これまでに様々な乗り放題切符で鉄道一人旅をしてきた筆者。
そんな筆者が今回おすすめしたいのが、いわてホリデーパスというフリー切符です。
いわてホリデーパスは、岩手県の鉄道路線が1日乗り放題になるお得なフリー切符。
また岩手県だけでなく、宮城県・秋田県の一部エリアでも使えるのが魅力です。
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- いわてホリデーパスの期間や料金
- いわてホリデーパスの買い方や使い方
- いわてホリデーパスを使ったモデルコース
- いわてホリデーパスで乗車したいおすすめローカル線
ぜひ旅行の参考にしてみてくださいね。
いわてホリデーパスとは?
いわてホリデーパスは、岩手県、秋田県、宮城県の対象エリア内で発売しているフリー切符です。
料金は2,500円で、岩手県、秋田県、宮城県の対象路線が1日乗り放題になります。
いわてホリデーパスの期間・料金・対象エリア・購入場所
料金
大人 | 2,500円 |
---|---|
子ども | 1,250円 |
発売期間
いわてホリデーパスは通年での発売。
平日や土日祝日、年末年始など関係なく購入できます。
利用期間
- 土日祝日
- 4月29日~5月5日の毎日
- 7月20日~8月31日の毎日
- 12月23日~1月7日の毎日
GW期間や夏休み、年末年始期間は毎日使えてしまうのが、いわてホリデーパスの大きな特徴ですね。
対象エリア
対象路線・エリア | 東北本線(花泉~盛岡) 大船渡線(一ノ関~気仙沼) 気仙沼線BRT(柳津~気仙沼) 大船渡線BRT(気仙沼~盛) 北上線(北上~ほっとゆだ) 釜石線(花巻~釜石) 田沢湖線(盛岡~雫石) 山田線(盛岡~宮古) 花輪線(好摩~大館) IGRいわて銀河鉄道(盛岡~好摩) 東日本交通バス(茂市~岩泉病院) |
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以上の対象エリア内のJR線、IGRいわて銀河鉄道線、東日本交通バスが1日乗り放題となります。
JR以外の路線やバスを使えるというのが、大きな特徴ですね。
また指定席券を買えば、釜石線のSL銀河や快速はまゆりにも乗車可能。
盛岡駅~雫石駅間に限っては、特急券を購入すれば秋田新幹線も利用できます。
岩手県だけでなく秋田県や宮城県にも行けるので、かなりお得な切符と言えます。
JR山田線だった宮古駅~釜石駅間は、2019年3月23日に三陸鉄道リアス線へ移管されました。
現在はフリーエリア対象外となっているのでご注意を!
いわてホリデーパスの対象エリアの詳細は、JR東日本の公式サイトからもご覧になれます。
購入場所
- みどりの窓口
- びゅうプラザ
- 主な旅行会社
- 指定席券売機
対象エリア内のこれらの施設で購入できます。
指定席券売機から購入する場合、トップ画面の「おトクなきっぷ」から買えます。
【検証】いわてホリデーパスはどのくらいお得なの?
2,500円で、対象エリアが1日乗り放題となるいわてホリデーパス。
お得な切符とは言われても、果たしてどれほどお得なのかイメージが湧きませんよね?
