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【検証】東北本線と常磐線どっちがいい?仙台~東京の在来線おすすめルート

【検証】東北本線と常磐線どっちがいい?仙台~東京の在来線おすすめルート
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どうも、筆者のなか(@naka_travel)です!

  • 在来線・普通列車で仙台~東京を移動したい
  • 東北本線と常磐線どっちがおすすめか知りたい

そんな人へ向けて、当ブログ「東北旅びより」では「【検証】東北本線と常磐線どっちがいい?仙台~東京の在来線おすすめルート」という内容でお届けしていきます。

宇都宮駅に停車中の東北本線平塚行き
原ノ町駅に停車中の常磐線いわき行き

仙台~首都圏を在来線で移動する際、主に2つのルートがあります。

それが東北本線経由と、常磐線経由。

仙台~東京を在来線で移動することも多い筆者の体験を踏まえ、ここでは以下の内容を紹介していきます。

  • 東北本線・常磐線の簡単な違い
  • 東北本線ルート・常磐線ルートを徹底検証(所要時間、乗換回数、快適性など)

ぜひ参考にしてみてくださいね。

東北本線・常磐線の違いを簡単に紹介

東北本線・常磐線の簡単な違い
  • 東北本線
    1.盛岡~東京を結ぶ路線
    2.内陸部を経由(宇都宮・福島など)
    3.多くの主要都市を通るが勾配が多い
  • 常磐線
    1.岩沼~日暮里を結ぶ路線(運行は仙台~品川)
    2.沿岸部を経由(水戸・いわきなど)
    3.沿線の都市規模は小さいが道中は平坦

東北本線と常磐線それぞれの特徴を簡単に挙げると、こんな感じ。

宇都宮駅に停車中の東北本線平塚行き東北本線は、関東の大都市や郡山・福島・仙台などを経て盛岡まで至る路線。

かつては青森まで結んでいましたが、東北新幹線の延伸開業により盛岡~青森は東北本線ではなくなりました。

沿線には主要都市も多く、東北新幹線が並走しています。

原ノ町駅に停車中の常磐線いわき行きそして常磐線は茨城県や福島県の沿岸部を経由し、宮城県まで至る路線。

沿線の都市規模は小さめであるものの、東北本線のバイパス線として重要な役割を担ってきました。

道中も勾配が少ないことから、古くは仙台駅以北に直通する寝台列車も多く走ったほど。

現在は品川駅~いわき駅~仙台駅にて、特急ひたち・特急ときわが設定されています。

一ノ関駅を出発したジパング平泉の車窓東北本線の車窓

久ノ浜駅~四ツ倉駅間の車窓常磐線の車窓

どちらも同じ首都圏と東北を結ぶ路線。

それぞれが違った気候の都市を経由するため、車窓の見え方も全く違います。

例えば同じ福島県内でも、内陸の福島市ではドカ雪だけど、沿岸のいわき市では雪ひとつ見当たらず…なんてことも。

なか
なか
これぞ山の東北本線、海の常磐線って感じやね。
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【検証】東北本線と常磐線どっちがいい?仙台~東京の在来線おすすめルート

料金所要時間1時間あたりの本数乗換回数混雑具合快適性代替手段車窓観光名所・休憩スポット
東北本線
宇都宮駅に停車中の東北本線平塚行き
常磐線
原ノ町駅に停車中の常磐線いわき行き

こちらは筆者の独断と偏見により作成した表。

星の数が多いほど「いいね~!」ってことです。

ここでは仙台駅から東京駅まで行く場合を考え、各項目を比較していきましょう。

料金

東北本線6,050円
常磐線6,380円

通常通り乗車券を購入して移動する場合、料金は以上の通り。

300円程度、東北本線ルートの方が安いです。

青春18きっぷを利用するなら、料金は一律なので特に気にすることはないでしょう。

所要時間

東北本線上り(仙台発):7時間17分
下り(東京発):7時間20分
常磐線上り(仙台発):7時間19分
下り(東京発):7時間32分

始発列車を利用した場合、どちらも7時間半程度。

わずかに東北本線経由の方が早いようです。

なか
なか
意外とそんなに差はないのね。

2020年3月に震災で分断されていた常磐線が全線復旧して以降、所要時間はそこまで大差ありません。

1時間あたりの本数

東北本線東京~宇都宮:1~4本
宇都宮~黒磯:2~3本
黒磯~新白河:0~1本
新白河~仙台:1~3本
常磐線品川・上野~水戸:1~4本
水戸~いわき:1~2本
いわき~原ノ町:0~1本
原ノ町~仙台:1~2本

