【特急ひたち乗車記】グリーン車・普通車を乗り比べ!仙台から東京・品川へ4時間越えの鈍行旅

どうも、筆者のなか(@naka_travel)です!
ここでは特急ひたちグリーン車の乗車レポートをお届けします。
東日本大震災から9年になる2020年3月、ダイヤ改正と同時に残る不通区間である双葉駅・大野駅・夜ノ森駅間が開通。
仙台~東京を直通する常磐線特急が復活しました。
JR東日本を代表する長距離特急として今日も活躍する特急ひたち号。
グリーン車はまだ未乗車だったこともあり、今回は検証も兼ねて仙台駅から品川駅まで利用してみることに。
果たしてグリーン車と普通車の違いはどんなものなのか?
当ブログ「東北旅びより」では、以下の内容を紹介していきます。
- 特急ひたちグリーン車の乗車レポート(仙台駅→品川駅)
- 特急ひたちのグリーン車と普通車の違いは?
- 特急ひたちの車内、座席、車窓の景色など
ぜひ参考にしてみてくださいね。
震災後も仙台~東京で直通運転する特急ひたち
2011年3月に発生した東日本大震災。
東北の沿岸部を通る常磐線もまた、津波や原発事故による甚大な被害を受けました。
特に被害が大きかったところでは、駅舎や線路が流出するところも。
- 2011年12月 原ノ町駅~相馬駅復旧
- 2013年3月 亘理駅~浜吉田駅復旧
- 2014年6月 広野駅~竜田駅復旧
- 2016年7月 原ノ町駅~小高駅復旧
- 2016年12月 浜吉田駅~相馬駅復旧
- 2017年4月 小高駅~浪江駅復旧
- 2017年10月 竜田駅~富岡駅復旧
その後、徐々に各区間で少しずつ運転を再開してきたのです。
震災以降、長らく常磐線特急は品川駅~いわき駅間での運行となっていました。
一時は「もう仙台に特急は戻ってこないのでは?」「このまま廃止では?」なんて声も上がることも。
しかし全線開通が約8ヶ月後に迫った2019年7月5日、JR東日本は以下のプレスリリースを発表。
このたび、2019年度末までの常磐線全線運転再開にあわせて、東京都区内と仙台市内を直通で結ぶ特急列車を運転することとしましたので、お知らせします。
引用:JR東日本
震災以前は「スーパーひたち」の名で仙台駅~上野駅間で運行していました。
2020年3月14日以降、特急ひたちは仙台駅~品川駅で運行しています。
余談ですが、震災前はいわき駅で特急を系統分離する話も出ていたわけです。
- 上野~いわき間の列車といわき~仙台間の列車に分離
- 上野~いわき間は新型車両のE657系を投入
- いわき~仙台間は「フレッシュひたち」用のE653系を転用
- いわき~仙台間の列車は新しい愛称で運転
ざっくりまとめると、こんな感じ。
それがまさか仙台~都内で直通運転とは。
そして2020年3月14日、不通区間が全線復旧。
9年ぶりに仙台駅~上野駅・品川駅間での運行が復活しました。
あれから数年、普通車は何度も利用していた筆者。
グリーン車はまだ未乗車だったこともあり、今回は検証も兼ねて仙台駅から品川駅まで利用してみることに。
果たしてグリーン車と普通車の違いはどんなものなのか?
