びゅうコースター風っこを使用した臨時の快速列車「風っこ湯けむり号」に乗車してきました。
風っこ湯けむり号は、仙台駅~新庄駅間を東北本線、陸羽東線経由で走る全車指定席の観光列車。
普段はキハ110系の快速湯けむり号が走っていますが、この日は臨時で風っこでの運行でした。
トロッコ列車の車窓から眺める紅葉は、より一層お出かけ気分を味わえていいものでした。
ということで当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 引退が近いと言われている、びゅうコースター風っことはどんな列車?
- びゅうコースター風っこの座席表・車内・運転日・乗車記
- 風っこ湯けむり号の指定席料金・予約方法・時刻表・停車駅など
ぜひ参考にしてみてくださいね。
びゅうコースター風っことは?
びゅうコースター風っこは、2000年に登場したJR東日本の鉄道車両。
仙台支社で使用されていたトロッコ貨車を置き換える目的で製造されました。
現在は主に臨時列車、ジョイフルトレインとして仙台エリア近辺で活躍しています。
びゅうコースター風っこは、今もなお絶大な人気を誇る国鉄車両「キハ40系」を改造したもの。
キハ40系は、誕生からすでに40年以上経過しています。
そのため各地で新車への置き換えがすでに始まっていました。
このように、東北でもキハ40系の引退ラッシュが続いている状態でした。
仙台ではキハ40系を改造した観光列車「リゾートみのり」が走っていましたが、2020年6月をもって引退に…
今も旅行者から根強い人気を誇る、びゅうコースター風っこ。
デビューから数十年経っている以上、残念ですが引退する未来はそう遠くないと考えられます。
もし乗車したい場合は、早めに乗っておくのがおすすめです。
びゅうコースター風っこの座席表・車内
座席表
びゅうコースター風っこは、全部で2両編成。
トイレは1号車に備え付けられています。
- 窓側の座席:A席・D席
- 通路側の座席:B席・C席
座席配置は、上記の通り。
切符を予約する際の参考にしてみてください。
車内
トロッコ列車風に改造された、びゅうコースター風っこの車内。
冬季期間は、車両側面に大きなガラス戸をはめ込んで運行しています。
窓のひとつひとつが大きいので、車窓を楽しむには十分ですね。
木製の座席には、それぞれテーブルとペットボトルホルダーが設置されています。
前後の座席間隔はそれほど広くないので、対面で誰かが座るとけっこう窮屈かもしれません…
2号車にはストーブも設置されているんです。
冬季期間の「風っこストーブ○○号」として運転している時期は、ストーブをつけて運行しています。
車内のライトもアウトドアチックに改造されています。
1号車には車椅子対応のトイレがついています。
【2021年度】びゅうコースター風っこの指定席料金・運転日・予約方法
びゅうコースター風っこの指定席料金
指定席 | 840円 |
---|
びゅうコースター風っこは、全車指定席の列車。
乗車する際は840円の指定席料金が必要です。
びゅうコースター風っこは、基本的に快速列車としての運行がほとんど。
快速列車としての運転の場合は、青春18きっぷや北海道&東日本パスなどでも乗車できます。
今回筆者が乗車したのは、仙台駅~新庄駅間で走る風っこ湯けむり号。
参考までに、仙台駅~新庄駅間の運賃は以下のようになります。
- 仙台駅~新庄駅:1,980円
- 仙台駅~鳴子温泉駅:1,690円
- 新庄駅~鳴子温泉駅:990円
もし仙台近郊で日帰り旅行をするなら、小さな旅ホリデー・パスを使うのもおすすめです。

びゅうコースター風っこの運転日(2021年度冬)
列車名 | 出発駅 | 出発時刻 | 到着駅 | 到着時刻 | 運転日 |
---|---|---|---|---|---|
風っこストーブ 湯けむり号 | 仙台 | 9:09 | 鳴子温泉 | 11:01 | 1/29.30 |
鳴子温泉 | 13:15 | 仙台 | 15:02 | ||
