青春18きっぷを使い、在来線で仙台から新潟まで行ってみました。


仙台~新潟のルートはいくつかありますが、今回は奥羽本線・米坂線代行バスを使い、山形の内陸部を経由して向かうことに。
2022年8月の豪雨被害以降、先行きが不透明なまま2年が経過してしまった米坂線。
沿線の様子はどうなっているのでしょうか?
ということで当ブログ「東北旅びより」では
- 仙台から新潟まで普通列車で行きたい
- 仙台から新潟までのおすすめルートを知りたい
という人へ向けて、以下の内容を紹介していきます。
- 青春18きっぷ 仙台駅~新潟駅の旅行記
- 青春18きっぷで仙台から新潟へ行く際の注意点やおすすめルート
ぜひ参考にしてみてくださいね。
旅行で使用した青春18きっぷとは?
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRTなどが3・5日間乗り放題になる切符。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる


10,000~12,050円で発売されてるので、1日あたり2,000円分ほどの移動をすれば元を取れます。
- 新幹線 18,000~20,000円くらい
- 高速バス 3,900~5,500円くらい
仙台~新潟の片道の通常料金は以上の通り。
青春18きっぷを使えば、実質2,000円台での移動が可能です。
青春18きっぷの詳しい買い方や使い方は「初めての青春18きっぷ」を参考にしてみてください。

【旅行記】仙台から新潟まで青春18きっぷで行くとこうなる!おすすめルートも一挙紹介
仙台駅から仙山線・奥羽本線で米沢駅へ
旅の始まりは仙台駅。
新幹線のほか、東北各方面への在来線も複数発着する宮城県仙台市のターミナル駅です。
今後の予定としては、以下のように進んでいこうかと。
仙台駅
(仙山線) 山形駅 (奥羽本線) 米沢駅 (米坂線代行バス) 坂町駅 (羽越本線・白新線) 新潟駅今回のルートだと、仙台~新潟の路線距離は約250km。
所要時間としては9時間半くらいを見込んでいます。
まず仙台駅より乗車するのは、仙台駅と山形駅を結ぶ仙山線。
仙台~山形間の移動は今や高速バスが主流…
しかし景色を楽しむなら個人的には断然、鉄道。
1時間半ほどで山形駅に到着。
山形駅より乗車するのは奥羽本線。
奥羽本線は青森駅~福島駅を秋田・山形経由で結ぶ長大路線。
- 福島駅~新庄駅 山形新幹線も走行
- 大曲駅~秋田駅 秋田新幹線も走行
以上のように、同じ線路を新幹線が走る路線であるのがなんとも特徴的。
中でも山形新幹線が走る福島駅~新庄駅は「山形線」の愛称でも親しまれています。
これから乗車する車両、719系の車内。
2~4人掛けのボックスシートをメインとした座席配置になっています。
特に2人掛けボックスシートは比較的プライバシー性もあり、個人的にとても好きな席。
筆者の最も愛する席。
山形駅~米沢駅は普通列車で50分前後。
東北本線の福島駅~郡山駅と同じくらいの所要時間です。
米沢駅から米坂線・代行バスで坂町駅へ
米沢駅に到着した筆者。
米沢では待ち時間が1時間以上あるので、周辺を散策するのもいいかと思います。


米沢駅近くでグルメを楽しむなら、峠の力餅米沢支店の「峠の力餅」と、新杵屋の「牛肉どまん中」はおすすめ。
東北を代表する人気駅弁と言っても過言ではないであろう、牛肉どまん中。
新杵屋では出来立てほやほやの駅弁を購入できるので、時間があればぜひ。
今年はこいつを死ぬほど追いかける1年になりそうです pic.twitter.com/yiVlh97ibd
— なか / 東北旅びより (@naka_travel) March 18, 2024
在来線区間を新幹線が走るのもなんだか不思議な感覚。
ある意味、この景色も東北ならではのものですね。
米坂線は少し離れた4・5番線からの発着。
途中の今泉駅までは鉄道で向かいます。
今泉駅までは30分ほど。
味のある駅舎がたまりません。
今泉駅にはJR米坂線のほか、山形鉄道フラワー長井線も乗り入れています。
ぱっと目を引くラッピングがなんとも特徴的。
米坂線代行バスは今泉駅前からの発着。
大型バス1台での運行のようです。
一般的な4列シートの車内。
坂町駅から約1時間40分、お世話になります。
2022年8月の豪雨の影響で、現在も今泉駅から坂町駅までが不通区間となっている米坂線。
先行きが不透明なまま2年が経過しました。
同時期に被災した津軽線の末端区間が廃止ほぼ確定となった中、こちらも果たしてどうなるのか…
沿線の様子は現在どうなっているのでしょうか?

