どうも、鉄道旅行が趣味の筆者なか()です! @naka_travel
当ブログ「東北旅びより」では
- 東北で鉄道旅行がしてみたい
- 今度の青春18きっぷ旅行では東北に行きたい
- 東北ではどんなローカル線が走っているのか知りたい
という人へ向けて「【青春18きっぷおすすめ路線】乗ってよかった東北のローカル線まとめ」という内容でお届けしていきます。
10代の頃に青春18きっぷ旅行に目覚め、これまでに各地で鉄道一人旅をしてきた筆者。
そんな筆者がここで紹介していく路線は、本当の意味でおすすめしたい路線ばかり。
ぜひお好みの鉄道路線を見つけてみてくださいね。
【青春18きっぷおすすめ路線】乗ってよかった東北のローカル線まとめ
【青森県・岩手県】八戸線
- 八戸駅(青森県)~久慈駅(岩手県)を結ぶ路線
- 太平洋の絶景を楽しめる
- 沿線には海鮮グルメ・観光名所もあり旅行に最適
八戸線は青森県の八戸駅と、岩手県の久慈駅の約65kmの区間を結ぶ路線。
八戸駅~鮫駅間には「うみねこレール八戸市内線」という愛称がつけられています。
八戸線
青森県の八戸駅と岩手県の久慈駅を結ぶ路線。太平洋に沿って走るので、車窓からは海が見える。以前はキハ40系という車両が使われていたが、2017年12月にキハE130系に置き換えられた。 pic.twitter.com/XzHqNXiGTB— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) May 15, 2020
現在は旧型車両のキハ40系に代わり、キハE130系が運用されてます。
車両は変わってしまったものの、車窓の絶景は健在。
太平洋に沿って走る路線なので海が見えます。
海だけでなく険しい山中を進む区間もあり、車窓の見ごたえは抜群。
沿線では新鮮な海鮮グルメも堪能できます。
中でも筆者がおすすめしたいのは、陸奥湊駅前朝市とみなと食堂。
他にも沿線には蕪島や種差海岸といった観光名所もあるので、鉄道旅にはうってつけの路線です。
【青森県・秋田県】五能線
- 東能代駅(秋田県)~川部駅(青森県)を結ぶ路線
- 日本海の絶景を楽しめる
- 「一度は乗りたいローカル線」として全国的に有名
五能線は川部駅(青森県)~東能代駅(秋田県)の約147kmを結ぶ路線。
海沿いを走るローカル線で、日本海の絶景を車窓から見れるのが最大の魅力です。
また沿線の驫木駅は、その景色の良さから青春18きっぷのポスターに選出されたことも。
日の入りの景色が特に綺麗なことで有名です。
秋田駅~青森駅間では「リゾートしらかみ」という観光列車が五能線経由で走っています。
東北を代表する観光列車として全国的に有名です。
日本海に沈む夕日の景色は圧巻…
東北で鉄道旅行するなら、一度は乗っておきたいローカル線です。
【青森県】津軽線
- 青森駅(青森県)~三厩駅(青森県)を結ぶ
- 陸奥湾の景色を楽しめる
- 秘境ローカル線の旅をしたい人にはぴったり
津軽線は、青森県の青森駅~三厩駅の約56kmを結ぶ路線。
ほとんどの列車が青森駅~蟹田駅間、蟹田駅~三厩駅間の区間で分かれて運行しています。
最近乗った東北のローカル線の中でイチオシなのは青森の津軽線…車窓が綺麗なのはもちろんだけど、沿線から漂う最果て感がローカル線の旅のイメージにピッタリすぎてまじでハマる…機会があればぜひ😳 pic.twitter.com/BEyzXJsMv0
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 27, 2019
秘境感漂う沿線風景から、巷では「最果てのローカル線」とも言われています。
厳密に言うと、最果てのローカル線は津軽線ではなく、同県を走る大湊線なのですが…
(本州最北端の駅である下北駅が沿線内にあるため)
