- 初めて青春18きっぷを使う
- 青春18きっぷ旅行の失敗談、注意点が知りたい
- 今後の青春18きっぷ旅行の参考にしたい
そんな人へ向けて、当ブログ「東北旅びより」では「【失敗談】初めての青春18きっぷ旅でやってしまったミス7選」という内容でお届けしていきます。
学生時代に鉄道旅行にドハマリし、今ではすっかり青春18きっぷヘビーユーザーの筆者。
もちろん最初から上手く旅行できたわけではなく、失敗も数多く経験してきました。
自分の失敗が誰かの役に立つことを願い、少しでも快適な青春18きっぷ旅行ができるよう、ここでは恥を忍んで包み隠さず失敗談を暴露していきます。
ぜひ参考にしていただければと幸いです。
どんな切符?青春18きっぷについて簡単におさらい
青春18きっぷとは、JRの普通列車や快速列車、BRT、JR西日本宮島フェリーなどが5日間乗り放題になる切符です。
- バス・ラピッド・トランジット(バス高速輸送システム)の略
- バス専用道などを走ることで、路線バスよりも速達性、定時性を確保できる
JRの路線なら日本中どこへでも行けるのが最大の魅力。
極端な話、列車を乗り継いで北海道の最北端から九州の最南端へ行くことだって可能です。
発売額は12,050円。
1日あたり2,410円分使えば元を取れる計算です。
なお、青春18きっぷの詳しい使い方は「【初心者向け】青春18きっぷ攻略ガイド」を参考にしてみてください。
【失敗談】初めての青春18きっぷ旅でやってしまったミス7選
普通列車にこだわりすぎた
首都圏で運行する普通列車グリーン車や、リゾートしらかみなどに代表される観光列車。
実は青春18きっぷ利用者なら、数百円~千円ほどの追加料金で利用可能なんです。
しかし
という考えから、普通列車にこだわり続けてしまう人も中にはいると思うんです。
最初は筆者もそうだったので。
しかし様々な列車に乗った上で思うのは「受けられるメリットに比べれば、ちょっとの追加料金くらい別に損ではない」ということ。
特に鉄道旅行者の場合、長距離移動も多いでしょうから、楽できるポイントではなるべく楽しておきたいもの。
しかも長距離移動している時点で元を取れている可能性大ですし、なにも普通列車だけにこだわる必要はないんですよね。
おまけに旅の思い出にもなるわけですし。
中でも筆者がよく旅をする東北では、青春18きっぷ旅行者にこそ乗ってほしい豪華な列車がたくさん走っています。
人それぞれ予算等の兼ね合いもあるでしょうし「絶対乗るべき!」と強くは言えませんが、少なくとも損はしない体験になることでしょう。
元を取ろうとするあまり旅程を詰め込みすぎた
日の出前。鈍行の旅の朝は早いのである。 pic.twitter.com/MWidv4ygEe
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 21, 2020
実質1日あたり2,410円の移動費で、全国のJR線が乗り放題となる青春18きっぷ。
隣駅まで行こうが、北海道の北端から九州の南端まで行こうが値段は同じわけです。
ただ、鉄道に乗ることを一番の目的にするなら別ですが、元を取ることに意識が向くあまり
- 目的地に早く着くために始発から終電まで乗り続ける
- 睡眠時間を削ってそれを何日も続ける
という旅行をしてしまうことは、よくあるケース。
もしこれで体調を崩し、旅行自体を楽しめなくなるようでは本末転倒。
安さはもちろんですが、乗り放題であることも青春18きっぷの魅力のひとつ。
- ゆとりある行程にし、道中で観光を楽しむ
- 二回分は〇〇旅行、もう二回分は〇〇旅行…のように使う時期を分ける
こんな感じで、一気に5日分使おうとしなくても、十分楽しい旅行はできます。
とは言え「とにかく鉄道で遠くまで行きたい!」という時には、うってつけの切符であることに間違いないでしょう。
そんな旅もなかなかできませんし、後から振り返ればいい思い出になっているものです。
自動改札機を通れないことを甘く見すぎていた
青春18きっぷシーズン開幕
普通列車に乗車 「いつもより混んでるなあ」 終点で下車 乗客が窓口に一斉に並ぶ 大混雑青春18きっぷ期間中に見られる、あるあるパターン。
利用者が一斉に同じ窓口に向かうんですから、そりゃあ混雑します。
- 青春18きっぷ利用者
- 切符の清算をしたい乗客
- 不明点を係員に聞きたい乗客
このように色んなお客さんがごちゃ混ぜになっていると、特に時間がかかることが多いです。
改札に時間をとられ、下手すれば新幹線やバスなど、乗り継ぎの時間に間に合わないことも。
