観光列車とれいゆつばさ2号(新庄駅~福島駅)の乗車レポートをお届けします。
とれいゆつばさは、山形新幹線内で活躍する世界初の足湯新幹線。
これまでに様々な東北の観光列車に乗車してきましたが、とれいゆつばさは自信をもってオススメできる列車です。
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- とれいゆつばさとは、どんな観光列車?
- とれいゆつばさ2号(新庄発福島行き)の乗車記
- とれいゆつばさの料金やおすすめ座席
- とれいゆつばさ沿線のおすすめホテル・旅館
ぜひ参考にしてみてくださいね。
JR東日本ニュースにある通り、とれいゆつばさは2022年3月をもって運転終了となります。
運行終了までの間、JR東日本では様々な企画・イベントを実施するとのことです。
足湯新幹線「とれいゆつばさ」とは?
とれいゆつばさは、奥羽本線・山形新幹線の新庄駅~福島駅間で走る観光列車。
土日祝日を中心に1往復しています。
使用車両はE3系というもので、元々は秋田新幹線こまち号として使用していたものです。
とれいゆつばさの最大の特徴は何と言っても、この足湯。
車窓を楽しみながら温泉街にいるような気分になれるので、とても面白い観光列車です。
【車内・座席】とれいゆつばさの車両編成について
- 11号車:普通指定席
- 12・13・14号車:お座敷指定席
- 15号車:湯上りラウンジ・バーカウンター
- 16号車:足湯
とれいゆつばさは全部で6両編成。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
11号車:普通指定席
11号車は普通指定席。
元々は秋田新幹線こまち号のグリーン車として使われていた車両なので、普通車にしては設備が豪華。
それにも関わらず普通車指定席の料金で乗れるので、けっこう乗り得です。
ダークグレーを基調とした、落ち着いたデザイン。
座席はフカフカで、全体的に包み込んでくれるような安心感があります。
個人的な感覚ですが、秋田~青森で運行する特急つがる号のグリーン車に少し似ているような感じがしました。
各座席には背面テーブルが備え付けられています。
肘掛けからは小さめのテーブルを出せます。
足元にはフットレストも。
12・13・14号車のお座敷指定席は、団体客が多い印象を受けます。
- 一人旅での利用
- 1人でのんびり過ごしたい
- 乗り得感を味わいたい
以上のような場合には、11号車がおすすめですね。
12・13・14号車:お座敷指定席
12・13・14号車はお座敷指定席。
11号車の普通指定席に比べ、デザインが華やかなのが特徴です。
14号車はびゅう旅行商品専用の車両です。
4人掛け用の座席はこんな感じ。
座面が畳になっており、各座席に座布団が敷いてあります。
「お座敷指定席」とは言っても靴を脱いで上がるわけではなく、座敷風の席にそのまま座るような形です。
2人掛け用の座席はこんな感じ。
2階建て新幹線以来のF席が存在するのも、面白いポイントですね。
座席はリクライニングしないものの、全体的にゆったりとしています。
15号車:湯上りラウンジ・バーカウンター
15号車は湯上りラウンジ。
売店や休憩スペースがあります。
16号車の足湯の利用券は、15号車のバーカウンターで購入できます。
足湯利用券は450円です。
休憩スペースはこんな感じ。
12・13・14号車のように座面が畳になっています。
カウンターでは、沿線に関係するお菓子や飲み物、アイスなどを販売してます。
地酒の販売もしていました。
山形は日本酒以外にワインも有名なので、ワインも何種類か置いてあります。
こちらが車内販売のメニュー表。
種類豊富に用意されています。
16号車:足湯
16号車は足湯車両。
車両の手前と奥に1つずつ、浴槽があります。
1つの浴槽で最大4人の利用が可能です。
ソファがあるので、ここで靴や靴下を脱いで足湯を利用します。
入口付近には鍵付きの更衣室が用意されています。
こちらも利用可能です。
ちなみに各車両に設置されている「室内ディスプレイ」を見ることで、足湯の予約状況を確認できますよ。
【引退間近】とれいゆつばさ2号乗車記 新庄~福島|世界初の足湯新幹線でのんびり乗り鉄旅行
新庄駅からとれいゆつばさに乗車
仙台駅から快速湯けむり号で新庄駅までやってきた筆者。
新庄駅からはとれいゆつばさに乗り、福島駅を目指します。
時刻表には「とれいゆつばさ」の文字。
とれいゆつばさの乗り場は1番線です。
14時半頃、福島行きのとれいゆつばさ2号が新庄駅に入線。
とれいゆつばさのロゴマーク。
月山や蔵王、最上川など、沿線の名所をモチーフにしたデザインなのだそう。
全体的な塗装や内装も含め、とてもカッコいいです。
15号車の湯上りラウンジで足湯利用券を購入。
「利用時間の10分前に16号車に来てください」との記載がありました。
当日の混雑状況によっては、足湯利用券が売り切れることもあります。
「どうしても足湯に入りたい…!」という方は、予め15号車の列に並んでおいて券を購入してから席につくのがおすすめです。
念願のとれいゆつばさの足湯へ!
15時前になったので、足湯車両に来ました。
まるでホテルのような入口…まさかこれが新幹線の車内だなんて驚きです。
係員の方に足湯利用券を渡し、足湯を利用する準備をします。
周りを確認したところ、どうやら1名先客がいたようでした。
とれいゆつばさのオリジナルタオルをいただきました。
とれいゆつばさの乗車証明書もいただきました。
タオルについてきたということは、足湯利用者じゃないともらえないってことなのでしょうか…?