津軽線の方があまりにも最果て感満載の車窓なので、このように言われているのだとか。
新海はTwitterで「学生時代に何度かひとり旅をして、東北、青森は静かで美しい場所だなあと思っていたんです」「ヒロキたちが使っている津軽線沿いの駅は実在のものです」と述べている。
引用:Wikipedia
「君の名は」「天気の子」などを手掛けたアニメーターとして有名な新海誠監督。
実は津軽線沿線が、新海誠監督の作品の舞台となっているんです。
「雲のむこう、約束の場所」という作品内で、津軽線沿線の風景が使われています。
キハ40系
GV-E400系
蟹田駅~三厩駅間で運行していた国鉄車両キハ40系は、2021年3月のダイヤ改正で新型車両のGV-E400系に置き換えられました。
車窓から見える陸奥湾。
快晴の日の景色は特に素晴らしいです。
まさにローカル線の旅のイメージにピッタリな路線なので、とてもおすすめですよ。
【岩手県・宮城県】大船渡線BRT
- 気仙沼駅(宮城県)~盛駅(岩手県)を結ぶ
- 太平洋の絶景を楽しめる
- 元は線路だった敷地を走る一風変わった路線
大船渡線BRTは、宮城県の気仙沼駅から岩手県の盛駅までの区間を結ぶ路線。
2013年3月から運行開始しました。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ
かつては一ノ関駅から気仙沼駅を経由し、盛駅までの100km以上の区間を結ぶ路線だった大船渡線。
2011年3月に発生した東日本大震災では、壊滅的な被害を受けることに。
特に沿岸部だった気仙沼駅~盛駅間での被害は大きく、沿線のほとんどの駅舎や線路などが、津波で流されてしまいます。
一時は鉄道での復旧も考えられたものの
- 元から乗車人員が少ない区間であること
- 莫大な復旧費用がかかること
これらの観点から、鉄道でなくBRTで復旧させることに。
- 一ノ関駅~気仙沼駅間:鉄道
- 気仙沼駅~盛駅間:BRT(バス)
現在は、以上のような運行形態をとっています。
基本的に、元は線路だった敷地を専用道路として整備して運行しています。
ただ中には一般道路を走る区間もあり、路線バスとしての役割も担っているのが特徴です。
沿線住民の利用状況に合わせて動けるフットワークの軽さは、BRTならではですね。
ちなみに気仙沼線BRT、大船渡線BRTは、青春18きっぷや北海道&東日本パスでも乗車可能。
見た目が完全にバスなので「本当に乗って良いの!?」と思ってしまいがちですが、ご安心を。
鉄路は絶たれてしまったものの、車窓の絶景は未だ健在。
沿線にはバーガーハーツや大船渡魚市場など、おすすめグルメも盛り沢山。
三陸沿岸の観光がてら、ぜひ利用していただきたい路線です。
【岩手県】山田線
- 盛岡駅(岩手県)~宮古駅(岩手県)を結ぶ
- 峠越えの険しい景色を楽しめる
- 秘境ローカル線の旅をしたい人にはぴったり
山田線は、岩手県の盛岡駅~宮古駅間の約102kmを結ぶ路線。
かつては宮古駅より先の釜石駅まで結んでいましたが、東日本大震災の影響で盛岡駅~宮古駅間での運行を余儀なくされていました。
宮古駅~釜石駅間は現在、三陸鉄道リアス線に移管された形で復旧しています。
山田線の車窓からpic.twitter.com/ZcjBXNd2JH
— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) July 2, 2020
山田線は、山奥を走る東北屈指の秘境ローカル線。
かなり険しい峠を越えていきます。
僕が山田線に乗車したのは夏だったんですが、車窓から見える新緑や清流が本当に綺麗でした。
新緑や紅葉などの車窓を楽しみたい方には、うってつけのローカル線かと思います。
【岩手県】釜石線
- 花巻駅(岩手県)~釜石駅(岩手県)を結ぶ
- 峠越えの険しい景色を楽しめる
