましたが、特急いなほのグリーン車は間違いなくトップクラスの快適性です。
そして酒田駅~新潟駅間では、海里という観光列車が羽越本線、白新線経由で走ってます。
観光列車 海里の車内
海里は酒田駅〜新潟駅間を羽越本線、白新線経由で結ぶ観光列車。同区間を走行していた「きらきらうえつ」の後継車として、2019年10月にデビューした。リクライニング席や半個室席、売店に食堂車…まさに観光列車にふさわしい作りになっている。 https://t.co/M0hXFAnHC3— 東北旅びより@東北の一人旅メディア (@tohoku_travel) January 20, 2023
東北・新潟を代表する人気観光列車、海里。
車窓はもちろん設備も充実しており、非日常を思う存分に味わえる素晴らしい列車です。
【奥羽本線】新型新幹線E8系とローカル特急つがる号
奥羽本線は、福島駅から山形・秋田を経由し、青森駅までを結ぶ路線。
東北地方の主要都市を結ぶ重要路線のひとつです。
旧型のE3系
新型のE8系
山形新幹線つばさの車両として20年近く使われてきた、E3系。
その後継機として2024年3月にデビューしたのが、E8系新幹線です。
山形新幹線は福島駅~新庄駅間では在来線への直通運転をしているので、タイミングが合えば山形県内で見れるチャンスがあるかもしれません。
また秋田駅~青森駅間では、特急つがる・スーパーつがる号が1日3往復運行しています。
ローカル特急でありながら、半室グリーン車がついている特急つがる。
- 霞桜をイメージした、落ち着きを感じる座席
- 高級感と温かみのあるインテリア
- フットレスト付きで足元楽チン
秋田駅~青森駅間は、隣県でも普通列車であれば3時間以上かかる区間。
しかも普通列車はロングシート車両ですし、特急列車の存在は心強いです。
夏の奥羽本線の車窓から pic.twitter.com/5eLgsvb1lB
— 東北旅びより@東北の一人旅メディア (@tohoku_travel) February 26, 2023
これぞ日本の原風景と言わんばかりの、夏の奥羽本線の車窓。
特急の車窓から眺める田園風景もまた格別です。
【五能線】貴重な国鉄気動車キハ40を原型とするリゾートしらかみ くまげら編成
五能線は川部駅~東能代駅の約147kmを結ぶ路線。
全列車が川部駅から先の弘前駅まで直通しているので、実際の走行距離はもう少し長いです。
そんな五能線で走る観光列車が、リゾートしらかみ。
秋田駅~弘前駅・青森駅を五能線経由で1日3往復運行しています。
東北を代表する観光列車としても全国的に有名です。
関連記事【初心者向け】リゾートしらかみの料金や時刻表・予約方法など解説
全3種で一番古いタイプの「くまげら編成」は、貴重となった国鉄時代の気動車キハ40を原型とする車両。
- リゾートしらかみくまげら編成
- 主に仙台周辺で活躍する風っこ
- 会津鉄道会津線のお座トロ展望列車
数年前までは各地で見られたキハ40も、東北では以上の3つを残すのみ。
もうしばらくは残り続けるでしょうが、いつ引退してもおかしくないのも事実。
今のうちに沢山乗車しておくのがおすすめです。
【津軽線】津軽半島最果ての地、龍飛崎・階段国道へ
津軽線は、青森駅から蟹田駅を経由し、三厩駅までを結ぶ路線。
- 青森駅~蟹田駅 電線があるため電車での運行
- 蟹田駅~三厩駅 電線がないため気動車での運行
以上のように分かれているのが特徴です。
北海道新幹線開業前は、数々の優等列車が走った路線でもあります。
【青森県 津軽線】
東北最果てのローカル線として有名な津軽線。沿線から漂う秘境感がたまらん…!#コロナで気が滅入るからみんなの動画で旅行しようぜ pic.twitter.com/3KrkYw7faY
— なか@東北旅びより (@naka_travel) April 8, 2020
車窓からのぞむ陸奥湾の景色。
最果てに来たかのような旅情を味わえる素晴らしいローカル線です。
そんな津軽線は2022年8月の大雨の影響で、蟹田駅~三厩駅間が運行休止に。
現在はバスによる代行輸送及び乗合タクシー「わんタク」「わんタク定時便」への振替輸送を実施中です。
- 青森駅~蟹田駅 鉄道での運行
- 蟹田駅~三厩駅 代行バス・乗合タクシーでの輸送
「蟹田~三厩が廃線・バス転換へ」にあるように、近い将来末端区間が廃線となることがほぼ確定しました。
本州最北端の駅は大湊線の下北駅なんだけど、パッと見だとどうしても津軽線の三厩駅の方が最北端っぽさを感じる。 pic.twitter.com/QGe9uonJ3h
— なか@東北旅びより (@naka_travel) July 27, 2021
この風情溢れる駅舎が残る風景も、もう二度と見れなくなるのかもしれません。
津軽半島の観光に合わせていま現在の風景を思い出に残しておくのも、いいのではないかと思います。
この夏の鉄道旅行は青春18きっぷで!初心者にもおすすめの乗り放題切符
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRTが5日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
JRの路線なら日本中どこへでも行けるのが最大の魅力。
切符は1枚で5回分使用でき、12,050円での販売。
つまり1日あたり2,410円分使えば元を取れる計算となります。
なお青春18きっぷの詳しい使い方は「【初心者向け】青春18きっぷ攻略ガイド」を参考にしてみてください。
【2024夏版】旅行好き厳選!一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選|まとめ
以上、今回は「【2024夏版】旅行好き厳選!一人旅におすすめしたい東北のローカル線7選」という内容でお届けしました。
ぜひ参考にしていただければと思います。