余裕をもって1本前の列車に乗るなど、ちょっとした工夫が大事になってきます。
列車運休時の代替プランを一切考えていなかった
コスパ抜群な分、青春18きっぷは万が一の異常事態に対する補償は極めて少ないです。
災害等の理由により、ご利用予定の列車に接続しないため、当日の最終目的地に到着しない場合でも、新幹線・特急列車等にはご乗車になれません。(一部区間を除く)
引用:JR東海
つまりJR側としては「悪天候で列車が遅れても、うちらの都合で運休しても、自己責任でよろしくね」というスタンス。
Peachなどの格安航空や、高速バスも似たようなものかと。
それなりのリスクを客側が背負うことで、安さを実現させているわけです。
- 列車運休時、代行バスを運行してくれるのかどうか
- 乗り継ぐ予定の列車は接続待ちしてくれるのか
- 代行バスは青春18きっぷで乗車可能かどうか
この辺りは時と場合によります。
念のため最悪のケースを想定しておくと、いざという時に安心でしょう。
参考までに、筆者も運休時の代行バスに乗車する機会が何度かありました。
その際、青春18きっぷで乗車不可だった時も普通にありましたし、そもそも代行バスすら運行しない場面に出くわしたことだってあります。
- 周辺の宿泊先情報
- 他の利用可能な路線を使った別ルート
- 代替の交通機関(高速バスや新幹線、タクシーなど)
最低限、この辺りはおさえておくといいでしょう。
持ち物が多すぎた
最長5日間の旅なので「あれもこれも…」となってしまう気持ちもわかります。
ただ、その荷物を持ち歩くのは自分だということをお忘れなく。
- 就寝時の服 宿泊先のガウンなどを使う
- パソコン・ノートなど スマホで代用する
- 普段着 最低限にして宿泊先で洗濯しつつ着用
などなど一工夫加えることで劇的に改善できるので、ぜひ参考にしていただければと思います。
乗れる区間・乗れない区間をしっかり確認しなかった
基本的に青春18きっぷでは、JR線以外の鉄道路線は乗車不可。
中でもよく間違って乗車しやすいのが、元々JR線だった区間です。
- 道南いさりび鉄道線(元JR江差線):五稜郭~木古内
- 青い森鉄道線・いわて銀河鉄道線(元JR東北本線):青森~盛岡
- 肥薩おれんじ鉄道線(元JR鹿児島本線):八代~川内
特に青春18きっぷで東北旅行をする際に要注意なのが、青い森鉄道とIGRいわて銀河鉄道。
東北新幹線が盛岡から八戸・新青森に延伸開業した際に、並行する東北本線の盛岡~青森はJRではなくなりました。
- IGRいわて銀河鉄道 青春18きっぷ利用不可
- 青い森鉄道 一部区間でのみ利用可
現在は以上のような体系となっています。
もし誤って青春18きっぷで乗車した場合、別途運賃として3,000円以上支払う必要があります。
「ワープ」の重要性に気付けなかった
- 一部区間のみ、新幹線や特急に乗車すること
- 在来線の運行本数が少ない区間などで使うことが多い
青春18きっぷで旅行をしていると、そんな場面に出くわすこともしばしば。
そもそも現代において、わざわざ鈍行で長距離移動する人のことを考慮してダイヤが組まれているはずがありません。
ほとんどの人は飛行機や新幹線、車を使うはずですから。
在来線の待ち時間が数時間以上にも及ぶ場合、新幹線や特急で一部区間だけ移動するのも手段のひとつ。
これを青春18きっぷ利用者の間では「新幹線ワープ」や「ワープ」と言ったりします。
場所によっては、一部だけ優等列車を使うだけで、2日必要だったはずの旅程を1日に減らせることも。
在来線が圧倒的に少ない区間では、積極的に新幹線・特急を活用するといいでしょう。
【失敗談】初めての青春18きっぷ旅でやってしまったミス7選|まとめ
以上、今回は「【失敗談】初めての青春18きっぷ旅でやってしまったミス7選」という内容でお届けしました。
- 普通列車にこだわりすぎた
- 元を取ろうとするあまり旅程を詰め込みすぎた
- 自動改札機を通れないことを甘く見すぎていた
- 列車運休時の代替プランを一切考えていなかった
- 持ち物が多すぎた
- 乗れる区間・乗れない区間をしっかり確認しなかった
- 「ワープ」の重要性に気付けなかった
やはり慣れるまでは失敗はつきもの。
でも、やってみないと分からないことばかりですし、むしろ失敗したからこそ学べることだって沢山あります。
最低限のルールやモラルさえ破らなければ、失敗などを気にせず思いつきで色々やってみるのもいいんじゃないでしょうか。
ぜひ参考にしていただければと思います。