山形新幹線つばさに新型車両E8系が導入されることが分かりました。
正直、山形新幹線への新型車両の導入はまだ先になるんじゃないかと思ってたんですが…
どうやら2024年春頃から順次、投入を進めるようです。
それに伴い、福島駅の改良工事も実施されるとのこと。
ということで当ブログ「東北旅びより」では
- 山形新幹線ってそもそもどんな路線?
- 現在のE3系から新型車両E8系となることによるメリットは?
- なぜ福島駅の改良工事が必要なの?リニューアルでどう変わるの?
という内容をメインに紹介していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
なお本編から見たい場合は「山形新幹線のE3系が置き換えへ!新型車両を2023年春頃に導入」からご覧ください。
山形新幹線つばさとは?
山形新幹線は、東京駅~山形駅~新庄駅間の約421kmを結ぶ路線。
1992年に開業して以来、つばさ号の愛称で親しまれてきました。
山形新幹線の最大の特徴は、在来線と同線路を走行する点。
東京駅~福島駅間は東北新幹線と同線路を走行しますが、福島駅~新庄駅間は奥羽本線に入ります。
在来線を走ることから、別名「ミニ新幹線」と言われてるのも特徴のひとつです。
また2014年には、世界初の足湯新幹線「とれいゆつばさ」が福島駅~新庄駅間で運行し始めました。
これまでに山形新幹線つばさで運用されてきた車両
400系

400系は、かつて山形新幹線で使用されていた車両。
1992年の開業時から2010年まで運用についていました。
デビュー当初は6両編成でしたが、利用者増加に伴い1995年からは7両編成になっています。
E3系
400系の後を継ぎ、現在も山形新幹線として活躍し続けているこのE3系。
山形駅~新庄駅間の延伸時に誕生した1000番台、2008年から新たに投入された2000番台が存在します。
つばさ号のE3系は全部で7両編成です。

足湯新幹線とれいゆつばさでも、このE3系が使われています。

また足湯新幹線の他に、現美新幹線でもこのE3系が使われていますね。
現美新幹線は越後湯沢駅~新潟駅間で運行しています。
山形新幹線つばさのE3系が置き換えへ!新型車両E8系を2024年春から順次導入
JR東日本では、安全・安定性・快適性を高め、安心してご利用いただける鉄道づくりを推進し、輸送品質の向上を追求しています。このたび、山形新幹線に新型車両E8系を新造するとともに、福島駅アプローチ線の新設工事に着手することとしました。工事期間中、ご迷惑をお掛けしますが、何卒ご理解とご協力をお願いします。
引用:JR東日本
山形新幹線への新型車両導入及び福島駅改良工事の実施が、JRから正式に発表されました。
新型車両のE8系は2024年春から順次投入されるとのこと。
ネットでは
という声がかなり目立っていました。
正直、最初は僕もそう思いましたが…
車両の導入時期を考えれば、置き換えは仕方ないのかなあという感じですね。
2020年現在、山形新幹線内で最も新しい車両はE3系2000番台になるわけですが…
E3系2000番台は登場からすでに12年が経過してます。
新幹線の車両交代のタイミングは、デビューから15年程度が一般的。
つまり2023年になる頃には15年経っていることになるので…
最高時速320キロの秋田新幹線『E6系』をベースに同300キロ前後を念頭にしている。先頭形状も新デザインとする
引用:sankeibiz
そして気になる新型車両E8系ですが、どうやら秋田新幹線のE6系をベースにして新造されるとのこと。
現在、秋田新幹線こまち号で運用されているこちらのE6系。
調べてみたところ、2018年頃にE6系が山形新幹線内で試運転をしていたという情報もありました。