坂町駅から羽越本線・白新線で新潟駅へ
1時間40分ほどで坂町駅に到着。
坂町駅からは羽越本線・白新線で新潟駅へと向かいます。
車両は信越本線などでも活躍するE129系。
ほんの数年前まで数々のレトロな列車が活躍した新潟でしたが、すっかりこの車両が主力となりましたね。
新発田駅からは白新線に直通し、新潟駅まで向かいます。
そのためこの列車が本日ラストを飾る車両。
目的地の新潟駅に到着
ついに目的地の新潟駅に到着。
新潟駅は2018年4月に高架化しましたが、まだ至る所で工事の途中のようでした。
今はなき新潟駅の旧駅舎とバスロータリー。
すでに新駅舎は完成し、駅直下バスターミナルも供用開始しました。
馴染みの景色が失われるのはいつになっても寂しいものですが、新しい駅前の景色も楽しみです。
最終的な所要時間・乗り換え回数・費用は?
旅程 | 仙台駅米坂線代行バス) 坂町駅 (羽越本線・白新線) 新潟駅 | (仙山線) 山形駅 (奥羽本線) 米沢駅 (
---|---|
乗り換え回数 | 4回 |
所要時間 | 約9時間半 |
費用 | 2,410円(18きっぷ1日分)+1,000円(食費) 【合計】3,410円 |
今回のルートだと、仙台~新潟の路線距離は約250km。
乗り換え回数が意外と少ないのが驚きでした。
もし米坂線が全線復旧すれば、最短3回の乗り換えで仙台から新潟まで行けるということですね。
列車の接続の関係上、米沢駅・坂町駅で待ち時間が発生することが多いでしょう。
食事などで休憩をとるなら、米沢駅・坂町駅あたりがいいかと。
特に米沢であれば、比較的飲食店には恵まれている方かと思います。
青春18きっぷで仙台から新潟まで行くには?複数のルートを比較
ルート | 乗車路線 | 乗り換え回数 | 所要時間 | 追加料金 |
---|---|---|---|---|
山形ルート | 仙山線 米坂線 羽越本線 白新線 | 4回 | 約9時間半 | 0円~ |
庄内ルート | 東北本線 陸羽東線 陸羽西線 羽越本線 白新線 | 3回 | 約8時間半 | 0円~ |
会津ルート | 東北本線 磐越西線 信越本線 | 3回 | 約6時間半 | 0円~ |
仙台から新潟へアクセスするルートは、大きく分けると以上の3つ。
それぞれ詳しく紹介していきます。
【山形ルート】山形市内での観光におすすめ


奥羽本線・米坂線を使い、山形の内陸部を経由して新潟まで至るルート。
所要時間こそかかるものの、新幹線停車駅でもある山形駅・米沢駅を通ります。
特に山形駅周辺や中心部の七日町通りは栄えているので、観光や飲食店探しには困らなさそうですね。
ただ米沢駅~坂町駅を結ぶ米坂線は現在、2022年に発生した大雨の影響で今泉駅~坂町駅にて代行バス輸送を実施しています。
乗車する場合は時刻表の確認必須ですね。

【庄内ルート】乗り鉄するならこのコース


山形県の沿岸部、庄内地方を経由して新潟まで至るルート。
乗り換え回数を減らせる&乗り鉄も楽しめるので、土日祝日は特におすすめのルートですね。
新庄駅~余目駅・酒田駅で運行する陸羽西線は、トンネル工事の影響で代行バスでの輸送を実施しています。
工事終了予定は2024年度中とのこと。
それまでは時刻表をしっかりと確認しておいた方がよさそうですね。
公式サイト陸羽西線 代行バス時刻表(2024年3月16日~)|酒田市公式サイト
【会津ルート】最も速達性があるコース
福島県の会津地方を経由して、新潟まで至るルート。
このコースが恐らく仙台~新潟の最速ルートです。


郡山駅10時台発の「快速あいづ1号」に乗車すれば、会津若松に着くのが11時半頃。
4時間ほど会津若松での観光を楽しんだ後に「SLばんえつ物語」に乗車して、新潟方面に抜けるのもいいですね。


会津若松は東北を代表する観光地のひとつ。
観光地、グルメどれも魅力あふれるものばかりです。
【旅行記】仙台から新潟まで青春18きっぷで行くとこうなる!おすすめルートも一挙紹介|まとめ
以上、今回は「【旅行記】仙台から新潟まで青春18きっぷで行くとこうなる!おすすめルートも一挙紹介」という内容でお届けしました。
今回のルートだと、仙台~新潟の路線距離は約250km。
所要時間としては9時間半くらいなので、1泊2日の乗り鉄旅行コースとしてはアリだと感じました。
仙台~新潟はルートが豊富ですし、ぜひお好みに合わせて選んでいただければと思います。