沿線人口の少ない地域に近づくにつれ、本数も徐々に減少する傾向があります。

特に県境を越える区間や、利用者が減りやすい日中は要注意。

特に本数が少ない区間
  • 東北本線黒磯駅~新白河駅
  • 常磐線いわき駅~原ノ町駅

以上の区間については、運行本数が大体1~2時間に1本。

下手すると駅で2時間くらい待つ羽目になります。

なか
なか
要注意!!

乗り換え回数

東北本線最短4回
常磐線最短3回

乗換回数では常磐線に軍配が上がります。

全線運転再開し、またダイヤ改正で原ノ町駅~水戸駅の直通列車が増えたことで、乗換が少なく済むことが多くなりました。

ただ、常磐線ルートだとどう頑張っても品川駅での乗り換えが必須。

東北本線ルートであれば、熱海駅や沼津駅まで乗り継いで行くことが可能です。

静岡や名古屋などを目指す場合は、東北本線ルートの方が便利でしょう。

混雑具合

東北本線東京~宇都宮:問題なし
宇都宮~黒磯:多少混む
黒磯~郡山:かなり混む
郡山~仙台:仙台近辺は混む
常磐線品川・上野~水戸:問題なし
水戸~いわき:問題なし
いわき~原ノ町:問題なし
原ノ町~仙台:仙台近辺は混む

青春18きっぷシーズンの混雑具合は、だいたい以上のような印象。

首都圏・東北方面へ向かう大半が東北本線を利用します。

そのため青春18きっぷシーズンの東北本線はどうしても混雑しがち…

中でも郡山駅~新白河駅~黒磯駅は、立ち客が発生することもあります。

なか
なか
この区間は車両も短いしなあ…

それに対し、常磐線は立って移動した記憶がほぼゼロといっていいくらいありません。

首都圏・仙台近辺の通勤、帰宅ラッシュにさえ気を付ければ、特に心配はないかと。

座席の確保は常磐線ルートの方が容易でしょう。

座席の快適性

東北本線東京~宇都宮:セミクロスシート
宇都宮~黒磯:ロングシート
黒磯~新白河:セミクロスシート
新白河~仙台:ロングシートの可能性大
常磐線品川・上野~水戸:セミクロスシート
水戸~原ノ町:セミクロスシートの可能性大
原ノ町~仙台:ロングシートの可能性大

各区間の座席の特徴をざっくりまとめると、以上の通り。

車内設備としてはどちらも冷暖房完備、トイレ付きです。

普通列車グリーン車の2階席
  • 東北本線宇都宮以南
  • 常磐線高萩・水戸・土浦以南

また両路線では以上の区間で普通列車グリーン車も運行しています。

つまり、そこまで大きな性能の差はありません。

違いがあるとすれば、各区間ごとの座席タイプくらいでしょう。

E721系車内のセミクロスシートセミクロスシート

ロングシートロングシート

  • ロングシート窓を背にして座る一列に並んだ座席
  • セミクロスシート窓に対して直角に座るクロスシート、ロングシートが混ざった座席

仙台~東京で運行する普通列車の座席の種類を大きく分けると、この2タイプ。

どちらもメリット・デメリットがありますが、鉄道旅行者にはセミクロスシートを好む人が多いです。

ロングシートを苦手とする理由
  • 長時間知らない人と向かい合わせになる
  • 目のやり場に困る
  • あまり車窓を楽しめない
  • 体が横揺れしやすいため疲れる
  • 飲食がしづらい