- 週末にはSLが運行することも
釜石線は、岩手県の花巻駅~釜石駅の約90kmの距離を結ぶ路線。
沿線の花巻市は、宮沢賢治のゆかりの地であることから「銀河ドリーム釜石線」という愛称がつけられています。
駅名標が銀河鉄道の夜仕様。
とてもかわいらしいデザインです。
釜石線
岩手県の花巻駅と釜石駅を結ぶ路線。花巻市は宮沢賢治のゆかりの地であることから、沿線には「銀河ドリームライン釜石線」という愛称がついている。出発後はしばらく田園風景が広がるが、途中の仙人峠に差し掛かると車窓が一変。かなり険しい峠道を進む。 pic.twitter.com/0QSyEpSf1O— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) September 29, 2020
釜石線は岩手県の内陸部と沿岸部を結ぶ路線なので、けわしい道のりをひたすら走ります。
中でも見どころは「オメガループ」と呼ばれる区間。
オメガループとはその名の通り「Ω(オメガ)」の記号のような形を描きながら走行することです。
こちらの地図を見ると、線路が「Ω(オメガ)」のような形をしているのがお分かりかと思います。
列車の構造上、急激な勾配を登ることが難しいので、このように遠回りをしながら少しずつ高度をかせいでいくのです。
これは釜石線の車窓から撮影したもの。
下に線路があるんですが、ここから下り坂をぐるっと180度カーブして下の線路を走ります。
180度ゆるやかにカーブしながら、下まで降りてきました。
ついさっき通った線路を車窓から見れるという、ちょっと面白い体験ができます。
また盛岡駅~釜石駅間では「快速はまゆり」という列車も走っており、乗り得な列車として有名です。
こちらは快速はまゆりの車内。
超快適なリクライニングシートの指定席がついてるんです。
ちなみに運がいいと自由席もリクライニングシートになってます。
釜石線での旅行がてら、乗車してみるのもいいかもしれません。
【岩手県・秋田県】北上線
- 北上駅(岩手県)~横手駅(秋田県)を結ぶ
- 峠越えの険しい景色を楽しめる
- 沿線には温泉付き駅舎「ほっとゆだ」がある
北上線は、北上駅(岩手県)~横手駅(秋田県)の61.1kmの区間を結ぶ路線。
ほとんどの列車が1両編成のワンマン運転という、いわゆるローカル線という部類に属します。
春や夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色。
山の中を走る路線なので、車窓の景色はとても見ごたえがあります。
沿線のほっとゆだ駅には、日帰り温泉「ほっとゆだ」が併設されています。
鉄道旅行者には人気のスポットでもありますし、観光がてら立ち寄るのもおすすめです。
【宮城県】気仙沼線BRT
- 柳津駅(岩手県)~気仙沼駅(宮城県)を結ぶ
- 太平洋の景色を楽しめる
- 元は線路だった敷地を走る一風変わった路線
気仙沼線BRTは、柳津駅~気仙沼駅を結ぶ路線。
2012年8月から運行開始しました。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
- 現在、JRが運営するBRTは気仙沼線BRT、大船渡線BRTの2つ
2011年3月に発生した東日本大震災で、壊滅的な被害を受けた気仙沼線と大船渡線。
沿線のほとんどの駅舎や線路などが、津波で流されてしまいました。
一時は鉄道での復旧も考えられたものの
- 元から乗車人員が少ない区間であること
- 莫大な復旧費用がかかること
これらの観点から、鉄道でなくBRTで復旧させることに。
- 前谷地駅~柳津駅:鉄道、BRT(バス)
- 柳津駅~気仙沼駅:BRT(バス)
現在、気仙沼線は以上のような運行形態をとっています。
基本的に、元は線路だった敷地を専用道路として整備して運行しています。
