日本の鉄道路線内には、周囲に人家が少なく大自然の中にポツンとたたずむ駅…
いわゆる秘境駅というものが存在します。
基本的に秘境駅は地方ローカル線に多いものですが、必ずしもそうとは限りません。
今回紹介する奥新川駅も、そのひとつ。
仙台駅と山形駅を結ぶ仙山線の路線内に、奥新川駅は存在します。
これでも東北最大の都市、宮城県仙台市に所在する駅です。
奥新川駅…一体どんな駅なのでしょうか…!?
ここでは秘境駅「奥新川駅」の全貌を明らかにしていこうと思います…!
奥新川駅ってどんな駅?
奥新川駅は、宮城県仙台市青葉区に所在する駅。
仙山線が発着しています。
人口100万人の政令指定都市、仙台市にあるにも関わらず、なんと駅周辺にはわずか3世帯しか住んでいないのだとか…
仙台市青葉区といえば、仙台駅や定禅寺通り、県庁などがある街の中心地。
その中心地と同じ区に秘境駅が存在しているだなんて、なかなか信じられないですよね…
ちなみに地図で言うと、奥新川駅があるのはほぼ山形県との県境の位置です。
…とは言え、人口100万人都市の仙台市ですよ。
あの天下の仙台に秘境駅だなんて、なかなか信じられませんね…
仙台にポツンと建つ秘境駅「奥新川駅」が想像以上の場所だった
仙台駅から仙山線の普通列車に乗車
今回の旅のスタートは仙台駅。
ここから仙山線に乗車し、奥新川駅を目指します。
都市部から列車1本ですぐに行ける秘境駅というのも、なかなか珍しいものです。
仙台駅から乗車するのは、仙山線の普通列車。
快速列車だと奥新川駅は通過してしまうので、もし行かれる場合は注意しましょう。
ちなみに仙台駅から奥新川駅までの料金は590円です。
秘境駅 奥新川駅に到着
仙台駅から約40分、奥新川駅に到着。
奥新川駅は宮城県最西端の駅です。

秘境駅にポツンと1人。
昼間でもけっこう寂しいです。
夜じゃなくて本当によかった…
ということで、奥新川駅のホームに降り立ちました。
仙台側の隣駅は作並駅。
作並温泉の最寄り駅です。
そして山形側の隣駅は面白山高原駅。
面白山高原駅からは山形県に入ります。
山形方面のホームには、待合室がありました。
待合室の中はこんな感じ。
ベンチ、ごみ箱がちゃんとありました。
秘境駅の待合室のわりには綺麗なので、関係者が定期的にメンテナンスしてくれてるんだと思います。
待合室には時刻表も用意されてました。
列車の本数は上下線ともに1日11本…
しかし仙台市と山形市を結ぶ重要路線なだけあって、秘境駅にしては本数が恵まれてる方かと思います。
2番線ホームの奥には、もう1本線路がありました。
かなり錆びてるので、もう使われていない線路のように見えます。
線路はここで途切れています。
ただの待避線なのか…それとも昔は1・2番線だけではなく、3番線もあったのか…
どっちなんでしょう。
山形方面のホームから外へ出る場合、線路を渡らなければいけません。
踏切も何もないので超危険です。
列車が来ないうちにささっと渡ってしまいましょうか…
さすが秘境駅…改札がありません。
購入した切符はこの回収箱に入れましょう。
Suicaは使えないのでご注意を!
駅舎の外観はこんな感じ。
コンクリート製のしっかりした駅舎ですね。
現在は無人駅ですが、窓口があるので以前は有人駅だったことがわかります。
調べたところ、1985年3月14日に無人化されたようですね。
旧国鉄時代の奥新川駅周辺の写真も掲示してありました。
当時は300人ほどの国鉄関係者が住む集落が駅周辺にあり、またハイキングや紅葉狩りの名所としても賑わっていたようです。
しかし周辺の人口減少や施設の閉鎖などが重なり、現在ではもう3世帯3人しか住んでいないのだとか。
駅ノートも置かれていました。
秘境駅というだけあって、多くのマニアが訪れるようです。
奥新川駅周辺を探訪
駅の外に出てみました。
駅周辺は「奥新川ライン」と呼ばれるハイキングコースになっているみたいです。
駅前には「奥新川食堂」というお店がポツンと一軒…
地域で唯一営業している飲食店、売店のようですが、僕が訪れた時は閉まっていました…残念…
人の気配なんて一切あらず。
聞こえるのは小鳥のさえずりと、草木の風になびく音だけ。
なんてのどかなんでしょう…
これが同じ区内にあるだなんて信じられます…? pic.x.com/t31vjTi7V0
— なか@東北旅びより (@naka_travel) June 21, 2020
ついうっかり忘れてしまいそうになりますが、これでも仙台市青葉区。
仙台の広さを改めて実感しました。
駅から15分ほど歩くと、休憩所とトイレが出てきました。
周辺にはかつてキャンプ場があったと聞きます。
数年前まではここも人で賑わっていたのでしょう。
ただ、人がいないにも関わらず車がちらほらあるし、なんかお地蔵さんも沢山いるし…
お化けにだけはぜっっったい遭遇したくないので、足早に次の場所へと進みましょう。
さらに奥へ進むと河原が見えてきました。
水がすごく透き通っていて、とても綺麗です。
見よ、この清流を。#気が向いたら #宮城においでよ pic.x.com/Qpdf5bxOW3
— なか@東北旅びより (@naka_travel) June 13, 2020
川の流れる音がすごく心地いいですね…
帰路につく
さて、周辺の観光も済んだことですし、ささっと駅に戻ってしまいましょう。
上り坂がず~~っと続くので地味にキツいですが、頑張りますか…
山奥ですし、やっぱり熊が出るんですね…
急いで駅に戻らねば。

仙山線に乗車し、仙台駅へ戻って本日の旅は終了です。
仙台にポツンと建つ秘境駅「奥新川駅」が想像以上の場所だった|まとめ
以上、今回は「仙台にポツンと建つ秘境駅「奥新川駅」が想像以上の場所だった」という内容でお届けしました。
都市部から列車1本で行ける秘境駅というのも、なかなか珍しいです。
とてものどかな場所ですし、機会があれば鉄道旅がてら立ち寄ってみては?