ちなみに新デザインのイメージ図はこんな感じ。
個人的にはライト部分が少し気になるところではあるんですが…笑
山形新幹線つばさ 新型車両E8系は現車両E3系とどう違う?
※スマホの場合、横にスクロール可
新型車両E8系 | 現車両E3系 | |
---|---|---|
車両数 | 7両編成 | |
定員 | 355名 | 394名 |
最高速度 | 東京~福島:300km/h 福島~新庄:130km/h | 東京~福島:275km/h 福島~新庄:130km/h |
コンセント | 普通席:全席 グリーン席:全席 | 普通席:窓側及び車端席 グリーン席:全席 |
無線LAN | あり | |
荷物スペース | 大型 (全車両) ※スーツケース対応 | 小型 (7両中5両) |
車椅子スペース | 普通席:2席 グリーン席:1席 | 普通席:1席 グリーン席:1席 |
防犯カメラ | 客室内、デッキ、通路部 | 客室内、デッキ |
E8系とE3系のスペックを比較してみました。
こちらのE5系との併結を想定しているため、車両の最高時速は275kmから300kmへアップ。
これにより宇都宮駅~福島駅間にて、これまでよりもさらに速いスピードでの運転が可能になります。
座席数は少なくなってしまったものの
- 全車両にスーツケース対応の大型荷物置き場を設置
- 全席コンセント完備
- 防犯カメラ、車椅子スペースの増備
などなど、サービスがかなり充実した印象があります。
新型車両の登場が楽しみですね。
山形新幹線つばさ 新型車両E8系導入に合わせて福島駅の改良工事も!リニューアルでどうなる?
山形新幹線の新型車両導入に合わせて、福島駅の新幹線ホームにて改良工事が実施されます。

オレンジ色の線:山形新幹線の使用線路
緑色の線:東北新幹線の使用線路
こちらは現在の福島駅の新幹線ホーム。
図を見ると分かる通り、山形新幹線は上下線ともに14番線にしか入りません。
そのためやまびこ号との増解結も14番線に限定されている状況です。
つまりやまびこ号とつばさ号が連結するためには、やまびこ号が一旦下り線を横断してから14番線に入らなければいけませんでした。
この変則的な構造が原因で
- 新幹線のダイヤを組む際のネックになる
- ひとつの列車に遅れが出ると、連鎖的に他の列車もどんどん遅れていく
という状況が長年続いていたんです。
そこでこれまでの問題に終止符を打つべく、JRは福島駅の大規模工事に挑むことに。
山形新幹線用の新たな線路(図の黄色線)を上りホームに接続し、上下線の運行を完全に分離…
そうすることで山形新幹線は上下線での同時侵入が可能になり、ダイヤの復旧や増発などが容易になります。
とは言うものの、まだ正式な発表はなく検討段階なのでなんとも言えませんが…
これが実現すれば「本数が少ない」とよく言われている山形新幹線のダイヤも、少しは改善されるのではないかと…
ぜひ実現していただきたいところですね。
【口コミ・評判】山形新幹線つばさの新型車両E8系導入に対するネットの声は?
2023年に山形新幹線に新車だと!?
やっぱり東北新幹線で最高速度が275km/hのE2、E3は足かせなのかな…
以前E6が山形新幹線に入線したのはこの為の検証? pic.twitter.com/6uCSXAZ4oZ
— 武氏 (@zc32s_0505) February 16, 2020
https://twitter.com/Haruru_Motizuki/status/1229063778353836032
一部では山形新幹線の話題でかなり持ち切りのようでした。
今後の発表に注目していきたいところですね。
【まとめ】山形新幹線 新型車両はE8系!福島駅改良工事でどう変わる?
以上、今回は「山形新幹線 新型車両はE8系!福島駅改良工事でどう変わる?」という内容でお届けしました。
新型車両E8系の運用と福島駅の改良工事が実現すれば、山形新幹線は速度アップや設備向上など…
様々な面で恩恵を受けられることでしょう。
具体的な運用時刻などの詳細はまだ発表されていないので、また情報が入り次第こちらでお知らせします。
https://www.naka-travel.com/entry/travel-yamagata