ただ中には一般道路を走る区間もあり、路線バスとしての役割も担っているのが特徴です。
沿線住民の利用状況に合わせて動けるフットワークの軽さは、BRTならではですね。
ちなみに気仙沼線BRT、大船渡線BRTは、青春18きっぷや北海道&東日本パスでも乗車可能。
見た目が完全にバスなので「本当に乗って良いの!?」と思ってしまいがちですが、ご安心を。
鉄路は途絶えても、車窓の絶景は健在。
沿線にはかまトロステーキなど美味しいグルメも多く、観光におすすめのローカル線です。
【宮城県~東京都】常磐線
- 岩沼駅(宮城県)~日暮里駅(東京都)を結ぶ
- 太平洋やのどかな風景を楽しめる
- 2021年3月には、9年ぶりに全線開通を遂げた
常磐線は日暮里駅(東京)~岩沼駅(宮城)を結ぶ路線であり、路線距離はなんと343.7㎞。
実際は岩沼駅から先の仙台駅まで、日暮里駅から先の上野駅・品川駅まで直通しているため、走行距離はもう少し長いです。
2011年の東日本大震災以降、不通区間がある状態が続いていた常磐線。
2020年3月14日、ついに全線で運転を再開しました。
そして9年ぶりに復活した、仙台~都内直通の常磐線特急ひたち。
沿線はかなり盛り上がっている様子だったのを、今でも覚えています。
常磐線は太平洋に沿って走る路線なので、所々で海が見えます。
晴れた日はとても見晴らしが良いです。
青春18きっぷなどで仙台~東京間を移動する際は、東北本線を使うのが一般的。
ですが、仙台~東京間の第二のルートとして、乗車してみるのもいいかと思います。
【宮城県・山形県】陸羽東線
- 小牛田駅(宮城県)~新庄駅(山形県)を結ぶ
- 峠越えの険しい景色を楽しめる
- 沿線には「○○温泉」という駅が5つも所在する
陸羽東線は、宮城県の小牛田駅から、山形県の新庄駅の約94㎞を結ぶ路線。
「奥の細道湯けむりライン」という愛称の通り、沿線には「○○温泉」という名前の駅が5つもあるんです。
陸羽東線の車窓から。鳴子峡の紅葉、少しずつ色づき始めてるね🍁 pic.twitter.com/GYopvVjihm
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 22, 2020
車窓からの景色もよく、特に秋になると大混雑するほど…
紅葉のベストシーズンになると、時間帯によっては鳴子峡付近を通る際に徐行運転をしてくれるので、鉄道に乗りながら紅葉の大パノラマを体験することもできます。
陸羽東線の車窓
宮城県の小牛田駅と山形県の新庄駅を結ぶ陸羽東線。鳴子峡や温泉街、辺り一面に広がる田園風景…様々な車窓を眺められるのも魅力のひとつである。 pic.twitter.com/PuCCqgR7Tw— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) May 1, 2020
辺り一面に広がる田園風景や温泉街、峠の険しい景色…
様々な景色を楽しめるのが陸羽東線の魅力です。
快速湯けむり
仙台駅〜新庄駅間を東北本線、陸羽東線経由で結ぶ快速列車。2020年7月23日に運行開始。2020年6月まで同区間を走行していた「リゾートみのり」に代わって登場した。 pic.twitter.com/qMAGWDFV5d— 東北旅びより@東北の一人旅メディア (@tohoku_travel) June 26, 2021
仙台駅~新庄駅間では、快速湯けむり号という列車が走っています。
乗り換えなしで仙台駅~新庄駅間を移動できるので、とても便利です。
2021年4月からは、東北の祭りラッピング車両という新しい観光列車が、快速湯けむり号として走っています。
使用車両は、釜石線の快速はまゆり号として使っていたキハ110系。
リクライニングシート完備でとても快適。
