どうも、鉄道旅行が趣味の筆者なか()です! @naka_travel
ここでは、南東北での観光に便利な切符「小さな旅ホリデー・パス」について紹介していきます。
これまでに様々な鉄道の乗り放題切符で旅をしてきた筆者。
そんな筆者が今回お勧めしたいのが、小さな旅ホリデー・パス。
小さな旅ホリデー・パスは、鉄道旅行者の間では、かなり有能な切符として有名なんです。
使えるエリアが広いですし、コスパ抜群ですよ。
そんなわけで当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 小さな旅ホリデー・パスの期間や値段、対象範囲・エリア
- 小さな旅ホリデー・パスの元を取るには?
- 小さな旅ホリデー・パスを使った旅行記、モデルコース
ぜひ東北を観光する際の参考にしてみてくださいね。
小さな旅ホリデー・パスとは?
小さな旅ホリデー・パスは、南東北で販売されているフリー切符。
料金は2,720円で、これを使えば南東北の対象路線が1日中乗り放題になります。
普段は土日祝日しか使えない、小さな旅ホリデー・パス。
ゴールデンウィークや夏休み、年末年始になると、平日でも使えるようになってしまうんです。
まさに鉄道旅には欠かせない、お得な切符といえますね。
小さな旅ホリデー・パスの期間・料金・対象エリア・買い方
料金
料金 | 大人:2,720円 子ども:1,350円 |
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発売期間
小さな旅ホリデー・パスは通年で発売されています。
平日や土日祝日、年末年始など関係なく購入可能です。
利用期間
利用期間 | 土日祝日 4月29日~5月5日の毎日 7月20日~8月31日の毎日 12月23日~1月7日の毎日 |
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GW期間や夏休み、年末年始期間は毎日使えます。
この期間はまとまった休みを取得できる人が多いと思うので、とてもありがたいですね。
対象範囲・エリア
対象エリア | 東北本線(新白河~平泉、岩切~利府、仙石東北ライン) 常磐線(岩沼~山下) 仙石線(あおば通~仙台~石巻) 仙山線(仙台~山形) 石巻線(小牛田~女川) 気仙沼線(前谷地~気仙沼) 陸羽東線(小牛田~新庄) 奥羽本線(新庄~山形~福島) 左沢線(山形~左沢) 米坂線(米沢~今泉) 磐越東線(郡山~小野新町) 磐越西線(郡山~会津若松~喜多方) 只見線(会津若松~会津川口~只見) |
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※仙石東北ライン、気仙沼線BRT、只見線代行バス(会津川口~只見間)も利用できます
※指定席券・特急券を購入すれば、特急列車や全車指定席の快速列車にも乗車できます
※山形新幹線の新庄~福島間のみ、特急料金を支払えば乗車できます(東北新幹線は乗車不可)
以上の対象エリアを見ると分かる通り、南東北のほとんどのエリアが対象になっているのが特徴です。
その気になれば日帰りで宮城県、山形県、福島県を一周することも可能。
東北ではこのような切符はほとんどないので、かなりお得な切符と言えます。
小さな旅ホリデー・パスの対象エリアの詳細は、JR東日本の公式サイトからもご覧になれます。
買い方・購入場所・使い方
- みどりの窓口
- びゅうプラザ
- 主な旅行会社
- 指定席券売機
窓口などで係員から購入する場合は「小さな旅ホリデー・パスをください」と言えば大丈夫です。
ちなみに指定席券売機とは、この紫色の券売機のこと。
「おトクなきっぷ」をタッチすれば小さな旅ホリデー・パスが購入できます。
※小さな旅ホリデー・パスは、自動改札機でも利用できるので、駅員さんのいる窓口を利用しなくても大丈夫です。
※小さな旅ホリデー・パスは、旅行当日でも購入できます。
【検証】小さな旅ホリデー・パスはどのくらいお得なの?
ただ2,720円という値段だけ聞いても、どれほどお得なのか分かりづらいですよね?
そこで、対象エリアを通常料金で往復した場合の料金も調べてみました。
仙台駅を出発地として、主要地域のみの料金を載せています。
区間 | 片道料金 | 往復料金 |
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仙台~平泉 | 1,980円 | 3,960円 |
仙台~気仙沼 | 2,410円 | 4,820円 |
仙台~女川 | 1,170円 | 2,340円 |
仙台~新庄 | 1,980円 | 3,960円 |
仙台~山形 | 1,170円 | 2,340円 |
仙台~米沢 | 1,980円 | 3,960円 |
仙台~福島 | 1,340円 | 2,680円 |
仙台~郡山 | 2,310円 | 4,620円 |
仙台~会津若松 | 3,410円 | 6,820円 |
仙台~喜多方 | 3,740円 | 7,480円 |
仙台駅~福島駅、仙台駅~山形駅などを単純に往復利用だけする場合は、W(ダブル)きっぷを利用する方がお得です。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
特に観光地として有名な会津若松へ行く場合、片道分(3,410円)だけで元が取れてしまいます。
- 単純な往復利用ではなく、鉄道での周遊旅行をする場合
- 何度も鉄道を利用する場合
以上のような場合は、小さな旅ホリデー・パスがおすすめです。
【旅行記】小さな旅ホリデー・パスで行く南東北観光モデルプラン
快速あいづ号で行く会津若松の旅
快速あいづは、磐越西線の郡山駅~会津若松駅間で運行する快速列車。
南東北で活躍する普通列車「E721系0番台」の1両半室をリクライニングシートに改造した、前代未聞の列車なんです。
快速あいづのリクライニングシートは、観光列車のリゾートしらかみや海里に使われているものをベースに作られました。
快速列車としての運行のため、指定席券を買えば小さな旅ホリデー・パスで乗車可能。
会津若松の観光のお供におすすめしたい列車です。