【特急ひたち乗車記】グリーン車・普通車を乗り比べ!仙台から東京・品川へ4時間越えの鈍行旅
仙台駅から特急ひたち号に乗車
旅のスタートは仙台駅。
ここから特急ひたち号に乗車して、終点の品川駅まで向かいます。
ひたち号は基本的に6番線からの発車。
まさか仙台駅の在来線ホームで品川行きの表示がこんなにも当たり前になるとは。
「当駅始発 特急ひたち12号、品川行きがまいります」
アナウンスとともに堂々たる10両編成で白蛇のごとく仙台駅へ入線する4時間越え長大特急、最高にカッコよすぎるだろ pic.twitter.com/OyPWotLnkL
— なか / 東北旅びより (@naka_travel) July 23, 2024
アナウンスとともに、大蛇のごとく堂々と入線する10両編成の4時間越え長大特急。
普通車との違いは?特急ひたち号グリーン車の車内・座席
特急ひたちは全10両編成で、グリーン車は5号車。
余談ですが、同じくJR東日本を代表する特急のひとつ「あずさ号」の場合は9号車がグリーン車。
ひたち号はど真ん中であるのに対し、端の方です。
あずさ号同様、ひたち号も旅行者から見るとグリーン車は好みが分かれるようで…
ずっと気になっていたんですが、筆者念願のひたち号グリーン車初乗車。
普通車とグリーン車の違いは実際どんなものなのか確かめたいと思います。
さっそく車内へ。
デッキ部分は木目調となっており、この時点で普通車とのグレードの違いを見せつけられます。


広々としたトイレに洗面台も。
ひたち号のグリーン車は普通車と同じく4列シート。
ちなみにかつてスーパーひたちなどで活躍した651系のグリーン車は3列シート。
これはひたち号だけに言えることではないですし、時代の流れなので仕方ないとは思いますが…
前身が神がかってたというのも、好みが分かれる要因のひとつではあるのかも。
普通車の車内はこんな感じ。
普通車に比べると床やライト、シートの色味…
それぞれ上質な雰囲気に仕上がっている印象です。
普通車のシートがほぼ真っ黒な分、こちらの方がビジネス色薄めのように感じます。
床も絨毯ですし。
読書灯などは付いていませんが、非日常感はグリーン車の方が強いかなと。
席の座り心地は「普通車より多少クッション性はあるかな…?」という感じ。
足元は広々としていて、枕は好きな位置に調節可能。
深くリクライニングもするのでゆったりとした気分で過ごせます。
普通車と比べても、足元はやはりグリーン車の方が広々としている印象。
ただ枕はグリーン車と同じく好きな位置に調節できます。


グリーン車の背面テーブルは可動式。
小物を入れるネットとドリンクホルダーはおそらく普通車と同じようなもの。
肘掛けにはリクライニングのボタン、コンセントが付いてます。
リクライニングのボタンは自動ではなく手動。
肘掛けも普通車と同様のものでしょうか?


足元にはT字バータイプのフットレストも。
参考までに、こちらが青森~秋田で運行する特急つがるグリーン車のフットレスト。
比較すると、評価が分かれてしまうのも納得かな…というのが正直なところ。
特にバータイプは普通車でも見かけることがあるだけに。
座席上部には普通車のように着席ランプはなく、空調設備のみ。
同じく東北を走る特急つがる号やいなほ号のグリーン車も何度か使っていますが、それも踏まえると評価が分かれるのも仕方ないかと思ってしまいますね…
しかしこの列車を何度も利用している身としては、普通車のクオリティが高いが故の問題というも多少あると思います。
普通車でも快適ですし、十分に完成されすぎている。
「わざわざグリーン車使わなくても…」となる気持ちも分かるなあと。
ただ席数が少ない分、プライベート感は多少ありますし、静かに過ごせて快適でした。
【仙台~いわき】被災地の現在を車窓からのぞむ
定刻通りにひたち号は仙台駅を出発。
岩沼駅を通過すると、東北本線と分岐して常磐線に入ります。
阿武隈川を渡るひたち号の景色もすっかり日常に。
浜吉田駅を通過すると、列車は徐々に震災の被害が大きかった区間へ。
山下駅~新地駅間は、津波により線路や駅舎が流出。
現在は震災前よりも内陸部に設備が移設され、一部の線路は高架化されています。
ちなみに常磐線旧山下駅は、現在の駅から徒歩15分ほど。
周辺はほぼ道路に転用されているものの、ホームの一部が残されており、慰霊碑も建てられています。
駅舎が流失した坂元・新地には遺構らしいものは分かりやすく残っていないため、当時を知れる貴重な場所。
仙台駅を出発して約40分、ひたち号は相馬駅に停車。
相馬駅から15分ほどで原ノ町駅へ。
原ノ町駅~品川駅間で活躍している、常磐線のE531系。
2020年3月14日から普通列車の輸送体系が変更になり
- 仙台駅~原ノ町駅:E721系、701系
- 原ノ町駅~品川駅:E531系
以上のように、原ノ町駅で使用車両が系統分離されることに。
E721系
701系
こちらが仙台~原ノ町間で運行する701系とE721系。
震災前は仙台発いわき行きの普通列車が走っていましたが…
仙台駅からいわき駅へ向かう場合、原ノ町駅での乗り換えが必須となりました。
双葉駅に到着。
双葉駅・大野駅・夜ノ森駅間が常磐線の最後の不通区間でした。
全線開通に合わせ、双葉駅では新たに東西自由通路と橋上駅舎が整備されたよう。
また東側にあった線路は撤去され、現在は西側のホームのみを使用しています。
双葉駅~大野駅間は複線化されていましたが、現在は単線に。
かつての上り線は避難道として整備されています。
大野駅に到着。
双葉駅と同様に、現在は西側のホームのみを使用しています。
しかし実際に辺りを見回すと目に飛び込むのは、厳しい現実。
あの日からずっと時が止まったままなんじゃないか?