さらには車内販売・Wi-Fi付きというサービスっぷり。
沿線での観光がてら乗車してみるのもアリです。
【秋田県~新潟県】羽越本線
羽越本線は、新津駅(新潟県)から酒田駅(山形県)を経由し、秋田駅までの約271kmを結ぶ路線。
東北の日本海側で活躍する、主要路線のひとつとして数えられます。
羽越本線の魅力はなんといっても、その風光明媚な車窓。
新潟県側では、日本海の絶景や笹川流れ。
山形県・秋田県側では、庄内平野や鳥海山。
険しい山道や崖の中を進む姿は、○○本線という名前からは想像がつきません。
そんな羽越本線で運行する特急列車、いなほ号。
いなほ号は、羽越本線・白新線経由で新潟駅~酒田駅~秋田駅間を結ぶ特急列車です。
特急いなほの最大の特徴は、圧倒的な快適性を誇るグリーン車。
- 2列+1列の3列広々シート
- 新幹線をはるかに上回る足元の広さ
- 充電コンセント付き
- 車窓を楽しめるフリースペースあり
鉄道旅行者の中では「豪華すぎるグリーン車」として有名で、在来線の特急列車としては最高のスペックだと言われています。
筆者はこれまでに様々な車両に乗ってきましたが、特急いなほのグリーン車は間違いなくトップクラスの快適性です。
そして酒田駅~新潟駅間では、海里という観光列車が羽越本線、白新線経由で走ってます。
海里の車内へご案内 pic.twitter.com/1P7kIKQUw5
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 21, 2019
車窓はもちろん設備も充実してます。
青春18きっぷに指定席券を追加すれば乗車できますし、列車の旅を楽しむにはうってつけです。
【秋田県・岩手県】花輪線
- 好摩駅(岩手県)~大館駅(秋田県)を結ぶ
- 山中を進む険しい景色を楽しめる
- 秘境ローカル線としても有名
花輪線は、岩手県盛岡市の好摩駅から、秋田県大館市の大館駅までの約107kmを結ぶ路線。
全列車がいわて銀河鉄道線の盛岡駅〜好摩駅を経由して、大館方面へ直通します。
冬の花輪線の車窓 pic.twitter.com/nAQqaW3DBI
— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) May 21, 2021
路線の愛称は、十和田八幡平四季彩(とわだはちまんたいしきさい)ライン。
その名にふさわしい、山や渓谷などの風光明媚な車窓が魅力のローカル線です。
特に秋の紅葉や、冬の雪景色の車窓は圧巻…
沿線には温泉地も点在していますし、乗り鉄にもおすすめですよ。
【山形県】陸羽西線
- 余目駅(山形県)~新庄駅(山形県)を結ぶ
- 最上川の風景を楽しめる
- 1日1往復のみの快速列車「最上川」が運行している
陸羽西線は、山形県の新庄駅から余目駅までの43kmの距離を結ぶローカル線。
一部列車は羽越本線に直通し、余目駅より先の酒田駅までを結んでいます。
愛称は、奥の細道最上川ライン。
その名の通り、沿線の大部分で最上川の絶景を楽しめるのが魅力です。
新庄駅~酒田駅間では、陸羽西線・羽越本線経由で「最上川」という快速列車が運行しています。
列車の運行本数は、なんと酒田行き、新庄行きそれぞれ1本ずつのみ。
快速最上川のルーツは、1992年7月まで運行していた急行月山。
急行から格下げとなったものの、陸羽西線の最速列車として、そして山形新幹線の接続列車としての役目を担っています。
現在でも、重要な役割をもつ列車としての側面は変わりありません。
酒田〜新庄間で1日1往復だけ運行している快速最上川。なんと途中停車駅はたったの3駅。
快速とは思えないほどの猛スピードで駆け抜ける姿はもはや特急列車。 pic.twitter.com/9kLpLjZnae
— なか@東北旅びより (@naka_travel) April 30, 2021