そこで、対象エリア内を通常通り往復した場合の料金もまとめてみました。
盛岡駅を起点として、主要地域のみの料金を載せています。
区間 | 往復分の料金 (いわてホリデーパスとの差額) |
---|---|
盛岡駅~平泉駅 | 3,040円 (540円増) |
盛岡駅~宮古駅 | 3,960円 (1,460円増) |
盛岡駅~釜石駅 | 4,620円 (2,120円増) |
盛岡駅~大舘駅 | 5,280円 (2,780円増) |
盛岡駅~気仙沼駅 | 5,280円 (2,780円増) |
これを見ると、いかにお得な切符なのかが分かりますね。
まさに、遠くへ行けば行くほどお得になる切符といえます。
【旅行記・モデルプラン】いわてホリデーパスで乗りたいおすすめローカル線
花輪線
花輪線は、岩手県盛岡市の好摩駅から、秋田県大館市の大館駅までの約107kmを結ぶ路線。
全列車がいわて銀河鉄道線の盛岡駅〜好摩駅を経由して、大館方面へ直通します。
路線の愛称は、十和田八幡平四季彩(とわだはちまんたいしきさい)ライン。
その名にふさわしい、山や渓谷などの風光明媚な車窓が魅力のローカル線です。
かつては急行よねしろや快速八幡平など、多数の優等列車が運行していた花輪線。
1970年代初めには、蒸気機関車8620形(愛称:ハチロク)の3重連が走る路線としても有名になりました。
そんな花輪線の優等列車はすべて廃止になり、臨時列車を除くと今では各駅停車のみが走る地方ローカル線に。
花輪線の車窓から見える米代川 pic.twitter.com/zfsw9A77JR
— 東北旅びより@東北の鉄道旅行メディア (@tohoku_travel) May 12, 2021
しかしそれでも、車窓の絶景は健在。
山や渓谷、田園風景が続く風光明媚な車窓を楽しめます。
沿線には温泉地も点在していますし、観光がてら利用するにもうってつけの路線です。
山田線
山田線は岩手県の盛岡駅~宮古駅間の約102kmを結ぶ路線です。
かつては宮古駅より先の釜石駅まで結んでいましたが、東日本大震災の影響で長期運休を余儀なくされることに。
その8年後の2019年3月、三陸鉄道リアス線に移管する形で宮古駅~釜石駅間は復旧を果たしました。
秘境感の漂う沿線風景…
ローカル線の旅を雰囲気を存分に味わえる景色が魅力です。
週末にはリゾートあすなろの車両を使った観光列車「さんりくトレイン宮古」も運行していますし、乗り鉄がてら利用するのもおすすめです。
北上線(北上~ほっとゆだ)
北上線は北上駅(岩手県)~横手駅(秋田県)の61.1kmの区間を結ぶ路線です。
ほとんどの列車が1両編成のワンマン運転という、いわゆるローカル線という部類に属します。
山の中を走る路線なので、車窓の景色はとても見ごたえがありますよ。
また、ほっとゆだ駅には温泉施設「ほっとゆだ」も併設されています。
日頃の疲れを癒すのにおすすめです。
釜石線 快速はまゆり・SL銀河
釜石線は岩手県の花巻駅~釜石駅の約90kmの距離を結ぶ路線です。
花巻市は宮沢賢治のゆかりの地であることから、沿線には「銀河ドリーム釜石線」という愛称がつけられています。
宮沢賢治の代表作「銀河鉄道の夜」をモチーフにした駅名標。
釜石線沿線は、全駅の駅名標が銀河鉄道の夜仕様になっていて面白いです。
そして車窓も見どころ盛り沢山。
ノスタルジックな田園風景や険しい峠越えなど、見ていて飽きません。
また盛岡駅~釜石駅間で走る「快速はまゆり」は、乗り得な列車としても有名。
指定席が快適なリクライニングシートになっています。
速達性も十分にある列車ですし、特に日帰り旅行には重宝する存在です。
SL銀河
釜石線で走る観光列車。2014年に運行を開始。岩手県で展示保存されていた蒸気機関車を動態復元させ、釜石線を走行させるプロジェクトが計画されたことから始まった。2日で1往復の運転で、原則として釜石行きが土曜日、花巻行きが日曜日に運行される。 pic.twitter.com/CD6Fjucq6d— 東北旅びより@東北の一人旅メディア (@tohoku_travel) November 3, 2021
また指定席券を購入すれば、週末限定で運行しているSL銀河にも乗車可能。
【口コミ・評判】いわてホリデーパスを利用した人の感想は?
2週連続の釜石鵜住居復興スタジアム へ
今日はJRのいわてホリデーパスで鉄道移動
お酒が飲めるしガソリン代を考えるとお得な切符
最高の時間を県内小旅行でした#iiiwate pic.twitter.com/vxKXYHE6LN— 岩手どうでしょう (@stohru_iwate) November 23, 2019
三陸TRPGコンベンションに行く切符を買って来ました。いわてホリデーパスのお陰で、本来4000円かかる所(行きは花巻ー釜石、帰りは釜石ー立川目)が2500円で済みました。 pic.twitter.com/0UpznMMhI4
— (岩手の)えーき (@Iwatenoeki) November 20, 2019
やはり、その安さに驚きを隠せない人が多いようです。
僕自身も何度も利用していますが、この切符のコスパの良さは侮れませんね。
ぜひとも、岩手県をメインとした鉄道旅では使っていただきたい切符です。
【いわてホリデーパス】岩手の列車が1日乗り放題になるフリー切符!買い方・使い方を紹介|まとめ
以上、今回は「【いわてホリデーパス】岩手の列車が1日乗り放題になるフリー切符!買い方・使い方を紹介」という内容でお届けしました。
いわてホリデーパスは、岩手県の鉄道路線が1日乗り放題になるお得なフリー切符。
また岩手県だけでなく、宮城県・秋田県の一部エリアでも使えるのが魅力です。