さっそく足湯にイン。
ほんの少し塩素の香りがしますが、短時間に大勢の人が利用するわけですし、衛生面を考えれば仕方ないでしょう。
15時ちょうどになると、とれいゆつばさは新庄駅を出発。
ところどころで車内がけっこう揺れますが、お湯がこぼれる心配はありません。
足湯に浸かりながら眺める車窓は格別ですなあ♨️ pic.twitter.com/Jsj5AWilXV
— なか@東北旅びより (@naka_travel) March 15, 2020
湯上りラウンジでほっと一息
足湯の時間が終わったので、湯上りラウンジに来てみました。
座敷風になっているので、なんだか実家にいるかのような安心感があります。
足湯に入って喉が渇いたので、さくらんぼサイダーを買いました。
湯上りラウンジからでも、もちろん車窓を楽しめます。
ここでお酒やお菓子をつまみながら、のんびり車窓を眺めるのもよさそうですね。
豪華な普通席で車窓を楽しむ
新庄駅を出発して約1時間。
とれいゆつばさは途中の山形駅に到着しました。
キリがいいので、湯上りラウンジから自分の席に移動したいと思います。
とれいゆつばさの普通指定席ですが、実は元グリーン車。
そのため、普通席にしては豪華な設備になってます。
赤湯駅の到着手前あたりの車窓は、特におすすめですよ。
山形の田園風景を一望できます。
こんなのどかな風景を眺められるのも、ミニ新幹線ならではの光景。
終点の福島駅に到着
新庄駅から約2時間半。
終点の福島駅に到着しました。
福島駅では新幹線ホームではなく、在来線ホームでの発着になってます。
とれいゆつばさの料金・時刻表・予約方法・空席の確認方法・おすすめ座席
料金
乗車券 (福島~新庄間) | 大人:2,640円 子ども:1,320円 |
---|---|
指定席料金 | 大人:2,390円 子ども:1,190円 |
足湯利用券 (タオル付き) | 450円 |
普通指定席、お座敷指定席どちらも指定席料金は同じです。
時刻表・ダイヤ
福島 | 米沢 | 高畠 | 赤湯 | かみのやま温泉 | 山形 | 天童 | さくらんぼ東根 | 村山 | 大石田 | 新庄 | |
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とれいゆつばさ1号 (福島発) | 10:02発 | 10:36発 | 10:44発 | 10:50発 | 11:08発 | 11:26発 | 11:37発 | 11:45発 | 11:50発 | 12:00発 | 12:16着 |
とれいゆつばさ2号 (新庄発) | 17:41着 | 17:07発 | 16:52発 | 16:45発 | 16:23発 | 16:13発 | 15:40発 | 15:34発 | 15:28発 | 15:16発 | 15:00発 |
ネットでの予約方法・空席の確認方法
- えきねっと
- JRサイバーステーション
空席を確認する方法は、以上の2つです。
ただ、えきねっとで指定席券を購入する場合だと座席指定ができません。
ですが普通指定席(11号車)かお座敷指定席(12・13号車)の選択はできます。
- とれいゆつばさ 普通(全車禁煙) 1号
- とれいゆつばさ お座敷(全車禁煙) 1号
このように出てくるので、お好きな方をお選びください。
なお細かい座席位置は指定できませんが、列の指定はできます。
- 1名での予約の場合
→A~F列の中から好きな列を指定 - 2名以上での予約の場合
→座席が離れないようにするか、離れてもいいかを指定
細かく座席を指定したい時は、みどりの窓口の係員さんにお願いしに行きましょう。
おすすめ座席
今回乗車した、11号車の普通指定席は超おすすめ。
指定席料金だけでグリーン車の設備を体験できるのは、やはりお得です。
- 普通指定席:一人旅などでのんびり楽しみたい人向け
- お座敷指定席:友人や家族との小旅行など観光向け
個人的には、以上のような印象ですね。
【旅館・ホテル】とれいゆつばさ沿線のおすすめ宿泊施設
とれいゆつばさは乗るだけでも楽しい列車ですが、沿線で宿泊しながら旅行するとより楽しめるかと思います。
参考までに、上記で紹介した週末パスは2日間乗り放題になる切符。
- 1日目:とれいゆつばさに乗車→沿線のホテルで宿泊
- 2日目:周辺を観光しながら帰宅
そのため、上記のような使い方ができてしまいます。
「どうせなら、沿線で観光もしてみたい!」という方は、現地で宿泊するのもアリですよ。
じゃらんnetのおすすめ宿はこちら
→尾花沢・新庄・村山 / 山形・蔵王・天童・上山 / 米沢・置賜 / 酒田・鶴岡 / 福島・二本松 / 郡山
楽天トラベルのおすすめ宿はこちら
→尾花沢・新庄・村山 / 山形・蔵王・天童・上山 / 米沢・赤湯・高畠・長井 / 酒田・鶴岡・湯野浜・温海 / 福島・二本松 / 郡山・磐梯熱海
Yahooトラベルのおすすめ宿はこちら
→新庄・最上 / 山形・蔵王・かみのやま / 米沢・赤湯・飯豊山 / 酒田・鶴岡・出羽三山 / 福島・二本松 / 郡山・磐梯熱海・三春
【引退間近】とれいゆつばさ2号乗車記 新庄~福島|世界初の足湯新幹線でのんびり乗り鉄旅行|まとめ
以上、今回は「【引退間近】とれいゆつばさ2号乗車記 新庄~福島|世界初の足湯新幹線でのんびり乗り鉄旅行」という内容でお届けしました。
とれいゆつばさは、東北で鉄道旅をするなら一度は乗っておきたい列車です。
機会があればぜひ、乗車してみてくださいね。