快速最上川の特筆すべき魅力は、快速列車とは思えぬほどの圧倒的な速さ。
- 各駅停車の途中停車駅:12駅
- 快速最上川の途中停車駅:3駅
路線図を見ると分かるように、快速最上川の途中停車駅はたったの3駅。
つまり全14駅中、停まるのは5駅…特急列車にも引けを取らない駅数です。
2022年3月より、酒田駅発の快速最上川は余目駅発になりました。
陸羽西線の使用車両は、2両編成のキハ110系。
一部の車両は座席が回転可能になっており、車窓を思う存分に楽しめます。
陸羽西線は最上川に沿って走る路線。
車窓からは最上川の絶景を思う存分に楽しめます。
酒田駅から海里、または新庄駅から快速湯けむり号に乗れますし、乗り鉄にもおすすめです。
【山形県】左沢線
- 北山形駅(山形県)~左沢駅(山形県)を結ぶ
- のどかな田園風景を楽しめる
- 通学時間帯は、地方ローカル線とは思えぬほど混雑する
左沢線は、北山形駅(山形市)と左沢駅(西村山郡大江町)までの約24kmを結ぶ、全線非電化のローカル線。
全列車が、北山形駅より先の山形駅まで直通運転しています。
また左沢線は、地方の盲腸線でありながら廃止にならずに現在まで生き残っている、貴重なローカル線でもあります。
というのも、左沢線(特に山形~寒河江間)は学生利用者がかなり多いんです。
そのためか、普段は2両編成であるにも関わらず、通学ラッシュ時には6両で運転されることも…
長大編成の気動車はなかなか見れるものではないので、とてもレアですね。
毎年春頃になると、トロッコ列車「びゅうコースター風っこ」を使った臨時列車が運転されることもあります。
のどかな田園風景や、一つの都府県のみを流れる河川としては国内最長を誇る最上川。
機会があればぜひ乗車していただきたいところです。
【福島県・新潟県】磐越西線
磐越西線は、新津駅(新潟県)~郡山駅(福島県)の約175kmを結ぶ路線。
- 郡山駅~会津若松駅・喜多方駅(電化区間)
- 会津若松駅~新津駅(非電化区間)
上記の区間で分かれて運行しています。
郡山駅~会津若松駅・喜多方駅間は電化区間のため、電車での運行。
客層は観光客や帰省客、冬場はスキー場利用者など様々です。
福島県の中心部から会津地方への輸送を担う、重要な路線として活躍しています。
2020年3月14日から指定席車両がついた快速列車「あいづ」も導入され、一部ではかなり話題になりました。
磐越西線の郡山駅~会津若松駅間は、混雑することが多いんです。
しかし指定席付きの車両ができたことで、追加料金を支払えば座席を確約できるようになりました。
しかも座席は、観光列車とほぼ同レベルのフカフカリクライニングシート。
約1時間半の道のりを快適に過ごせます。
対して会津若松駅・喜多方駅~新津駅間は非電化区間のため、気動車での運行。
峠越えなどの険しい区間が続くため、車窓の景色が抜群です。
磐越西線の車窓!さすが森と水とロマンの鉄道と言われるだけあるね! pic.twitter.com/GlVfcz5UBL
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 17, 2020
会津若松駅~新津駅間には「森と水とロマンの鉄道」という愛称がつけられており、その名の通り森と川の景色が続きます。
その景観の良さから、休日には「SLばんえつ物語」という観光列車の運行も。
絶景ローカル線としての役目を担っているのが特徴です。
2020年3月14日以降、旧型車両のキハ40系に代わり新型車両のGV-E400系が走るようになりました。
峠越えの険しい区間が続くので、車窓はとても見ごたえがあります。
【福島県・新潟県】只見線
- 会津若松駅(福島県)~小出駅(新潟県)を結ぶ
- 四季折々の絶景を楽しめる
- 海外では「世界で最もロマンチックな鉄道」として話題に