とれいゆつばさで行く山形新幹線の旅
とれいゆつばさは、山形新幹線の福島駅~新庄駅間で運行している観光列車。
世界初の足湯新幹線として活躍しています。
見た目が新幹線と同じためか、小さな旅ホリデー・パスでは乗車できないと思われがちですが…
実は福島駅~新庄駅間に限っては、小さな旅ホリデー・パスの他に指定席特急券を購入すれば乗車できるんです。
車窓を眺めながら足湯を楽しむ…そんな体験は山形でしかできません。
沿線での観光がてら、ぜひ乗車してみてください。

快速湯けむり号で行く陸羽東線の旅
快速湯けむり号は、仙台駅~新庄駅間を東北本線、陸羽東線経由で結ぶ臨時列車。
仙台駅~小牛田駅間は東北本線、小牛田駅~新庄駅間は陸羽東線を走ります。
陸羽東線には「奥の細道湯けむりライン」という愛称がつけられており、沿線には温泉街がたくさん。
- 川渡温泉駅
- 鳴子温泉駅
- 中山平温泉駅
- 赤倉温泉駅
- 瀬見温泉駅
以上のように、温泉という文字がつく駅名が5つもあるんです。
特に鳴子温泉は宮城県を代表する温泉街として、全国的に有名ですね。
陸羽東線の車窓から。鳴子峡の紅葉、少しずつ色づき始めてるね🍁 pic.twitter.com/GYopvVjihm
— なか@東北旅びより (@naka_travel) October 22, 2020
また沿線には鳴子峡という紅葉の名所もあることから、特に秋はかなり賑わいます。
沿線の観光に、そして温泉街へのアクセスにピッタリの列車ですよ。


2021年4月17日からは「東北のまつりラッピング車両」という列車が、快速湯けむりの車両として走っています。
使用車両は、釜石線の有名な乗り得列車「快速はまゆり号」として使われていたもの。
リクライニングシート完備なので、とても快適です。
仙台発の快速湯けむり号に乗車する場合、鳴子温泉駅では20分ほど停車します。
停車時間を利用して行きたいのが、鳴子温泉駅から徒歩3分の場所ある餅処 深瀬。
鳴子温泉名物「栗団子」の元祖のお店として有名です。
陸羽東線での旅のお供に、一度乗車してみるのもおすすめです。

山形市のパワースポット 山寺の旅
山寺は、山形県山形市を代表する観光地。
正式名称を宝珠山立石寺といいます。
1,000段以上もの石段を上った先にある絶景は圧巻…
仙山線の山寺駅から徒歩でアクセスできるので、鉄道旅行がてら立ち寄るのもおすすめです。
秘境ローカル線 只見線で行く奥会津の旅
只見線は会津若松駅(福島県会津若松市)~小出駅(新潟県魚沼市)の約135㎞を結ぶ路線。
只見線は全国的に秘境ローカル線として有名です。
その理由は、時刻表を見てもらえばすぐに分かるかと…

2018年5月現在の会津川口駅の時刻表です。
沿線のほとんどが無人駅で、会津川口駅発の列車はなんと1日に6本…
また只見線沿線は豪雪地帯のため、冬期になると運休になる列車が続出します。
- 運行本数が極端に少ない
- 快速列車の運転ゼロ
- 沿線は無人駅だらけ
そんなド田舎を走る路線ですが…
実は絶大な人気を誇るローカル線ということをご存知ですか?
只見線は「絶景の秘境路線」と呼ばれているんです。
絶景というだけあって
- 日本経済新聞「紅葉の美しい鉄道路線ベストテン」第1位
- 日本経済新聞「雪景色のきれいなローカル線ベストテン」第3位
- 旅と鉄道「好きなJRローカル線ランキング(東日本編)」第1位
- 中国の人気SNS微博(ウェイボー)にて「世界で最もロマンチックな鉄道」として話題に
と、メディアからの評価もピカイチ。
国内だけでなく、海外からも支持を得ているローカル線です。
只見線沿線は国内屈指の超豪雪地帯。
車窓から雪景色を楽しめます。
新緑の時期もかなりおすすめ。
写真映え間違いなしです。

【初心者向け】小さな旅ホリデー・パスの使い方|南東北エリアの観光に便利な切符!旅行記も紹介|まとめ
以上、今回は「【初心者向け】小さな旅ホリデー・パスの使い方|南東北エリアの観光に便利な切符!旅行記も紹介」という内容でお届けしました。
小さな旅ホリデー・パスは、仙台・山形・福島での日帰り観光におすすめのフリーパス。
料金もリーズナブルですし、対象エリアが広いのも魅力。
南東北での鉄道旅行に欠かせない、お得な切符です。