こんな意見が多いみたいですね。

なか
なか
気持ちは分からんでもない。

ロングシートでも、決してまったく景色を楽しめないというわけではありません。

人の少ない時間帯であれば、車窓をパノラマで楽しめるので個人的には好きです。

ただそれを踏まえても、やはりセミクロスシートに当たりやすい常磐線に軍配が上がるでしょう。

運が良ければ、全区間セミクロスシートで走破することも可能です。

代替の鉄道路線

東北本線東北新幹線
常磐線特急ひたち・ときわ

それぞれの代表的な代替手段のみ挙げてみました。

仙台駅に停車中のE2系とE5系東北本線ルートであれば、沿線の各主要駅で新幹線に乗り換え可能。

普通列車であれば、以下の路線に乗って別エリアに移れます。

  • 郡山駅水郡線で水戸駅へ
  • 小山駅水戸線で友部駅へ
  • 大宮駅以南武蔵野線など各路線

仙台駅に停車中の特急ひたち常磐線の場合、並行する新幹線はないものの、特急ひたち・ときわが仙台駅・いわき駅~品川駅で運行しています。

ただもし特急を使うなら、以下のような場合に限られるでしょう。

  • 災害が発生し在来線がストップしている状況ではない
  • 単純な乗り遅れをカバーしたい
  • 目的地にできるだけ早く着きたい

特に仙台駅~いわき駅の特急の運行本数は1日3往復のみ。

在来線で災害が発生すれば特急も運行不可になります。

なか
なか
やっぱ新幹線すげえわ。

普通列車であれば、以下の路線に乗って別エリアに移れます。

  • いわき駅磐越東線で郡山駅へ
  • 水戸駅水郡線で郡山駅へ
  • 友部駅水戸線で小山駅へ
  • 取手駅以南首都圏の各路線

東北本線・常磐線どちらの場合も、在来線のトラブル時は新幹線を使うのがよさそうです。

車窓の見どころ

東北本線新白河~黒磯の峠越え
常磐線茨城・福島浜通りの太平洋

主な車窓の見どころは以上の通り。

どちらも主要都市を結ぶ路線なだけあって、良くも悪くも車窓は特別見ごたえのあるものではありません。

強いて言えば、山派は東北本線、海派は常磐線を使うと楽しめるかと思います。

沿線の観光名所・休憩スポット

東北本線東北:仙台城跡・飯坂温泉など
首都圏:日光・川越など
常磐線東北:湯本温泉など
首都圏:ひたち海浜公園など

どちらも主要都市を結ぶ路線ですし、観光面でも大きな不便は感じないかと思います。

強いて言えば、大都市をより多く経由する東北本線の方が選択肢は広がるかと。

特に宇都宮以南であれば列車の本数も多いですし、途中下車を複数回しても大きな影響がないのは嬉しいポイント。

なか
なか
自然、温泉、グルメなんでもあって楽しそう。

常磐線も見どころが多いですが、前もって入念に下調べしておいた方がいいでしょう。

特にいわき以北で途中下車したい場合。

普通列車は1~2時間に1本ペースですので、時刻表は要チェックです。

【検証】東北本線と常磐線どっちがいい?仙台~東京の在来線おすすめルート|まとめ

以上、今回は「【検証】東北本線と常磐線どっちがいい?仙台~東京の在来線おすすめルート」という内容でお届けしました。

まとめ
  • 東北本線
    1.乗換は多いが初心者向け
    2.大都市を多く通るため観光に困らない
    3.県境の峠越えと田園風景が見どころ
  • 常磐線
    1.本数が少ない要注意区間がある
    2.座席の確保、混雑の回避がしやすい
    3.随所で太平洋の車窓を楽しめる

筆者の体験も踏まえた結論としては、以上の通り。

初めて仙台~東京を在来線移動するなら、まずは東北本線ルートを選んでおくのがおすすめ。

2つの路線に大きな差はないので、お好みに合わせて選んでいただけたらと思います。

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