只見線は、会津若松駅(福島県会津若松市)~小出駅(新潟県魚沼市)の約135㎞を結ぶ路線。
只見線は全国的に秘境ローカル線として有名です。
その理由は、時刻表を見てもらえばすぐに分かるかと…
2018年5月現在の会津川口駅の時刻表です。
沿線のほとんどが無人駅で、会津川口駅発の列車はなんと1日に6本…
また只見線沿線は豪雪地帯のため、冬期になると運休になる列車が続出します。
- 運行本数が極端に少ない
- 快速列車の運転ゼロ
- 沿線は無人駅だらけ
そんなド田舎を走る路線ですが、実は絶大な人気を誇るローカル線なんです。
只見線は「絶景の秘境路線」と呼ばれています。
絶景というだけあって
- 日本経済新聞「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」第1位
- 日本経済新聞「雪景色のきれいなローカル線ベストテン」第3位
- 旅と鉄道「好きなJRローカル線ランキング(東日本編)」第1位
- 中国の人気SNS微博(ウェイボー)にて「世界で最もロマンチックな鉄道」として話題に
などなど、メディアからの評価もピカイチ。
国内だけでなく、海外からも支持を得ているローカル線です。
只見線沿線は国内屈指の超豪雪地帯。
車窓から雪景色を楽しめます。
徒歩圏内に温泉もあるので、旅行がてら立ち寄るのもいいかと思います。
新緑の時期もかなりおすすめ。
写真映え間違いなしです。
【青春18きっぷおすすめ路線】乗ってよかった東北のローカル線まとめ|番外編
【青森県】津軽鉄道
津軽鉄道は、青森県の津軽五所川原駅と津軽中里駅を結ぶ路線。
日本最北の私鉄としても有名です。
青春18きっぷでは乗車できませんが、観光がてら乗っていく方も意外といるんです。
令和の時代になってもこれが残る東北、控えめに言って最高すぎる。 pic.twitter.com/1UXcATyeGe
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 15, 2021
津軽鉄道の魅力は何と言っても、昔懐かしい旅情を感じれるところ。
まるで時間が止まっているような感覚になります。
喫茶店 駅舎
津軽鉄道の芦野公園駅隣に所在する喫茶店。建物は、かつて芦野公園の駅舎として使用されていたもの。そのため店内には駅務室や待合室を隔てたカウンターも残っており、当時の様子をうかがえる。金木特産の馬肉を使った料理が味わえるのでおすすめ。 pic.twitter.com/BrzHjPYHcV— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) March 2, 2021
芦野公園駅の隣には、喫茶店駅舎という有名なカフェも。
昔の芦野公園の駅舎を使っているので、駅だった当時の模様も所々でうかがえます。
とてもおすすめのカフェなので、観光がてら立ち寄っていただきたいところです。
【岩手県】三陸鉄道リアス線
- 久慈駅(岩手県)~盛駅(岩手県)を結ぶ
- 海と山の景色を一挙に楽しめる
- 青春18きっぷでは乗れないが、観光がてら乗車する人も多い
三陸鉄道リアス線は、岩手県の盛駅と久慈駅を結ぶ第三セクター鉄道。
青春18きっぷでは乗車できませんが、観光がてら乗車する方も多いんです。
東日本大震災で運休していたJR山田線の宮古駅~釜石駅間は、2019年3月にJRから三陸鉄道リアス線へ移管され復旧しました。
現在は盛駅~久慈駅の163kmの距離を結ぶ、全国最長の第三セクター鉄道として活躍しています。
山を越え、トンネルを抜ければ大海原…
リアス式海岸の壮大で美しい風景は必見です。
どうしても海のイメージが強くなりがちな三陸鉄道リアス線だけど、実は山の景色も楽しめちゃう最高のローカル線なのよ。 pic.twitter.com/yc7W0EpGcg