風っこストーブ 喜多方号 | 郡山 | 9:50 | 喜多方 | 11:55 | 2/11.12 |
喜多方 | 14:49 | 郡山 | 16:55 | ||
風っこストーブ 女川号 | 仙台 | 9:57 | 女川 | 11:58 | 2/19.20 |
女川 | 14:16 | 仙台 | 16:49 |
2021年度冬のびゅうコースター風っこの運転日は、上の表の通り。
なお予定変更の可能性もあるので、JR東日本の公式サイトもその都度確認していただくと、確実かと思います。
びゅうコースター風っこの予約方法
- えきねっと
- みどりの窓口
- 駅の指定席券売機
えきねっとで予約する場合は公式サイトにアクセスし、画面上部の緑のバーから【きっぷ予約・変更】を選択してください。
【乗車記】びゅうコースター風っこ|陸羽東線の紅葉を楽しみながら新庄から仙台へ
新庄駅から風っこ湯けむり号に乗車
今回の旅のスタートは新庄駅。
山形県新庄市の代表駅で、奥羽本線、陸羽東線、陸羽西線が乗り入れています。
風っこ湯けむり号は、仙台駅と新庄駅を東北本線、陸羽東線経由で結ぶ臨時列車。
普段はキハ110系を使用した快速湯けむり号が走っていますが、この日は風っこを使用しての運行です。
発車の10分ほど前に、風っこ湯けむり号は新庄駅の5番線に入線しました。
さすが人気のある車両なだけに、車内はほぼ満席…
車両側面には「新庄~仙台 風っこ」と表示されています。
びゅうコースター風っこのロゴマーク。
外装は、春から夏にかけての車窓の自然をイメージしたデザインなのだとか。
若葉のロゴマークが使われているのは、そのためなんですね。
方向幕は「臨時」の表示になっていました。
定刻通りに新庄駅を出発した風っこ湯けむり号。
エンジン音を響かせながら、陸羽東線内を進みます。
最上駅で陸羽東線の普通列車と行き違い。
陸羽東線の車窓から見える紅葉は圧巻!
陸羽東線のベストシーズンは秋。
辺り一面に広がる紅葉を車窓から楽しめます。
やっぱり秋の陸羽東線は東北の誇りよ。 pic.twitter.com/gJMray9XSe
— なか@東北旅びより (@naka_travel) November 18, 2020
動画で見ると、こんな感じ。
陸羽東線の車窓から。鳴子峡の紅葉、少しずつ色づき始めてるね🍁 pic.twitter.com/GYopvVjihm
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 22, 2020
沿線の鳴子峡という観光地は、紅葉スポットとして全国的に有名。
特に秋になると、毎年多くの観光客で賑わいます。
鳴子峡を過ぎ、温泉街が車窓から見えてくると、鳴子温泉駅はもうすぐそこです。
鳴子温泉駅を出発
新庄駅から約1時間、風っこ湯けむり号は鳴子温泉駅に到着しました。
仙台駅発の快速湯けむり号、風っこ湯けむり号の場合、鳴子温泉駅では20分ほど停車します。
しかし新庄駅発の快速湯けむり号、風っこ湯けむり号の場合、鳴子温泉駅では3分だけしか停車しないんです…
鳴子温泉駅周辺で観光した際の模様は、快速湯けむり号の乗車記を参考にしていただければと思います。

鳴子温泉駅を出発した風っこ湯けむり号。
夕暮れの田園風景の中を軽快に進みます。
小牛田駅に到着。
小牛田駅からは東北本線に入ります。
新庄駅から約2時間半…
終点の仙台駅に到着しました。
仙台で活躍するキハ40系も、びゅうコースター風っこのみとなりました。
どうか少しでも長く、活躍し続けてほしいと願うばかりです。
【乗車記】びゅうコースター風っこ|陸羽東線の紅葉を楽しみながら新庄から仙台へ|まとめ
以上、今回は「【乗車記】びゅうコースター風っこ|陸羽東線の紅葉を楽しみながら新庄から仙台へ」という内容でお届けしました。
仙台で走る唯一のキハ40系となった、びゅうコースター風っこ。
従来のキハ40系とはまた違った良さがあり、新鮮な気持ちで列車旅を楽しめます。
機会があればぜひ、びゅうコースター風っこに乗車されてみては?