そう思ってしまう場所もまだまだあります。
あの9年間、整備すら許されなかった場所なんだから当然と言えば当然なのかもしれませんが…
9年かけてようやくスタートラインに立つことができた、双葉町と大熊町。
東北に根差して旅を続ける以上、新たに生まれ変わる地域の姿をこの目で見届けていかなければならない。
そう思っています。
富岡駅に到着。
津波で駅舎が流出した当駅。
現在は震災前より北に100mほど移設し、交通広場とともに整備され復旧しました。
全線開通前は元スーパーひたち651系が、普通列車として富岡~いわきで運行していました。
その651系も、常磐線の全線開通と同時に引退。
できることなら、もう一度特急として仙台に来るところを見てみたかった。
この景色に育てられたことを誇りに思う pic.twitter.com/q1wilWrFyf
— なか / 東北旅びより (@naka_travel) October 26, 2025
富岡駅を過ぎると、太平洋に急接近。
久ノ浜~四ツ倉は特によく見えます。
常磐線は太平洋側を走る路線でありながら、実は海が見える区間ってそこまで多くないんです。
こうして海が見える区間は意外と貴重。
【いわき~東京・品川】都内まで特急ひたち号の快走を楽しむ
仙台駅から約2時間、いわき駅に到着。
いわき市は常磐線沿線の中では主要地域のひとつ。
大半のひたち号はいわき駅発着となっています。
乗客の乗り降りもやはり多め。
ここから品川駅までは約2時間半…
ゆったりとした運転だったひたち号も、ここからスピードを上げて進んでいきます。
湯本駅に到着。
いわき湯本温泉郷の最寄り駅でもあります。
特急も停まる鉄道駅まで立派に建てておいて名前が勿来はさすがにツンデレすぎないかお前 pic.twitter.com/ysGVaB5yk6
— なか / 東北旅びより (@naka_travel) March 14, 2026
福島県最後の停車駅、勿来駅に到着。
勿来駅は難読駅名でも有名な駅。
次の停車駅からは茨城県になります。
ひたち速えええぇぇぇぇ!!!!! pic.twitter.com/iN6KNpa9ti
— なか / 東北旅びより (@naka_travel) March 14, 2020
水戸駅を出発すると、次の停車駅は上野駅。
上野駅まではノンストップでガンガン飛ばします。
仙台駅から約4時間半、終点の品川駅に到着。
在来線特急1本で仙台から都内へ行ける…
令和の時代にこれを体験できるのは、よくよく考えたらかなり貴重だなと。
特急ひたちグリーン車、好みがガッツリ分かれるとは聞いていたものの、結論から言えば快適ではありました。
他のグリーン車と比べれば確かに劣る部分もあるかもしれません。
ただ特別質が低いとも感じなかったかな…とも思います。
どちらの意見も分かるけど、個人的には満足。
いわき~水戸など比較的短距離の利用であれば普通車と数百円しか変わりませんし、気になる人は試しに使ってみるのもアリ。
筆者も機会があればリピートしようかと思います。
【特急ひたち乗車記】グリーン車・普通車を乗り比べ!仙台から東京・品川へ4時間越えの鈍行旅|まとめ
以上、今回は「【特急ひたち乗車記】グリーン車・普通車を乗り比べ!仙台から東京・品川へ4時間越えの鈍行旅」という内容でお届けしました。
仙台~都内を結ぶ長距離特急ひたち号。
設備面において、普通車とグリーン車に特別大きな違いは見受けられなかったかな…というのが正直な感想です。
ただ特別質が低いとも感じなかったかな…とも思います。
いわき~水戸など比較的短距離の利用であれば普通車と数百円しか変わりませんし、気になる人は試しに使ってみるのもアリです。