— なか@東北旅びより (@naka_travel) November 10, 2020
どうしても海のイメージが強くなりがちな路線ですが、実は山の景色も楽しめるんです。
海と山を一挙に楽しめるのも、三陸鉄道リアス線の魅力のひとつ。
沿線の宮古市、釜石市、大船渡市は魚の街としても知られています。
特に大船渡駅からだと徒歩圏内に大船渡魚市場があるので、観光がてら立ち寄るのもいいですね。
【秋田県】秋田内陸縦貫鉄道 秋田内陸線
- 鷹巣駅(秋田県)~角館駅(秋田県)を結ぶ
- 四季折々の景色を楽しめる
- 青春18きっぷでは乗車できないが、観光がてら乗っていく人もいる
秋田内陸縦貫鉄道は、鷹巣駅と角館駅を結ぶ第三セクター鉄道路線。
青春18きっぷでは乗車できませんが、観光がてら乗っていく方も意外といるんです。
世界よ、これが冬の東北である。
#見た人もなにか無言で東北あげる pic.twitter.com/fpEN2IlpVt
— なか@東北旅びより (@naka_travel) January 25, 2021
秋田内陸線の魅力は何と言っても、ほぼ全線を通して広大な自然を車窓から楽しめるところ。
中でも冬の秋田内陸線の車窓は、とてもおすすめ。
車窓から見える雪景色がまるで水墨画のようで、思わず見入ってしまいます。
「打当温泉マタギの湯」「阿仁前田温泉クウィンス森吉」など、沿線には温泉地も数多く、途中下車して日帰り入浴をするのもおすすめです。
【山形県】山形鉄道 フラワー長井線
- 赤湯駅(山形県)~荒砥駅(山形県)を結ぶ
- 花の名所や歴史的に貴重な文化財が沿線に多い
- 青春18きっぷでは乗車できないが、観光におすすめ
山形鉄道フラワー長井線は、南陽市の赤湯駅から白鷹町の荒砥駅までを結ぶ第三セクター鉄道路線。
名前の「フラワー長井線」は、沿線に花の名所が多いことに由来しているそう。
田園風景の中を1両の気動車が走る、まさに絵に描いたようなローカル線。
その風景は映画「スウィングガールズ」をはじめ、ドラマや漫画の舞台にも使われています。
国鉄分割民営化でJR長井線となり、その1年半後に第三セクター鉄道として生まれ変わったフラワー長井線。
そのため、駅舎など至る所で国鉄時代のものと思われる痕跡も確認できます。
観光地だけでなく、随所で歴史や文化を感じられる見どころ満載の路線。
山形旅行の際におすすめしたいローカル線のひとつです。
【福島県】会津鉄道 会津線
- 西若松駅(福島県)~会津高原尾瀬口駅(福島県)を結ぶ
- 塔のへつりや大内宿など、有名な観光地が沿線に多い
- 青春18きっぷでは乗車できないが、観光がてら乗っていく人もいる
会津鉄道会津線は、福島県の西若松駅(会津若松市)~会津高原尾瀬口駅(南会津町)の約57kmを結ぶ第三セクター鉄道。
全列車が、西若松駅より先の会津若松駅まで直通しています。
会津鉄道会津線は、青春18きっぷでは乗車できませんが、観光がてら乗っていく方が意外といるんです。
会津若松駅~会津田島駅(非電化区間)
会津田島駅~会津高原尾瀬口駅(電化区間)
基本的に、以上のように運行形態が分かれているのが特徴です。
会津田島駅以南では、鬼怒川温泉や日光、浅草まで直通する快速列車や特急列車も運行しています。
会津名物のソースカツ丼に、塔のへつり。
そして芦ノ牧温泉、湯野上温泉といった温泉街。
沿線には見どころが多く、観光にとてもおすすめのエリアです。
【青春18きっぷおすすめ路線】乗ってよかった東北のローカル線まとめ|まとめ
以上、今回は「【青春18きっぷおすすめ路線】乗ってよかった東北のローカル線まとめ」という内容でお届けしました。
海が見えるローカル線や、山が見えるローカル線など…
東北には魅力的な鉄道路線が数多く存在します。
機会があればぜひ、お好みの路線に乗車してみてくださいね。